□□■─────────────────────■□□

       ダバオ通信  ヤン爺のラストライフ・ダバオ 

          Last Life Shift In Davao Philippines

 

    

        フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語

              「団塊 百年の孤独 老いの抗い」 

□□■─────────────────────■□□

人生は短いようで

長い(かもしれない)

 

身ひとつで海を超え

今日もダバオに暮らす

この身ひとつだけ

欲しいものも 

失うものも もうない

 

解き放たれた

イメージを

抱きしめている

 

己の移住が どんどん

洗練されていく

与太事したなぁ

振り返り驚いている

 

あっという間に

10年以上の月日が流れ

 

そう言えば

 

簡単に10年なんて

流れるんですよ

 

映画であれば

字幕で

『10年後』と出せば

10年後かもしれない

 

けれど

 

人間としての感情が

それでも 異国で

自分が変わっていく様

10年を心と躰で

感じ取ってきた

 

時間がかかった分

納得も深くなった

 

 

余生の余暇

体験している老いに

何か意味を与える?

 

延びた寿命 

どのように 埋めていく

 

歩いていても

なかなか先行く人に

追いつけないとか

どんどん他の後続から

歩いてくる方々に

追い抜かれたりとか

 

とにかく かなり動作が

のろくなった

歩いていても

そんな感じですから

 

もし

走ったりして

「それで走ってる

  つもりですかい?」と

突っ込まれたら

立ち直れそうもない

 

だから 滅多に走らない

何をとっても遅くなった

 

おい1 せかすなょ

たまったもんじゃない

 

いま もし

体に電池交換機能が

付いていたら

新品のパワー電池を

入れたいよ

 

のろのろして見えるが

手を抜いたり

怠けたりは

しているつもりは

ないんだよ

 

もう それだけを

周囲の方々に

分かっていただけたら

いいや と 諦めている

 

 

老いた者の 移住生活に 

どんな意義が 

見い出せるのだろうか

自分の生まれ育った 

母国を離れ

異なる生活観を 

持つ人々と 

同じ地に暮らす

 

何が得られるのか

何を失うのか

 

そのような損得勘定で 

考えること 自体が 

移住のまちがいでは 

ないか とも・・

 

フィリピンで 

生きることの意義だって

なに 言ってる

バカなこと 

言うもんじゃない  

 

生きてるだけで 充分

 

 

食堂で

「Folk please」と 

いったつもりが 通じず

「Coke」が 

出てきたことも ある

 

さも 注文したものが 

来たみたいな顔して 飲む

 

レストランで 

食べ残してしまった

お皿を指差して

‘Take away please

とだけ 言えば

持ち帰り用に 

包んでくれる

 

フィリピンでは 

take outの方が 

通じやすいかな

 

 

気持ちが 

押しつぶされない街が 

フィリピンのダバオに 

確かに 存在していた

 

ありとあらゆる欲望を

充たしてやるのが文明

それを信じ

正義とか正当とか称して

それに向って

突き進んでいる人間社会

 

フィリピン見事なまでに

警告を与えている

人間は働くものだ

働かざるもの食うべからず

そんな世間の常識に潜む

誤りや噓をフィリピンは

見抜いている

 

だからフィリピンが

馬鹿なはずはない と

 

 

たかが 移住だょ

それでも 異国の地で

心落ち着くまでに 

3年 かかった

 

何かを 成し遂げる 

何も成し遂げない

いずれにしても 

10年以上の歳月が いる

 

自分の場合は 

10年を経た頃 だった

異国にいる意識が 

或る日から スッと 抜けて

暮らしのリズムが 

自然体になれた

 

10年前と変わらない 

貧しいフィリピン社会

貧しさが底をつけば

組織化され やむなく

売春になっていくことも

 

買う側が

金持ちとは限らない

貧しいやり取りの中で

性が売られていく

残念だが実態は存在する

 

フィリピンの

若く貧しいシングルママ

性的な価値に値付けされ

お金を稼ごうとすれば

その道が常に目の前に

開かれてしまう

 

女性は性的魅力を

したたかに武器に変えて

奪いたいものは 奪うし

ステップアップにも使う

 

性にふしだらは許さん

という方向に行くのか

どうかは 分からない

 

ですが

ありとあらゆるものを

駄目と排除していって

いいのだろうか

というのは ある

 

若い女性を

性的対象としてみるな

消費するなという一方で

露出の高い服を着るのは

自由だという主張を

両立させるのは

微妙なところ

 

 

まるで日本と違う社会

フィリピンを観に行く

ですって!

 

そりゃ

大変なことですよ

 

それでも出かけていく

ああ 来て良かったな と

喜んでもらえるのか

 

行かなきゃ良かった

家でゴロゴロしてりゃ

良かったな と

思われたんじゃ

来た人に申し訳ない

そうした思いだけは

させたくない

 

『来て良かったな』

この思いだけを

持って帰ってもらえる

フィリピンであれよ

フィリピンに言い聞かせて

いるつもり

 

『嘘つけ フィリピン

   良い事も 悪い事も

   ムラがあるだろう』と

言われりゃ あるんですが

 

ただね

色んな事情を抱えた人が

フィリピンに出掛けて来る

 

おまえ 本当の事

知ってるんだろう!って

 

まさに 毒入りなのに

甘くて見た目は美しい

ジェリービーンズのよう

 

だからネ

『来て良かった! 

フィリピンと出合えた

という喜びを

感じてもらいたい

 

太陽の光も

風に靡く木々も海も

心も体も裸になれる

欲望とセクシーと

エロスが入り乱れる

何でもありの田舎 ダバオ

 

フィリピン好きだから

生きる奥底を味いなよ

 

そうでなきゃ

日本にいりゃいいわけで

移住するというのは

そういう事ですよね

 

答えのない

想像は尽きない

 

フィリピンに

出かけくださった

方にしか

得られないもの

皆が発見している

 

素肌に触れなければ

隠れたタトゥは

見えないだろ

 

私の素肌に

触れられるものなら

やってみなさいよ…… 

なえたハートを

もう一度たぎらせて

鷲掴みで

愛をもぎとりに来なさいよ

かっこつけた

薄っぺらい愛の言葉なんか

いらないから

本心を見せてみなさいよ

女豹のようなその言葉

そんな風に相手を誘い

試し 挑発しているのでは

ないだろうか

 

 

「よそ者」は

「寄添者」(寄り添う者)

 

移住は どんな時も 住民に 

寄り添いながらの 暮らし

人に街に 心寄り添う者が

「よそもん」

「余所者」よそものでは なく

「寄添者」で ありたい

 

ダバオに返せない

借りが出来ていた

 

人間同士の信頼関係を

一貫して持ってきたのが

フィリピン家族貧しくも

それは 心豊かにみえる

家族の心の在り方は

痛みを伴った優しさ

 

どうしたら

人間の状態を

良くできるか考えた

 

フィリピン家族は

発酵食品だな

 

微生物が物質に

働きかけている

家族の状態としては

発酵と ほぼ 一緒

 

発酵は ほかの成分から

うま味を引き出す

対して 腐敗は

中毒を引き起こす要因

これって人間家族にも

言えるのかな

 

周りの人に対して

どういう影響を

及ぼすかによって

人も腐敗するか

発酵するかの二択

 

腐敗すれば

周りの人に

害を与えるけれど

発酵していれば

周りに良い影響を

もたらす

 

人は気を抜くと

腐敗していく

 

 

フィリピンでは 

老人に敬意を持ち 

家族が 面倒を看る

「これまで 親に

   面倒を見て 

   育ててもらった

   今度は 私が 

   親の面倒を みる」

気負った顔でも ない 

普通に そう言った 

 

今日の

日本人の娘 息子達 

恥ずかしく 難しく 

うなだれるしか ない 

 

フィリピンでは

子に養ってもらうのは

当然の権利で 

大家族 そのために

育てているというのが

多くの親の心情

老後も出来るだけ

自分たちの力で

生きていくというのは

少数派

 

かつての 日本も

そうであったか

 

あなたは『理想の老い』

みたいなもの 

追いかけてませんか

そんなもん 

どこ探しても 

ないもの なんだから

 

このまんま続けて 

力尽きる時を 待つ 

フィリピン・スタイル

それで いいじゃないか

 

老いたんだから 

親しい人 愛する人に

上機嫌で 接することが 

義務だと 思うよ

 

 

「 腹へったなぁ 

   なに 食べようか」

 

食の好みが合うと

2人でただ食事をする

それだけで

お腹も心も満たされる

 

食事は

生きていくうえでの柱

自分自身を作っていく

 

そう思える時は 

自分の体調や 気分が 

とても 良い

自然と腹が 空いてくる 

ヨシ!体調 すこぶる いいぞ

好きなものを食べて

生きる意欲に

 

◇◆◇ ───────────