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           ダバオ通信  ヤン爺のラストライフ・ダバオ 
              Last Life Shift In Davao Philippines

    
            フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
                  「団塊 百年の孤独 老いの抗い」  
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目を 向けるのは
生活慣習に なじみ深い もの

フィリピン・ダバオは 雨期
テラスに出て 東の空 みてるん だよ
ずっ~と 毎日 空を みてる

ものすごい 急にきた
稲光と 夕立が 通り過ぎた 後
道に 雨水が たまってるんだ

ウイルスが 雨に 打たれて 
地面に 落ちて
善玉菌に 食われて しま う・・

それも あり きっと あり たぶん あり
♪雨 雨 ふれ ふれ もっと 降 れ
しつこいウイルス やっつけろ♬

朝起きて 目覚めた とき
まず 空を みるん だよ

ここが 生きてる 場所なんだよ

存在してる 地 なんだよ

子どもの ころ 
晴れていて ほしいとき
運動会や 遠足の前夜
どうして いた だろうか? 

晴れを 祈るとき 
一緒に 吊るす『てるてる坊主』

どうして
「てるてる坊主」を 出す?

『天災と日本人』
その本に 書かれて いた

古来から
天気を コントロールしよう と
雨を 降らせるための 雨乞いや
晴れ間を 作る 日乞いの儀式が 
あった

それら 儀式は 
時代が 下るに つれて
仏教の儀式として 行なわれ
僧侶が 関わることが 多かった

晴れを願う人形に
「坊主」と 名が ついた

祈願 その元に なった 
神話に 目を 向ける

女性 特に 少女に 
その役割が あった
 
降り続く雨で
水浸しになっていた 村に住む
「掃晴娘(そうせいじょう)」は
雨の神「龍神」に 
雨を 止めてくれるように お願いした

すると 天上から
「龍神の 妃に なるなら 
   雨を 止めてやる」

その声が 聞こえた

掃晴娘が それを 受け入れると
雨は 止み 空は 晴れ渡った
掃晴娘は 天に登り
姿が 見えなくなった

また こんな話も・・

村に 切り紙の 得意な
晴娘(せいじょう)
美しい娘が いた

ある年の 6月 
村に 大雨が降り 水害と なった
村の人びとは こぞって 天に向かい
空が 晴れるように 祈った

晴娘が 
東海龍王(とうかいりゅうおう)の
妃に なるなら 雨を やませる
天の声が した

晴娘が 言う通りに すると
雨は止み 晴娘は 消えた

それ以来 村の人は 雨が 続くと
晴娘を しのんで 切り紙で 作った
人形を 門に かけるように なった

掃晴娘や 晴娘が 
てるてる坊主の 原型では ないか

民俗学で 現代が 読み解ける

そういう 話は
つじつまが 合っている

何かと「すぐわかる」ことが
喧伝(けんでん)される 現代
物事を 見たり 考えたりする 時の
射程が 短か すぎる と 
何事も 面白く なくなる

日常生活を 平熱のまま 見つめ
なにげ ない 日々の なか には
静かな熱狂や 酔狂が 埋まってる

神話 すてきな話を 伝えた
「伝言じいさん」みたいな もの
面白いこと 知ったんですよ って  
伝えるに 文章化する

 


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「通過儀礼」って あるで しょ

子供が 大人に なるために
大人が 老い人に なるために
今までの 生き方と 決別し
自分を 認めて いくために 積む
ハードな 試練

理不尽を 経験する ことで
大人にも 仏にも なる

日本を 支えてきた
我々 団塊も 今や 70代
まだ 先は あるとは いえ
「死」が 頭をよぎるのも 現実

死亡ニュースを チェック
知己で なくても 年齢を 確認し

「三つも 歳下なのに 死んでる
   あー 嫌だ あー 情けない」

そこはかと なく 憂鬱

その点 女は 達観していて

「しかた ないじゃ ないねえ
   人は いつか 死ぬん だから」
そう言って 大げさに 肩を すくめた

寿命って 自分が 使える時間?



 

さて いかに して
人生 まっとう するか

「死ぬまで 上機嫌で いよう」

そして なにより バカみたいに 
笑って いこう 笑って いようよ
無理にでも 笑えば 力が でてくる

「小児科」は「コジカ」と 読もうよ

子鹿 そうか そうだな そうして みる

人生は 考え方 次第だもの
苦労の多い 人生だったと しても
「まあ こんな ものか・・」
それで いいのだ と 苦笑を 漏らす

しんどい顔を して 生きても
笑顔で 生きても
生きる大変さは 何も 変わらない

顔色ひとつ 笑顔で 前進し続ける
少し 背筋が 伸びた

そう 思えれば 万事解決
終わりよければ すべて 良し
大衆の 最大公約数的な 気分

 


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自分は 自分最期の 通過儀礼 
痛めつけて ほしくて
望んで ダバオに 移り住んだ

ダバオに 入ったら
日本の シャバっ気を 抜く
異国で 艱難辛苦を 舐めてみる

70を ナメンナよ



 

どんな 理不尽にも 応じる
どんな しごきも 受けいれる
ダバオでの 試練――

そこまで 振り切れ ないと
ダバオに いても つまら ない

移住の 先輩から
理不尽な パンチを 受けたことも
今と なっては 懐かしい 
思い出に 昇華されて いる

自分が 弱いから 移住して みた
異国に出て 苦さをを 引き受け
自分の心を 強く 鍛えた かった

自分で 行き先を 選んだ からには
例え 世間から
『あの 選択は 良くなかった』と
思われた と しても

 

自分では 良くなかった とは
思わないように していて
ダバオを 選んだ からには
良いことも 悪いことも
打たれることも 調子に 乗ることも
全部 含めて 自分に とって
必ず 何か 意味が ある

ここまで 元気で 生きて来られた
今 ここに 自分が 居るのは
何で あれ 正解

過去の自分が 頑張って
今の 自分が ある

ウジウジ悩んでいれば
時間が もったい ない」

未来の 自分のために 選択した結果
自分が できる ことと
できないことが ハッキリわかった

迷わず 進むことが できる



 

映画から 教わる事も 大きかった
世界中の ままならぬ 生き方から 
アウトローまで 描かれ
多彩な人生に 触れる

映画は 作り物で あっても 
これまでの 自分の人生
捉え方の 薄っぺらさに
愕然(がくぜん)と する

自分は 人生と いうものを
教科書に 書いてある 
間違いを 犯さない ことで しか
捉えて いな かった

教育と いうのなら
学校で ニューシネマ以降の
名画や 問題作を 100本くらい
見せれば いいの にって 本気で 思う
映画や 本は 人生の予行演習

 


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今まで 生きてきた 中で
現実を 見限った上の「非日常」
その志向は 男性に 多い

女性は「私の人生」という 
今日の 現実に 悩み 格闘する

男は「その辺は 上の空」

男は 現実に 向き合わず
不真面目で 頭が 遊んでいる
浮き世雲の 頭を 演じる
そこに カッコ よさや
色気を 感じる女が いる

男は おどけた ドンキホーテ
映画は 死との たわむれしか 描かない
いつ 死んでも いいように 生かされる

明日に 保険を かけない人生
世代で 言うと 1940年代 生まれや
全共闘世代は 男のロマンに 心奪われ
非日常を 過ごしている ところが あった

一方で 今 
自分たちの 下の世代の 男たち
非日常より 実人生を 大事に している
当たり前だよね もう 彼らには
「男ロマンの 非日常を 生きる」
そんな 余裕は ない



 

自分の人生も まもなく終わる
今頃 生き方の心棒が 見えた

明日 死んでも いい と
思っていた 頃に 比べて
なんと ごく平凡で
大衆的で 日常的な ことを
考えて いるのか と いうのが 
今の自分 まるで 軽薄短絡

 


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人は いずれ 死ぬ
そのことを 知って いる

動物は そんなこと 知らない
ただ 毎日 生きて いて
子孫を残し 本能から 放たれ
食べられたりして 死ぬ

死にかけている 最中も
なにが 自分に 起きて いるか 
おそらく わかって いない

白鳥は 死の間際に
最も 美しい声で 鳴く
「白鳥の歌」の 伝説



 

人間って 千差万別
生まれて 死ぬ ただ それだけ 
だれも みんな 同じ

選挙権は 富豪だろうが
乞食だろうが 同じ 一票

皆平等に 時間は 過ぎる
死に到達する時間を 逆算して
行動ある のみ



 

「よい死」と いうのは ある よ  

そう おもいますか・・

最期の姿 人の数だけ ある 
その中に
「良い死」
「悪い死」が ありそうだ
そう 思ってしまう のも 頷ける

「よい死」と 言って いるのは
あくまでも 生者
故人の思いを 勝手に 代弁している
評価する ことは 傲慢では ないか

「よい 死」と いうのは 無い
「よい 看取り」と いうのは ある



 

では 理想の死に方 は

「好きに 死なせて ほしいから」



 

高3の時の 約束を 果たすため
57歳の女と 男は 
赤いメルセデスの 
カブリオレに 乗り込んだ

デビット・ボウイを 歌いながら
目指すのは 1966年の 夏と同じく
南紀白浜 違うのは

女が 癌で 死にそうな ことだ

「死ぬ前に きっちり
   落とし前 つけとき たいの」

アパレル会社経営の富豪の女
出版社勤務の 冴えない男
始めた 心の旅ーー

クソジジイ ドンファン 実在



 

「死は 怖い 怖いから 死こそ
   知らなきゃ いけない」

知らないで 死ねるか

死って 今では 悪
公の場で 口にするのも タブー

死を 遠ざけようと する
死は 考えるべきでは ない
何が 何でも 生きなきゃ ダメ
そういう 風潮

死が どう やったって
逃れられない もので ある以上
それを ないものに して
生きて いくことは
人生の意味を ぼやけ させる

「死を 想え」

線香臭い 話し ですか?



 

会社員として つつが なく
定年まで 勤め上げた 竹脇

さあ 明日から 自分時間
 

送別会の 帰り
地下鉄で 倒れ 意識を失う

意識の戻らない 竹脇を 
家族や 友が 見守る
周囲の 人の心配を しらず
自分が 倒れた事も しらない

竹脇は 自分の人生を 振り返る
幻覚のような体験を 重ねて いた
心は 外へと さまよい 出し
忘れていた さまざまな 記憶が
呼び起こ される

戦後間もない 日本から
高度成長期 一途に 生きてきた

竹脇が 自分の人生を 問い直す

孤独な 幼少期
幼くして亡くした 息子
そして・・
家族とは 夫婦とは 親子とは
社会とは サラリーマンとは・・

家庭も ありながら 
さらに 秘密の恋も ささやいた
『なんの 役割も ない
   ただ 女としての 君が 欲しい』

 



「人は 死を 逃れ られない」
脅す だけでは ない
「よりよく 生きよう」

「この 一日を どう過ごす」
時間を 貴重に思う 感覚が 
出てきて いる

人は 必ず 死ぬの だから
今 目の前にある 生を
精一杯 生きようと

死を 想うは 生を 想う

死を ないもののように して
生きるのは 目の前の 人生を
見ないで 生きる と 同じ



 

今は 還暦すぎても まだ
「人生 これから」とか
「一生 チャレンジ」みたいな こと
言われ ちゃう

これまでの 人生で 
満足してます からって 言っても 
許して もらえない

70 過ぎてから
新しいことに 乗り出すより
今 目の前に 有るもの
それを さらに 充実させて いく
残りの人生を そこに 費やす

「一生チャレンジ」思想の背景
死を ないものに しようと する
欺瞞が ある

加齢や病気に 関しても
いつまでも 若く 健康な ままで
いた方が いいことに なっている

年寄りも ジョギングとか して
若さと健康を 保とうと 必死

それって 面白いの かな
若さや 健康は もう充分に
既に 味わってきた じゃないか



 

せっかく 年 とって
体のあちこちが 痛く なったり
物忘れが 激しく なったりと
若い頃には できなかった
経験を 今 してる

老いを 積極的に 受け入れた 方が
人生が 豊かに なるんじゃ ないか

死 だけで なく
老いや 病気とも
ちゃんと 面白 遊んだ 方が いい

人のカラダって 凄い 働きもの
頼りにしてて いいん じゃない



 

年寄りの 病気自慢や 加齢自慢
ネガティブに とらえられ がち
なんで あんなに 自慢した がるの か
楽しいから 楽しんでる もの

若い頃の 
忙しくて 寝てない 自慢と 同じ
「最近 膝が 痛くてさあ」とか
「名前が 出て こないん だよね」
年寄りが 言ってる ときって 
妙に 嬉しそう

老いて いいことも 
階段降りる時 
若い娘が 肩かして くれたり
同んなじ 話を 何回でも
新鮮な気持ちで 聞けたり



 

死ぬ 滅びる
人間 一生の主題が 
際立つ 瞬間

死に 臨んだとき 
口にする 言葉は
短い中に 純粋と 真実
多くの思いが 満ちて いる

「長いこと 世話に なった な・・」

 


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人間 死ねば どうなるか
確実な 知る方法は
死んだ人に 聞いてみる

ねえ 死んで どうなりました か? 
 
それは 無理と いうもの
死んだ人は 動かなく なって
意識が なくなり
聞いても 答えて くれない

答えて くれたら 死んで いない

死ねば どうなる
自分が 死んで みなければ 
わから ない

生きてる 人は
死ねば どう なるの か
誰も 知らない

死ぬのは 怖い
死を 考えるのは 難しい



 

死ぬまでが 苦しくて 痛そうだ
死ぬと やりたいことが できなくなる
死ぬと 大切な人と 会えなくなる

ひとつ だけでも 困るのに
この 三つが いっぺんに 起こる 死
こんな おおごとが 起こる
人生で 一度きり 確実に 起こる

死ぬ ことは
あまりに おおごと なので
人は ふだん目を 背けている



 

死について 考えてみた

おらあ しんじまった だーー
おらあ しんじまった だ〜〜

生きてる内 死後に ついて 
知ることは できない

死は 可能で 必然で 不可知
逃れようの ない 絶対の現実

死が 厳然と 待ち構え
一歩 一歩 死に 近づいて いく 
覚悟して 生きて いくの が
揺るぎなく 穏やかな 生き方

死を 前に じたばた しない
それが 人間の品格

そして 最後は人間力 と 笑いとばす

いずれ 死ぬ それが
今 生きている ことの 証



 

死後の世界 どうなる?

他の人間や 動物に 生まれ変わる
別の世界で 永遠に 生き続ける
すぐ そばで 子孫を 見守る
子孫の 命の中に 生き続ける
自然の中に 還る
完全に 消滅する

生きている 間に 死後の世界
確かめる ことは できない

わからない なら 死を
考えるのを やめるか? それでは
生きるとは どういう ことかを
考えるのを やめるに 等しい こと
生からも 死からも 目を 背けてしまう



 

だから 歳を 重ねる ごと
目に 見えない ものに 
関心が 深まる

自分は 好きな本を 読み 
その幸福感に 浸り ながら
眠りに就く それで・・ 
目覚めな かったら  一番理想

ちょっと 
フィリピンの田舎に 行けば
いつものように 漁に出て
いつものように ご飯を 食べて
いつものように 眠ったら
朝 死んでいた

そうして 命の サイズを 
まっとうしている 人が
いっぱい いる 
自分も そっちを 目指す

命を いただいて 生きている
与えられた 寿命 
余さず 使い切る



 

でも 死ぬ までは 
あいまいな ことばかり
考えるん じゃ ない か
生きるとは そういう こと
人間とは そう言う者の ようだ

『絶対 こうだ!』って
自分を 縛ることは 良くない
その日の 気分に よって
ブレて しまったって
いいじゃ ない か



 

「孤独」それは
「死」と 似ている
死を 感じながら 生きる
孤独を 乗り越える 強みに なる

「今 ある」ことを 孤独から 知る

「今 ビールを 飲んでいる」と か
「今 大切な人と 話してる」と か が
奇跡的に 感じ とれる
肉体と思考と精神 そして 魂

肉体は しとしと したり 
ウズウズ したり
ムラムラ したり 
ほっこり したり
感覚に 溢れかえって 忙しい

生と死の ロマンは 
男に とって 魅力ある 毒薬
効かせ すぎれば 自己破滅

狂信的な 思いは
人間を 破壊者だけで なく
変革者に することだって ある

 


◇◆◇ ──────────────────────
ある 朝のこと

「げんさん ねえ げんさん って ば」
そう 呼ばれて
げんさんこと 源次郎 目を 覚ました

「むにゃ むにゃ……
   なんだよ なんだよ
   げんさんって
   なれなれしく呼ぶ その声は…… え!
   その声は もしや おまえ かい?」

「そうだよ あたし 梅 梅だよ! 
   あんたの 女房の梅!」

「こいつは 驚いたな
   梅かい! いや  ええっ?! 

梅は 死んだ はずだが? て いうか
おまえ どこに いるん だい?

「それが 問題 なんだよ」

「問題って」

「あたし ひと月ほど 前に
   突然 倒れた だろ」

「そそ そうだよ! 
   あんなに びっくり した ことは
   ないぜ 
   急に ぶっ倒れて
   そのまま 死んじまい やがった」

「それが 手違いで ね
   あたしゃ 死んで なかったん だよ
   あの世に 行ったら
   『申し訳ありません
   どうも 手違いの ようで
   あなたは まだ 生きてます
   寿命が 残ってます』って 言われてさ」

「ええっ!」

「それで 急いで
   帰って 来ようと したん だけど
   なんだか こういう時の
   手続きって 大変でね
   あまり 例のない こと みたいで
   担当課を たらい回しに されたり
   何枚も 書類書かされたり して
   すっかり 遅くなっちまった よ……
   あたしの体は どこ なんだい?」

「そういうわけか つまり
   体が ないのに 魂だけが 戻ってきたと
   どうりで 見えない はずだ
   声は 聞こえる のに」

「ふっ あなたの 心に
   直接 ささやき かけて
   いますって やつさ
   どうでも いいから あたしの体は?」

「いや それは…… 燃しち まったよ」

「え  やっぱり!」

「うん 現代では 義務では ないと
   いう ものの 土葬は 流行らなくて
   人が 死ぬと ほとんどの 場合
   火葬するのが 最近の お洒落でな
   一部 土葬も あるが お前の場合
   燃やしち まった」

「じゃあ あたしは
   どうすりゃ いいん だい!」

「と 言われても な」

「んもー! いいよ
   この際 どこでも いいから
   あんたの体を 
   ちょっと 貸して おくれ」

「え えっ」

「だって 仕方ない だろ! 
   なんか こんな ふわふわした状態だと
   落ち着かなくてさ それとも 何かい
   そこらの 薄汚い猫とか 犬とか
   ハムスターとか 
   ミシシッピアカミミガメの 体でも
   借りろって の かい? 
   そんなの ひどいと 思わない かい! 
   そもそも 勝手に あたいの体を
   燃しちまった ほうが 悪いん だろっ!」

連絡も なく 戻ってきた 
お前が 悪い とは
源次郎も 言えな かった
戻って きて くれたのは
素直に うれしかった
うれしいに 決まってる
死んだと 思ってた
女房が 戻って きたんだ
すごいじゃ ないか

思えば 34年前
運命の 出会いで もって 一目惚れ
結婚式だとか めんどくさいこと
一切 省略して
いきなり 一緒に暮らし始めた
最愛の 女房なんだ

葬式の とき
梅の 死に顔を 見ながら
おれの 脳裏には
あれや これやの 思い出が・・

ネットで見た 東京駅の 
プロジェクションマッピングみたいに
駆け巡って 胸が いっぱいに 
なった もんだ

その女房だ うれしいに 決まってる
だが その おれにも ね
都合って もの が・・

「なんだい その煮え切らない 顔は
   さっさと しなよ 
   うーん と ここで いいかい?」

源次郎は 右耳を
ふわっと 撫でられたような 気がした

「あ そこは…… ちょっと 困る」

「なんだ じゃあ こっち かい?」
   左耳を 撫でられた

「いや 右とか 左じゃ なくて
   耳は ちょっと」

「え なんで?」

どきりと した 
なん でって
そんなこと 言えない 言えるもんか

お前とは 別に 女が いて
その女が おれの耳を 撫でるのが
ことの ほか 好きで
それは それは もう とか
とても 言えるもの じゃない

ましてや 女に
おい おい そこは ちょっと
気を つけて ほしいんだ
そこは おれの 耳のようで
女房なので とか
どう 説明したら いいんだ

とにかく 無理っ

「変な人だね 耳くらいが
   ちょうど 手頃じゃ ないか と
   思うんだけど ねえ」

「いや 耳ってのは あの
   なんだ ほれ えー
   だいたい 忙しいじゃ ないか」

「忙しい?」

「ああ 眼鏡を かけるにも
   イヤホンを つけるにも
   赤鉛筆挟むにも 耳を 使うだろ
   それに 最近じゃ 
   マスクを つけるのも 耳だろ
   中耳炎に なるにも 耳が 必要だし」

「何 言ってんだよ」

「とにかく 耳は 忙しいんだ
   お前は よく わかっちゃ
   いないかも しれないが
   大変 なんだぞ
   
   耳は 
   おれの 大事な かわいい 梅ちゃんが 
   そんな 忙しい部署に 配置される なんて
   かわいそうで 耐えられ ないんだ
   ああ 心配で 涙が 出てきた じゃ ないか
   頼む おれの気持ちも わかってくれ」

「ふうん そう なんだ
   じゃあ どこが いい? 
   手の指は どう?」

ふわり と 右手の指を 撫でられた
いや いや 手の指って のも
困るんだ なあ それが

うふ なん でって……
言えない 言えないよ! 絶対言えない!

「悪いが 手の指も だめなんだ」

「えーっ! 一体 どこなら いいのさ! 
   もー げんさん!」

「あ  は  はい!」

「もう あんたの 意見を 
   聞くのは やめた 勝手に するよ」

え! と 思う まもなく
「つん!」と 小さな感触が あり
次の瞬間に 梅は 源次郎の おでこに 
居場所を 定めた

「ちょ ちょっと 待てよ
   人の でこに 勝手に 住み着くな!」

「いい じゃない
   あー ここ 気分 いいわ
   見晴らしが いいし なんだか
   あんたを 自由に 操縦できる 感じで」

「おれは モビルスーツ か!」

「いい じゃない
   あたしたち 夫婦 なんだよ
   ふたりで ひとつの体を
   共有する なんて
   これ 最高の シチュエーションじゃない か」

「そうか ねえ」

「ほら ほら ぶつ ぶつ 言って ないで
   前進するんだよ! 
   そう そう はい 止まれー」

「おい おい」

「ちょっと ちょっと
   どこに 向かってるん だよ
   あ 冷蔵庫の ほうに
   行こうと してるんだ
   あ ドアを 開けて
   ビール飲もうと しているね?! 
   また 飲みすぎてんじゃ ないだろうね! 
   つまみは イカの塩辛に 明太子? 
   塩分 取りすぎ だって
   前から 言ってるだろ!」

「うるせえ なあ」

言いかけた 源次郎の でこに
ガツーン! と 衝撃 が

「痛えな! 何 するんだ でこの内側から」

「何度 言っても わからん ちん だからさ!」

「いいじゃ ないか このくらい」

その時
玄関ドアが バーンと 開き
「げんさん いる~? 
   あ そこに いたんだ
   何 ビール飲むとこ? て いうか
   今 誰かと しゃべって た?」

たちまち でこの 内側から
「誰 この女 いまどき流行らない
   弓形の 細い眉の
   リキッドファンデーションの
   塗り方 下手くそで 
   まだらに なってて ぶさいく な
   バッグに ミッキーの
   バンダナなんか 結んで
   得意げだけど そんな もん
   ダイソーで 売ってるやつ 
   じゃないかー! な 女
   まさか あたしが いないと 思って
   こんなの と つきあってんじゃ
   ない だろうね!」

げんさんは
あわてて 手を 高速で 左右に 振るが

目の前の女は
「なんか おかしいわー! 
   そんなに あわてて
   誰かと 秘密の電話でも
   してたの?」と
眉間に しわを 寄せるし

でこの 内側からは
「何 黙ってんの さ
   答えない と こうだよ!」と

ガツン ガツンと 
パッキャヲ級の連続パンチ
困った 痛い 困った 痛い
どう すんだ おれ 
史上最大の ピンチ

目の前では
「ひどい ひどいわ
   どうせ どうせ
   私は ぶさいく だし
   あんたより 年上の ばばあ だよ
   だけど 一生懸命 つくしてる
   なのに あんたは いい年して
   いつまでも モテたいんだ
   この ろくでなし!」

でこの 中からは
「なんだって
   あんたより 年上なの かい
   この女 道理で 老けてると 思ったよ! 
   自分に なびく女なら どんなのでも
   いいの かい
   いい加減に おし この ろくで なし!」

両者意見が 一致してる
いや そんな ことに
感心してる 場合 か

目の前の 女は
さらに 一歩 前に踏み出した
そして パーン! おまえ タイソンか
源次郎の でこを はたいた
ものすごい 勢いで
あまりの衝撃に 源次郎は ぶっ倒れた

次に 源次郎が 目を 開けると
部屋は 薄暗く 誰も いなかった

もう 夕方 なのだ
ゆっくり 立ち上がり
照明を つけた
テーブルの 上に
女が 置いてったらしい
紙切れが あった
パチンコ屋の チラシの裏に
マジックで「げんさんの ばか」
と 書いて あった

「そうか……」
源次郎は つぶやいた

「裏が白い チラシって
   パチンコ屋の くらいしか
   ないんだ よな……」

いや そこじゃ なくて!
やがて 源次郎は 気づいた
部屋が しんと している
だけじゃ なく
でこの 内側も しんと してる

「あれっ? おい おい! 梅?!」
あわてて でこを ぺち ぺちと たたくが
何の反応も ない でこが 痛い だけ

「やばい!あの女が
   タイソン KOパンチで
   でこを たたいた 拍子に
   梅が どっか 行っちまった! 
   梅 梅! どこに いるんだ
   聞こえたら 返事してくれ! 梅!」

部屋は 静まった まま だった
源次郎は 床に へたりこんだ

そのまま ぼんやりと
部屋を 眺め回すと
急に 一人住まいの わびしさが
こみあげて くるよう だった

さっきは 梅が いた
ひさしぶりに 梅の声を 聞きながら
ああ いい なあ
梅が いるだけで
こんなに 楽しいんだ と思ってた
肩こりも 腰痛も 胃もたれも
いっぺんに 軽くなるよう だった
万能薬か 梅は

なのに また
どっかに 行っちまい やがった

気が つくと
涙が つつーっと 頬を 伝って いた
それから もう
なんだか たまら なくなり
源次郎は わあわあと 声を上げ
子どもみたいに 泣き出した

「げんさん げんさん」声が する

「どうしたん だい そんなに 泣いて」

「これが 泣かずに いられる かい
   大事な女房が いなく なって
   でこに ぽっかり 穴が 空いた……」

「ええっ? その声は 梅?!」

「そうだよ あたし
   ああ きょろ きょろ したって
   見えないって ば
   それに 今 あたしは
   あんたの 体の中の
   奥のほう~に いるから
   あの女が パーンと 
   でこを はたいた もんで
   でこから カラダの 中のほうに
   めりこんじゃっ たんだ」

「めりこん だあ?」

「よく わからない けど
   なんか 暗いところを
   どんどん 落ちて いってね
   あんたの 体ん中を ひとめぐり
   ようやく 戻りつつ あるところさ
   ふー 疲れた」

「いや マジ かい!」

「マジだよ 言っとく けどさ
   前から 注意してるのに
   全然 言うこと きかずに
   不摂生ばかり するから
   あんたの体 ぼろぼろだよ
   もー あちこち見て よくわかった」

「そ そう なんだ?」

「内臓脂肪 多すぎ 血管内壁も
   ありゃ 油まみれで ギトギトだね
   掃除して やりたかった けど
   あたしには 無理かも」

「しなくて いいよ そんなの!」

「換気扇の掃除で 培った スキルが
   活きるん じゃ ないかと」

「活かさなくて いい よ!」

「そう そう
   胃に ポリープが あったから
   取って おいたよ たぶん 良性」

「それは うれしい
   ありがとう って えーっ!」

「病気に なられたら
   あたしも 困るから さ
   ま とにかく もうすぐ
   元の場所に 到着でき そうだよ
   あんたの でこに」

「そうか」

「ねえ げんさん」

「なん だい」

「これで 本当に あたしたち
   一緒に なれたね」

「ああ ずっと おれの中に いろ
   おまえの体 燃しちまって
   よかった な」

そう 言いながら さて
でこに 女房くっつけた 状態で
おれは これから どうやって
浮気すれば いいんだ

でこに 分厚いマスクでも しとく か

浮気されても まだ 好きっ
◇◆◇ ──────────────────────

 

古代インドだ と
ある 歳に なれば
死に場所 求めて
ガンジス川の ほとりに 
旅に出る「遊行期」

この時期の 孤独は
人生の最期を 
どのように 締めくくるか 考え
ガンジスと 向かい合う

どんな 死に方 しようと
人が 死ぬときは 1人
その意味では「誰もが 孤独死」

ただし 周囲に 迷惑を かける
死に方は 推奨 できない

看取る人が いないなら
アパートなどで 死なず
市役所の 前で 行き倒れる
その くらいの ことは
考えて おいたほう が いい

此岸と彼岸の 境界に
あの世の「死役所」が ある

自殺 他殺 病死 事故死 行き倒れ
様々な理由で 亡くなった 人たち
一日に 3700人ほど
3割近くの がん死
1.5%程度の 自死
0.3%弱の 事故死
コロナで死ぬ確率は 0.1%
コロナによる 死者は
際立って 多い わけでは ない

死後の 行き先を 決める 
手続きをする 役所 
その場所が あの世の「死役所」



 

総合案内係として 働く 死村さん
次から 次へと 現れる 死者に
「お客様は 仏様です」と
慇懃無礼な態度で 対応し
亡くなった 人々の
行き先を 決める

死役所の職員は 全員が 死刑囚
そして 彼らには
それぞれに 隠された 秘密 が・・

死役所 に
様々な 死因で 亡くなった人が 訪れる
自ら 命を絶った 人々が やってきた

「自殺課」に 所属している ニ死川さん
ニ死川さんに とって は
「死」と いうものが
「かわいそう」と か
「悲しい」と いう
普通の 概念が 既に ない

だからこそ「自殺課」に 来る
お客様に 対しても 仕事と しても
淡々と 接している

おや! あんた 芸能人だね
今年は 何人か 来たね



 

そこに ぐらぐらと 
感情移入 するのが
イ死間さん みたいな人

ニ死川さんの ように 
死に 対して
悲観的に ならない のは 救い
 
不慮の事故や 
災害で 突然 亡くなられ
なんで 自分の  命とった と
その ことを ずっと
嘆き 続けてしまう 死者の未練 
本当に 辛い

「死役所」に やって きて
自分の人生を 反芻し
死を 受け入れて 成仏
死を 納得した人 が 
たくさん いる



 

今 生きてる 人たちが
「あの世」を 想像した 時
死後に こんな世界が ある
ちょっと 救われる じゃ ない か

自分は 死という ものが
すごく 怖いし 悲観も する
だが「死」に 対して「悲しい」 
だけ じゃない 価値観が あっ た

死役所が なければ
死ぬ なんて やって られない



 

誰もが 他の誰かの 死に 
関わって いて
生きている だけで
誰かを 幸せに している

 


◇◆◇ ──────────────────────
2040年 葬式は 無くなっていた
20年後の 社会体制に ぎょッ

葬儀の代わりに 営まれる
「生命式」

死んだ人間を 参列者が 食べて
参列の場で 出会った 男女が
「受精」に 進む

「死から 生を生む」儀式

亡くなった 職場の同僚の肉を 使った
カシューナッツ炒めに みぞれ鍋 角煮
戸惑っていた 智子(28)は 徐々に 
生命式の意義に 目覚めて ゆく

タブーは なぜ タブーなのか 
智子は 考えて いた

殺して食べたら 違法
死んだ人の肉なら 合法 

食べたら 
死に人が 仮の躰の中に 入る
性交し 新たな命に かける 
供養の生命式



 

熊から見れば 人間は ただの えさ
そのことを 忘れて 人間は 
自分たちが 特別だと 思ってる

「おかしいのは 人間じゃ ない?」

新しい 社会体制で
「産み人」と なり 
10人産めば  1人殺しても いい
「殺人出産制度」が 法制化

「産み人」は 
命を作る 尊い存在として 
崇められた

10人産めば 1人 殺しても 合法
そのルールが 埋め込まれた社会
男性も 人工子宮を 利用
制度を 活かせる

新社会では 条件付きで
「殺意」が 受け入れ られ
社会を 維持するため
尊いものだと たたえ られた


 
 

「産み人」に なった 
姉 智子を 持つ 妹の 彩 
その行為を「狂ってる」と 拒絶

一方の 姉 智子は 
肥大する 殺人衝動に
若いころから 苦しんできた
「産み人」制度は 救いだと 
受け取って いた

そんな 姉のことを 思い 
日々を 過ごす うち
彩の中で「産み人」制度に ついて 
自らの 概念が 変化していく

「狂気」と「正常」の 
線引きを 揺るがす



 

令和社会 でも 
暴力は 条件付きで 許可されて いる
国家が行う 死刑 戦地での 戦闘行為
無差別通り魔殺人 子殺し 親殺し
看過されて いた

「正常」は 
どこに あるのか と 迫る
破壊力 たっぷりの 未来社会

本能の退化? 
人は 子孫を 残さなく なった 
現代 令和社会

子どもを 愛せない 
母親のもとで 育った 恵奈

家族欲を 満たすため 
秘密の行為に 没頭する
高校に入り 恋人と同棲を 始めた

「おかえり」の 声のする 
ドアを 求めた 恵奈

冷静に 自らの欲求を 自覚し
理想の家族を 作ることを 
目標に 据える

小学生時代 満たされない
「家族欲」の 高まりを 
解消するための 行為 家族自慰 

「家族よ 何?」と 叫ぶ

家族とは 子に とっては
選択不可能な 所与のもの

恵奈 
いざ 自分が 親に なると
「家族」している  面に 気付く
そんな 自分に 唖然

「リアル 家族自慰」を
日々 行って いたのだ
 
恵奈は 
高校時代 年上の恋人を得て 
同棲を 始め
「理想の家族」に 肉薄する

今 まさに
実現しようと している 家族が
「カゾクよ ナニー」では ないか
恵奈は 気付いて しまった

同棲相手との 間の 
性的な 違和感を きっかけに
「ニナオ」と 戯れた

「王子様とお姫様」物語も 解体
世間に 深い亀裂を 見いだすに 至る

「家族システムに 不備が ある」
「もっと 賢くなら ないと」と 考え
「カゾクとしての システムの外」に
帰ること を 選んだ
 
家族の システムに
息苦しさを 覚える人は
こういう 認識の 外し方を すると
楽に なれるかも しれない

 


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陽の気を 持つ 男と
陰の気を 持つ 若い女が

適度な セックスを すれば
「エネルギーを 交換して
   心身の バランスが とれる」

「男」らしさ
「男」の 歴史

霊長類のオスから 出発して
少し異なる オトコに 進化
文化的存在 男に なった

オスとメスに よって 
構成される 霊長類の 集団
食と性が もたらす 葛藤を
どう 解消して 共存するか
その 解決方法に よって
多様な社会性を 発達させた

そこから「父」の 発明
近親間の 性交渉の 禁止と
家族の発生と いった
人間社会を 特徴づける
諸性質が 生じた

目を 瞠った のは
男女の性的葛藤を 回避するため
人間は 特定の 相手の 特殊な 特徴に
性的魅力を 感じるように 進化した
それが あばたも えくぼの 起源

「男」らしさ は
人類社会が 当初から 抱えていた
食物の獲得と 外敵の防御
子孫を 残す という 課題
オトコに 担わせた ことに 由来

さらに そこで 必要なのは
闘いに勝つ 力では なく
自分が 得る 以上に 
他人に与える 男らしさ
自己犠牲の精神

この根本を 把握した 上で
未来に向けて「男」と いう
性別を 考える ことが
今 社会に 課せられて いる



 

「男らしさ」
「女らしさ」という 概念
社会的・文化的に 強いられた
性差別に 過ぎない と 
切って 捨てることも できます が

それには ためらいが ある?

女らしさ
美しい方は より 美しく

そうでない 方は

そうでない 方は?

それなりに・・

あばたも えくぼ  女は 愛嬌



 

人類が 
進化の過程で 獲得した 
性質の上に 文化や社会性が 
成立している 以上 
男らしさ
どこで 切り分けて いいのか
判断 でき にくい

「酒に煙草に 銃弾に美女」
アイテムに 彩られた 
男らしさの 見果てぬ夢



 

男という 性の 宿命
メスだけで 繁殖できる 種が
数多くある という 事実は
オスなしでも 生物は 生き延びて 
ゆける ことを 意味する

「余分な」オスは 繁殖に 際して 
からだや 角を 大きく したり
子供を 守ったり
メスに 食べられ たりと
さまざまに メスのために あがく

その あがきが 権力闘争や暴力
さまざまな 序列行動の形を とって
男社会の 根幹に なった

そう 考えると
一見 脈絡が あるようで
実際は 無方向・無軌道な
殺し合いに 終始する

余分な存在=「男」

悪女ダイナの セリフが 身に染みる
「男って 頭が おかしいのよ
   どいつも こいつも!」

 


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