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ダバオ通信 ヤン爺のラストライフ・ダバオ
Last Life Shift In Davao Philippine

フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
「団塊 百年の孤独 老いの抗い」
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つい ふら ふらっと
会社帰り 夜のコンビ二
強い光に 吸い寄せられる
コンビニに 足を踏み入れて すぐ
携帯が 鳴った
「野々宮さんの お父さんが
今日 亡くなられたそうです」
都立高校の同級生から 連絡が届いた
会社に 入ってからは
みんなと 疎遠に なっていた
気づけば 財布を 開いて いる
缶ビールを買う
ツマミの惣菜を買う
プレミアムスイーツを買う
最後に レジで タバコを買う
欲して いないモノや
なくても よかったモノを
「ついで 買い」
そう させる 仕掛けが
コンビニ店内の 随所に 見られる
それに まんまと 乗って
「上得意」に なって しまった
コンビニ ミニスーパー化 してるな
ドラッグストアとコンビニの攻勢に
さらされている スーパー
安っぽく 聞こえる と 言うことは
親近感が あると 言うことだ
スーパーで 売っている物を
安く見せる BGMの仕掛け
スーパー店内 BGMの
チープさには ちゃんとした
理由と必要が あった
スーパーの 店内BGMが
クラシックの重厚な
オーケストラだったら
商品は 心理的に 少し高く感じる
それに もし
スーパーで 暗い歌詞が 流れていたら
購買意欲は 下がるような 気がする
現在ヒットしている 曲から
歌詞を 取り払って
なんとなく 今っぽい感じ と いう
ぼんやりした 要素だけを
あえてチープに 抽出したのが
スーパーの あの BGMだった
それを 知った上で
スーパーに 行き BGM聞いてみる
腑に落ちるものが ある
「ドンピシャ!」と ネ
お金持ちには
がん がん お金を使わせて
余計なものまで 買ってもらう
こういう 人たちに
100円ショップで 買った
安いボールペンを
芯を変えながら 一生使われる
それでは 困る わけよ
10万円以上する 高級万年筆を 買って
とき どき 失くしたり 壊したりしては
また別の 高級万年筆を買う……
そうして くれないと 困る
稼いでいる人に 対しては
財布の紐を ゆるますために
おだてて 接するのが いい
金持ちに 嫉妬しても
疲れるだけです から
野々宮さんの お父さんの葬儀に出た
同級生は それぞれが それぞれなりの
仕事についていて そして 老けていた
それが 妙に おかしかった
帰り道
駅前の 普通の居酒屋で
精進落としだと 口実つけて
みんなで 飲んだ 楽しかった
異様な風体 黒服のグループ
みんなと別れ 一人に なって から
会社止めようと 決めた

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ダバオに 越して まもなく 20年
初めて 宅配ピザ 頼んだ
で!「どう だった?」
自分は 真っすぐな 目で
「まずかった ですよー!」
冷えたピザなんて 食えないよ
何も知らない ジイさんが
普通の ことを
ずいぶん 大きい声で 言うなあ
苦い顔を されて おしまい
20年を
バカにされたような 気がした
コロナ以降
人に会えなく なって
あえる時が 来たら
会う人 皆に
ちゃんと 自己紹介したい し
自己紹介 されたい
自己紹介と 言っても
名前と近況を 告げながら
お辞儀する だけで なく
お互いの 人となりが 分かるような
雑談をしたい なと 思う
中には 自分のように 自分のこと
あまり 話したがらない人も いる
けれど 初めに ちゃんと
自己紹介が できれば
その後 あまり多くを 語らなくても
同じ言葉でも どういう意図で
言っているかが 伝わりやすく なり
雑談が ずっと 楽になる
凡人で 年老いた者は もはや
「社会を変えよう」とか
「人生で なにかを成し遂げよう」
みたいなこと 雑談しなくて いいよね
そういうことは
それが できる人たちに 任せて
我らは 酒でも やりながら
愉快に雑談に興じ 一日を 過ごす
「毎日 なにごとも なく 無事で
ごく普通に 酒を吞み 飯が 食える」
というので あれば 隠居 結構じゃない か
それが たぶん 幸せって やつの姿
正体みたり〜
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いつ からか 一生懸命を
一所懸命と 書いている
少し楽になる 感じが しましてネ
ダバオで 粋に 生きてえ なぁ
会社を辞め 日本を出た
アジアに 向かった
誰かと 一緒に来た フィリピンと
たった1人 立っている この国は
同じなのに 全く違う 場所のよう
息をするだけでも 精一杯
正体の わからない
ざわざわが 背中を 駆け抜ける
英語も タガログも ビサヤも喋れない
これから どうやって
この土地で 生きていくのだろう
今まで 日本で 何を学んできたのか
これまでの 自分が 情けない
何度も 逃げ出したく なっては
ただ ただ ダバオに 居残り
異国の日本人たちは
自分と 同い年の はずが
何倍も 落ち着いて いた
とても ゆっくりした時間に
身を まかせている
そのように 見える人 だった
自分の住む貸家から 眺める
住宅地 路地の光景
全員が マスクを している
そのこと以外は 特に 変わりない
ゴミを出す おじいさん
通りを掃く おばさん
道に水を広げながら 洗濯する
若さ はち切れの メイド
サリサリストアに 並ぶ 近所の主婦
小さな子供 2人も乗せて
自転車をこぐ お母さん
そして 路地裏の野良猫 野良犬たち
アジアの どこにも ありそうな
ダバオ日常の風景
他の家族の営みが 否応なしに
間近に 伝わってくる
いい もんだ
未だ 大人に なりきれない
中途半端な 自分は
この街と この街の人が 大好きだ
別れた女の ガラケーで
電話に出ながら
ワンカップを 飲む
貸家の中で ひっそりと
息を潜めながら 1人佇む
少し 丸まった 自分の背中に
とんでもない哀愁と 憂いが
曝け出されて いるのだろう
隠しようも無い 孤独が
一気に 心を 鷲掴みに する
ひたすら漂い
沈みそうで 沈まずに 生きてる
他人に映る 自分は
何か 訳ありで 不吉さを
感じさせている ようである
どうしようもない ヤツだな と
近寄って来る者 誰一人 ない
数多くの人々と 会ってきた
そのうちの 99.9%は
すごく いい人たち なんだ けど
必ず 一人は ろくでなしが いる
それが 自分だ 想像つくだろ
沢山の嘘も ついてきた
全ての嘘が バレた
バレない嘘なんて ほぼ ない
最後の嘘は なんだったか
覚えて いない
「お金 どれぐらい 持ってるの?」
最低限 生きる上で 必要な額
年金で貰えている それだけ だよ
貯金なんて ない 暇あって 金無し
ないのは お金だけ
あとは 全部そろってる
食事は 野菜を多めに
具だくさんの おみそ汁が 定番
そんな生活 怖いと 思った ?
怖がらせて しまった かな
あ なんだ・・ 呆れた だけか
人生には 貧乏だって 必要だよ
貧乏 したくて してるんじゃ ないよ
ただ 金が ない 暮らし
今を 自分らしく
穏やかに 優しく過ごしていく
それ だけなら
お金は そんなに いらない
人々を 熱狂させる未来だった
お金で モメた 醜い最期
ビートルズが 解散した
理由の 1つだった からね
お金は こうして 使うもの
使い方 この頃 少し分かって きた
こんな ダメ男にも 女だけが
老いても ハンサム 憎めないって
社交辞令を のぞかせ
時々 かまって 遊んでくれる
いつも 男は 寂しげで
心を決して 誰にも 明け渡さない
退廃的 だから かな
女の問いかけは いつも 同じ
「ねえ なんで この家に ワタシが
一緒に住んじゃ いけないの よ」
耽美的に 応える
アンタは 若くて 美しい
自分が 先に 死ぬから だよ
アンタの人生 一番いい時期を
都合良く 老いた自分が 奪う
それは できない こと なんだよ
手に入った ものに
自分を 合わせる より
手に入らないものを
眺めている方が 楽しい?
独りで
生きては いけるが 寂しい
寂しいのは 嫌だが
そのために 誰かと 二人で いても
自分を 好きに なれなかったら
結局 独りだ
好きになれる自分と 一緒に いたい
独りでも 幸せになれるんじゃ ないか
無理かな?
そう話すと 女は
「なれるよ」と 返した
男が 持つ 得体の知れなさ
有無を言わせぬ 凄味と
深みが 加われば
男 一人時間を 邪魔できない
女は 黙って 頷くしか なかった
そう なんだよ
それで いいと それが 言う
聞こえない そよ風の声で
饒舌の下に 重い沈黙が 沈殿
安らぐのを 阻むものは
何一つ あっては ならない と・・
何の 悪気もなく 男と女の話
『女に とってのみ最高』で あれば
男と女は 成り立つ
「愛人」とは 違う
ライフスタイルを持つ 大人
何をしでかすか わからない ジジイ
謎の大人に なって
世界が ちょっと 広がる
ちょっと 人生が豊か
面白いことが 起きたりする
「大人なのに!」と 驚くなよ
「大人だから だよ!
「面白い」の箱に 自分を入れて
面白いとは 何かを 深く考えも せず
女を傷つけて いないの だから
いいだろう と ほざく
何かを 差し出さなければ
何かを 守れない
そう考えるのは やめている
自分が 面白く あること
自分が 機嫌よく いられる
「きれい」も「かわいい」も
「面白い」も 年齢問わず
全部持って ジジイしたって
いいと わかっている
ジジイを 卑下する ではなく
主体的に 喜び 選び取っていく
まずは アメちゃんを 渡しとこ
お金の かからない
コミュニケーションツール
重い 三度の飯とは 違う
生活の余剰部分
それほどに
男と女の話 重要度は 軽い
男と女は
「すれ違い」くらいが
新鮮で 丁度いい
1人の時間が 取れて 気楽!
女が 四六時中一緒にいると
自分に 集中できない
自分の時間を 大切にする
ずっと 一緒に いなくても いい
男も女も 距離感 大事にする
人生の辛酸を なめ
修羅場を くぐり抜けてきた 男だが
女の前では 余計な説得まで
曝けだして しまう
その男 女の心に ざわめきや
不穏な空気を 感じさせていた
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男の 老いての場は
日本に とどまらない
ダバオ暮らしが
20年近くに なろうと していた
日本は ずいぶん 前から
根源的な危機に 直面していながら
一直線に 破滅への道を 進んでいた
日本は 今
荒々しく 吹きまくる
嵐の まっ只中に ある
日本国 そのものが
大転換期 解体しつつある
先行きは 不安ばかり
老い人も 若い人たちも
どう生きたら いいのか
明日に 光明も 持てない
大衆は 欲求だけを 持っていて
自らに義務を 課す
高貴さを 欠いた 平均人
自分は
「すべての人」と 同じと 感じ
他の人々と 同一で あることに
喜びを 見いだしている
食器を 買うにしても
本を 買うにしても
自分が 好きで選ぶようにする
「みんなと 同じが いい」
その価値観では なく
「1人でも それを選ぶのか?」
そう 聞かれたときに
「はい そうです」って
言えるように するだけで
何かが すごく変わる
自分で 価値基準を持つと
幸せに なれるし
相手にも 優しくなれる
世の中『行き止まり』で
あれば あるほど
物事を きちんと 考え
自分の なすべきことを
困りつつ ウンウンと 唸って
やり続ける
辛くなったら
人間に 成り下がれば いい
人間で あることを
やめないで 生きる
もう 自分の事 話しても いい時期かも
誰も あなたの 話し なんか
聞きたいなんて 言って ないだろ
いつか 明かす
喪失感の みなもと
闇も光も どちらに しても
自分が経験 泥酔した時に でも
勝手に 覗き見したら いい
コロナ どこ吹く風
緊張からの 解放感も あって
じぃんとした 安堵感に 包まれている
本と 女と 酒が好き
寝ながら 本が読めるように
布団周りに 本を 固めている
◇◆◇ ─────────────────────
人と人との関係は 出会う 数だけ
違う自分自身にも 出会って きた
色々な 距離感のある人が いる中
人生に おいて 長く 深く 付き合える
そんな 友達 11人ぐらい かな
十一面観音を 頭に描いた
アンタを変えた 11人の ともだち
そう ですか
自分は 全然 少ない
みんな いなくなって しまった から
日本人の長所
「気が利く」「思いやりがある」
今時の 言い方 なら
「空気が読める」「忖度できる」
そうとでも 言うの かな
古来
「以心伝心」「あうんの呼吸」
「つうと言えば かあ」な 言葉
友達なら
「気が利いて」「思いやりがあって」
「あうんの呼吸」なのかと 言えば
そうとも 限らない
人間互いに 色々立場も 変われば
環境 時期が あるから
親友に だって 反感を持つ
その反感を
心の奥に 閉まって おいたの では
友達とは 呼べないの だろう な
反感を
ぶつけちゃう だけなら なおの こと
それなら まずは 最大の想像力で
共感して みてから
その反感を 一意見と して
伝えられたら どうなる だろう
ずいぶんと 反感の言葉
違って 聞こえや しないか
この年になった から か
この歳に なって 尚 か
友達とは なんだ 何者だ
そんな こと 考える
ともだち
あいまいで 不思議な 距離感
最初に覚える 単語の一つ
そのぐらいな 言葉なのに
意味合いは そう簡単でも ない
仲間 先輩 後輩 同級生 知り合い
仲がよい 好きな人 慕っている人
尊敬している人 親友 恋人 愛人 同士
いろんな表現が ある と しても
ともだち は
やっぱり ともだちと しか
言いいようのない 関係
この間 知人と会った
自分と同じ 70くらいの
その男が ふと もらした
ともだちって 言われたら
誰が いるかな〜 と
あれ オレ もしか したら
友達 いないかも!?と
そう 思った瞬間 フッと
沢田の顔が 浮かんで きた と
そしたら
あー オレは 沢田の ことを
友達だと 思ってるん だな
街を 歩いたり していて
沢田元気かな? 頭を よぎる
笑顔だと いいな〜とか 思い ながら
そんな風に想える 相手が
いるだ なんて
あんた よかった じゃ ない
相手の承認より
自分が 相手を 想えるか が
ともだち なのであろう か
それに 友情と なれば
無償性が でてくる
共感や 信頼の情を 抱き合って
互いを 肯定し合う人間関係
もしくは そういった 感情の こと
友達同士の 間に生まれる 情愛
情愛は すべての友達に
あるものでは なく
自己犠牲が できる ほどの
友達関係の中に 存在する
さて さて
人以外にも 自分は 身の回りの物も
友情が もてるものに 整理して いきたい
そんな事で 片付けを してる
嘆いているのでは ないのだ
あなたが 自分の四月に いないのを
もう五月にも 六月にも
いないと 知っては いるが
それが もたらす 哀しみには
どこか深く 音楽が ひそんでいて
苦しみを 空の色で 薄めてくれる
言葉では 癒すことのできない 痛みは
沈黙のもとへ帰す他 ないの だが・・
「もうじき あえるね!」
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マスクを 外して
抱き合える相手 何人いる……
そんな 切ないこと
言ってる場合 じゃ ない!
気がかり なのは ワクチン
ワクチン接種に よって
自分の 自然免疫を 破壊して しまう
そうじゃ ないか と 心配になる
生来ある 自然免疫や 抗体が
最高のワクチンだと 信頼してきたから
mRNAワクチンに よって
自己免疫が 変化して しまったら
次に 変異種ウイルスに 遭遇した時
免疫が 正常に 働いて くれない?
心配が 杞憂に 過ぎない なら
それに 越したことは ないの だが
科学に ついては
どう 転んで みた ところで
自分などに 本当の ことは
わかりようが ないし
つまる ところ
自分の心身と感覚の反応で
判断するしか ない
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ワクチン注射器を 携えた
マスク姿 疫病よけの神
鍾馗(しょうき)が ドスンと
コロナウイルスを 足で 踏み潰し
大股で 歩き始めた
従って いるのは
これも 疫病を払う 妖怪アマビエ
そして もう 一神 疫病に効くと
絶大な信仰を 集めた 神
「牛頭天王(ごずてんのう)」
牛の頭に 人の体 伝わる姿は
ウイルスも 腰砕けになる 異形
パンデミックは
国際連帯のみを通して 克服できる と
強固な潮流を 地球規模で もたらした
それなのに 他方で ワクチンを
自国優先で 確保しようと 阿修羅
他国を蹴落とす 醜い動きが
EUでも ロシア 中国でも
広がっていた
これは『COVID 自国主義』
自分さえ 良ければ とも いうべき
自分勝手な潮流
相矛盾する 二つの潮流を 抱えた
我々人間は 自然よりも
一段上に 格上げされた
特別な存在だとする その考え
ウイルスには 通用しなかった
多くの種の
ひとつに すぎない 人類
もっと 攻撃的では なく
謙虚で あるべき だった
人類は 環境や生態を 保護し
コントロールして きた
森羅万象的な存在が 人類で ある
それなら 生態の危機 感染症に
連帯して 立ち向かう 意義
意義の意味 大事を知った
知った以上
各国が 協調 正しい行動をする
それでなくては 何の 好転も
この地球上には 期待できない
人類は 地球の全植物 全動物と
つながっている
その一員として 地球の全生命を
生きながらえ させる 責任がある
実行できる能力と知恵を 授けられた
コロナに翻弄された 人類
自発的に 個人として 一人 ひとりが
『生きることの意味』を 再定義する
新しい常態を 作り直す
なぜなら コロナの 今
人々は 何を したいのか
わからなく なって 混乱している
やりたいが できない のでは なく
自分が 何を したいのか が
もう わからない
わからなくなって しまった
そうなら
これまで通りには 生きられない
『生きることの意味』を 再定義し
新しい常態を 作り直す
これからを 生きる上での 指針
パンデミックは
「生きることの意味」を 破壊した
生きるを 激しく 混乱させた
『孤独』が ないことも 重なった
マニラや東京のような 大都市なら
自宅から 一歩出て
繁華な大通りに 出れば
人ごみの中で 人は 孤独に なれる
今 街では にぎやかな雑踏が ない

人間は 社会的存在
その日常を 支えて いるのは
法律や命令には 書かれて いない
暗黙の習慣やルール
道で 知人と会えば
フィリピンでは ハグし ブレスする
日本では 立ち止まり お辞儀を 交わす
日々の複雑な 慣習や ルールが
人々を 寛いだ気持ちに させてきた
ロックダウンで 慣習が 断ち切られ
国家が 人々の行動や 態度に ついて
こまごまとした 指示を出した
人々は 急な変化には 耐えきれない

権力者たちは
お互いに 適切な距離を 保ちましょう
きちんと 手を 洗いましょう
マスクを 着けましょう と 叫び
この危機の 結果を 我々個人の責任に
押し付けようと している
国民である 我々から
国家権力に伝えるべき メッセージは
我々は 喜んで 命令に従います が
それは『あなた方』の 命令で あり
我々が 命令に従ったと しても
それが 完全に うまくいく 保証は
どこにも 見出せて いないの ですよ
国家の運営に あたる者たちが
パニックに なって いるのは
状況を コントロール
できて いない から だけで なく
権力の臣民である? 我々 国民に
危機への対策結果が バレて いると
知ってる から でしょう
権力の無能が 今を 露呈している
「感染防止か 経済立て直しか」
二者択一の 設問や
「社会統制か 自由か」と いう
選択でも ない
権力は
あいまいだけを 作り出した
権力が 無能「王様は 裸だ」と
叫ぶことしか できない 脱力感
行動制限は 感染防止には 必要
自分も 指示に従っている
だが 多くの人が
友人に会えなくなることを 拒否
マスクを 強制されたくない と
反抗する気持ちも 察している
日常性を 支える
ルールや習慣を 突然 終わらせ
違うルールに従うことを 強制される
精神の危機 あるいは 精神的破局を
招いてしまった人も 数多く巷にいた
さらに 危惧するのは 若い世代
学校で学ぶ 児童・生徒
一学年 全ての学習が
オンラインに なったら
どういうことが 起きるの か
子どもは
学校で 教科の内容を 学ぶだけでは ない
友達をつくり 喧嘩をし
社会性を 身につける
双方向な 社会性の形成が 中断される
そのときに 何が 起きるのか
放任資本主義の後
どんな社会の形が
『新社会秩序』に 取って 代わるのか
まだ 誰も 予測できて いない
それだから 『生きることの意味』を
一人 ひとりが 今 見つけ出す
何を 見つけ出せる?
何が 見えます か
自分は 今 まさに
素晴らしい時を 過ごしているん だぞ と
心に刻みつける 経験の瞬間を 日常に作る
それでは ない か
あなたも 自分も 経験してきた
素晴らしき 幸せな 瞬間に
生きる意味を 今に 当てはめ
ぱっと 自然に 浮かんだ 考えを
直感に基づいて 生きる判断を 下す
それを 意識的で 計画的な 行動に移す
その出来事が 終わった 時点で
自分が どれだけ 幸福だった か
その出来事の 終わり方や
最高の瞬間が どれほど 良かったか
もしくは 逆に
最悪の瞬間が どれほど 悪かった かと
いうこと次第だと 思える
その経験を 思えば
幸福感を 味わうために
自らの これまでの 幸せの経験を
意識的に 復元 組み立てる ことを
試みるべきでは ないか
これからを 生きる意味・・と いうもの
見出せ ないだろう か
◇◆◇ ─────────────────────
月がわりと いうのは
気分新たに 生活を 始めたい
こんな ご時世
節目を 忘れそうに なる
代わり映えしない カレンダーに
おめでたい マンネリズムを
感じてしまうのが どこか 後ろめたい
それは どうして だろう
日々は 大小の
ケチなドラマを 抱えながら
光陰の矢に 貫かれる
痛みに耐えて いるけれど
肝心の的は いったい
宇宙のどこらへんに あるのか
新たな6月を 意識した
ささやかなる 生きている 確証
週がわりも 気分一新 なの だが
週が変わっても 目新しさは なく
自分の生活は まるで 変わら ない
カレンダーを 見て
憂鬱な感情から 始まる月も
ないわけでは ない
世の中は 何歳は こうだ
老人に なると こうだと
人生を語られ 勝手に 判断される
けど 自分は 初めての体験を
この月 ずっと していて
新しい生を 生き続けている
小さな時から 大人を 見てきて
相手が 変わると
話し方も 変わって しまうような
大人とかを 色々と 見てきた
大人に対する 疑問って いうのが
ずっと 今でも ある
こんな年に なっても
どこかで 大人を 疑っている
あるいは
むか むかしている みたいな
世の中に対する 不信感と 怒り
もっと いい世の中を 常に夢見ている
あの老い人に 影響という よりも
刺激的であり 憧れでも ある
あの老い人の ように 生きたいとか
真似を したいとか いうことじゃ ない
そういう先人が この世の中には いたんだ
そういう こと が 自分が 人間で いられる
大事な部分に なって 生きていける
こんな世の中 間違ってるって
もっと 大勢の人が 言わなきゃ
カレンダーを もう一枚 めくれば 7月
7月に 英海軍の
最新鋭の航空母艦
『クイーン・エリザベス』を 中核とする
空母打撃群が、南シナ海を抜けて
佐世保港に入る
英国の空母打撃群が
戦闘体系を とって
極東の海に姿を 現すのは
1953年に 休戦となった
朝鮮戦争以来 68年ぶり
英国政府が4月に
「統合安全保障指針」を 発表
世界戦略の中心が 日本に至る
インド太平洋へ移った と 述べた
フィリップ殿下の 葬儀
BBCに よって 中継を 観た
黒熊の帽子に 赤い上着の
近衛兵を はじめ
さまざまな 異なった軍装の
一千名以上の 陸海空軍の部隊
城内の広大な庭を 行進して
海軍将校だった 殿下に 別れを 告げた
その時 軍は 一国の 魂なのだと 思った
軍を 軽んじる国は
外国の属国になる ほか 生き残れ ない
事実の読み解きなど ただ ただ 邪魔
人がいて 国がある
この順番を
ひっくり返しては ならない
国に翻弄された から こそ
国を 権力を 疑い続けてきた
いまの 日本のように
べつに なんにも してくれないで
いきなり
みずから国を守る 気概を持て
などと いわれ たって
はい そうです かって
そういう わけには ゆかない
世界とか 言葉とかは
毎日の地道な暮らしに そぐわない
青空の もっと上は 宇宙だが
いつか そこまで 行ったと しても
まだ まだ 先は 限りないと
子どもの頃から コトバに 教えられた
夕焼けに言葉を 失い
星空に畏(おそ)れを 抱く
いのちは それだけで 十分なのに
草木と同じ 犬猫と同じ 自分の命は
深く柔らかな 生命の流れから
逸(そ)れて 固く ぎごちない…









