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ダバオ通信 ヤン爺のラストライフ・ダバオ
Last Life Shift In Davao Philippines 
フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
「団塊 百年の孤独 老いの抗い」
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やたらと 体温を
測られ まくっている
どこかへ 入ろうと する たび
ちょっと 失礼します と
赤外線が 額に ピピピ
ダバオのセシウム光線 攻撃
理屈も 事情も
頭では 理解している が
額に銃口を 向けられている よう
毎度 無駄に ビクビクしている
でも ある日
ふと あることを 思いつき
思い切って 尋ねてみた
「で 何度 でした?」
我が家には 体温計が なく
長い間 熱を測る機会が なかった
これは 考えように よっては
平熱を 他人様が
タダで チェックして くれる
またとない 機会では ないか
というわけで 聞いて みたら
6度台! 聞き間違いか と 思った が
どこでも だいたい 6度台 半ば
いつの 間にか
低体温を 克服していた
南国 ダバオの恩恵 なのか
強制測定も 苦にならず
体温を 教えて もらっては
だいじょうぶ な している
外で 何が 起こっても
結局は 自分
今年は これまで 普通だ と
思っていた ことが
根こそぎ 崩れた
今まで 定番だった ことが
普通でも ベストでも ないんだ と
新たに 問われた
それぞれが 自分自身の ベストを
探す機会を もらって いた
正しいと いうより
おもしろ ければ
それが 正義だ と
その気に なって きている
要所を 突き ながら
面白ろ おかしく 生きている
世の中の 流れに 沿いながら
ス~ッと 生きて いきたい
『天才バカボン』の 主人公
バカボン パパの口癖
<それで いいの だ>
ひょんな ことから
怪しげな セミナーに 参加
その 主宰者から
この会場を 出た 瞬間から
どんなことが あっても
「イエス」と 言うと 誓いなさい
誓いを 破れば
物事は 必ず 悪いほうへ 進む と
オカルト教団の
脅しのような 感じで
誓約を 迫られて しまった
半信半疑で 会場を 後にした
半ば 開き直って
すべての ことに「イエス」と
答えるように した
「ノーマン」から「イエスマン」
極端とも 言える
イエス思考を 徹底した 自分
次々と チャンスを ものに していた
そんな 爆笑もんの コメディー
「マスクなしの 裸の付き合い」
できるのは 限られた 数人の 女だけ
女とは 心の奥底で つながっている
奥底で だって?
<生き方 そのもの>と いう意味
しみじみ 語りたい「我彼団結」の お大切
「だいじょうぶ だぁ」
いとおしく 抱き寄せたくなる 感覚
男と女に 必要な お金は 使う
女は「手放せ ない」
「やめられない こと」で
大きな花を 咲かせる
なにが あっても イエスと 答える

◇◆◇ ──────────────────────
新宿に 1店だけ 残っていた
最後の キャバレーが
この2月に 幕を 閉じた
コロナが 拡大する なか
都知事 百合子は 会見で
「いわゆる 夜の街」
その造語を 口にした
この フレーズに
メディアは 飛びつき
ニュース番組は
コロナ報道を 流すとき
「歌舞伎町 一番街」の ネオンを
添えるように なった
悪の街・歌舞伎町の
イメージが 瞬時に 定着した
コロナの巣窟と された
東京 歌舞伎町
既に 日本では ない
多国籍の不夜城
東京は 巨大な都市ゆえ
全貌を 知ることは 不可能
木枯らしに 吹かれた
妖し気な ネオンの裏側
寒い 深夜の弁当工場で 働く
4人の フィリピン女性の生活
彼女たちは 職場の外で
ひどい 家庭の事情を 抱えている
そのうちの 一人が 殺人を 犯した
彼女たちは 殺人を 隠匿
まるで『罪と罰』の ように
どうやって 一緒に 裏社会で
罪を 背負って 生きていくか
試されて いる
ーー都内観光なら
浅草より 新宿が いいなあ〜
新宿は 残念ながら
「おしゃれと清潔」は
表通りでも 全くない
品性なんて 皆無な 街
カネ 汗 精液 涙 血 薬 欲望
愛 恋 性欲 食欲 ゴミ 汚物 オカマ
多国籍人種 犯罪 野性 喜怒哀楽
小さな花と わずかな知性 が
トッピングされた
異次元的な 裏通り
怪しく 危険に満ちた 陋巷
現代に よみがえる
「ソドムとゴモラ」世界遺産級
新宿駅 西口の
怪しい解放区の 暇人を 眺め
汚物の 臭いの 小便横丁を 抜け
紀伊国屋で 書籍を 物色し
裏通りの エスニック臭に
満ち溢れた 料理店街を 逃れる
コマ劇場跡から
この世の 天国と地獄
美醜 LGBT 何でも ありの
歌舞伎町
花園神社
旧赤線地帯の 花園通りまで
テレ テン 散策すれば テレサテン
あっという間の 3時間
監視カメラが 継ぎ目無く
自分を 追いかけていた
歌舞伎町は 昭和32年に 出来た
眩暈するほどの オツムと体を
ドトールの アイスコーヒーで
癒して いく・・
「ああ 世界のSHINJUKU」
リトルポンド・リリーの 城下町
お前の 醜悪が
俺の心と 脳みそを ガラガラ ポン
俺の五感は 刺激に酔い
嘔吐し 疲れ 果て
ダメージが 俺を 止揚する
大嫌い なのに 離れ られ ない
ときどき 無性に 会いたい
リリー女王様
もっと もっと 強く
イスラム風の ムチを・・
新宿は 道徳で 抑えられて いた
人間の本能 本性を
とことん解放する テーマパーク
「Tokyo Barbarian Resort & Spa」
世界に アピールすべき だな
1泊 2日
ダイヤモンドチケット 50万円でも
世界中から 禁欲を 強いられてきた
善男善女が 押し寄せる
悦楽の総合監修は もちろん
中共帰りの 巨匠センセイ
広報宣伝部長は
エジプト帰りの リリー様
わしゃ ソープの下足番
ま コロナで 更に 汚染された街
トコトン 汚いとか
身の毛もよだつ 怖いもの 見たさ
それも 一種の 嗜好か
無礼講 お祭りは 皆 好きだ
ヒステリー 失神も 許容範囲
心神耗弱 心神喪失による 悪事 犯罪は
「責任を 問われ ない」最悪の 蛮行
それ以外の 不道徳は
ええじゃ ないか
ええじゃ ないか の 歌舞伎町
破壊本能とか
サドマゾ嗜好は 大いに 結構
多くの人が 持っている
そうでは ないか
上品な 奥様が
「イライラして
どうにも 我慢が できなく なると
庭で ビール瓶を 思いっきり 割るの
すっきり するわ」と 言った
運命(destiny)
本能(instinct)
遺伝子(gene)
智慧とか 理性で
コントロールできない 部分は
結構 あるじゃ ないか・・
「考える葦」たらん と しても
「つい 出来心で」
「ムラムラして」
「成り行きで」
「ノーと言える 雰囲気じゃ なかった」
「今さら 引き返せない」
「もう 運命」
もっと ひどいのに なると
「何となく」
「できちゃったし」
「あざなえる縄と いうことで」
軽佻浮薄 俺みたいな 奴だな
人生は 賭けだよ 賭け!
熟慮断行して しくじった 奴
石橋を 叩き壊しちゃった 奴
いっぱ いるよ
狂の一字で 吶喊する しかない
そういう場面も ある
居直った 単純短絡
これも 俺みたいな 奴だ
前を向いて
しっかり 歩くのも いい が
ちょいと 横丁に 入ったり
裏道を 探ったりと いうのも 趣
永井荷風は
花街で 名を成したの だから
大した ものだ
歌舞伎町を 闊歩する若者が
自分の首を 絞める なら
老いた自分は
キチ〇イの妄想と 嗤って
許して くらさい
大久保通りを 北新宿の方向に
気分転換にと 歩た
ドンドンと 山手線の外側に
向かって行く 道すがら
この通りを 歩いて みれば
何処から 湧いてくるのか と
不思議に感じる ほど
アジア系とバングラデシュを
中心とする
イス ラム教国の連中が
数多く 動き回っている
彼等は 如何なる 在留資格で 滞在し
何処かに 住み着いて
どのようにして 政活費を
稼いでいるの だろうか
理解不能
「以前には ここには
何が あったの か」と
思わせられた 場所には
急増 しつつ ある
ネパール料理店が 1軒出来ていた
昼食に サイゼリヤに 入ってみると
満員御礼に近い盛況で
若き女性たちが 大勢
楽しげに 語り 合っていた
自分には 大いに
場違いの感が あった
直ぐ そばの席にいた 一家は
明らか に タガログ語を 話していた
どう見ても 旅行者という
出で立ちでは な かった
何をして 生活して いるのだろう
この通りと それに連なる路地には
明らかに 栄枯盛衰が 見える
滅びて いく店の ほとんどが
日本人向けの 商いで ある
タピオカドリンク店が 閉められて
その後に 入ったのが
中国人が 経営する
楊州の麺類の店になった
愉快な 現象では ない
コロナ対策で 外食と外飲業者が
苦しんでいる この時期に
外国人が 外食を 楽しんでいる 光景
自分には 何処かが 狂って見える
日本語は 言うに及ばす
韓国語すら 聞こえてこない街が
新宿区には ある
日本人は 新宿少数民族と 名乗っている

◇◆◇ ──────────────────────
大体 人生は
子育てが 終われば ゴール
公式ゲームは 終わり
その後の 余生は
迷惑を あまり かけないよう
散歩する とか
少年に 帰って
隠れ家を 作るなど するとか が
お勧め だな
なんでもない 自分の
なんでもない 日常に
輝きや ユーモアを 見いだし
たおやかに 描き出すのも 才能
そんな 思いを 大切に
生活に 向き合っている
人と 人が 会話 し合っ たり
ちょっとした事で 仲良く なったり
そんな ことを 面白がって
生活を 作っている
身の回りの 人たちに
そのまま 生活に 加わって もらい
面白がり たい だけ
自分の生活に 特別な能力も
ドラマチックな 物語も ない
ただ 1人 住み暮らす
自分が 主人公
買い物に 行って
夜 酒を飲みに 行って
女と 音楽を聴きに 行って
それが 生活に なっている
自分と接した人 それぞれ から
何かを 受け取っている
ダバオで 生活を 作る
その思いが 基本
配偶者を 亡くしたり
独身を 貫いたり
事情が あって 一人暮らし
『おら おらで ひとり いぐも』
そうした 老い人も 多い
自分も 200万 団塊世代の一員
老いの物語に
誰もが 自分の人生を 重ね合わせる
国や 年齢が 違っても
それぞれが 違う重なりを 見いだす
それが 老いの 生活の魅力
昭和の団塊人たちは
豊かな繁栄を 味わい 尽くし
生活や 家庭に 押さえつけ られた
最期は 逃げ切れず 早期退職 勧告
さまざまな 思いが ある中で
海外 ひとり移住は
老い人が 解放される 物語
『おら おらで ひとり いぐも』
宮沢賢治の詩『永訣の朝』に ある
「Ora Ora de shitori egumo」
これを もじった 前向きな 言葉
「1人に させて いるけど
お父さん 元気で いてね」って
業務連絡が ほとんど で
親へ 勝手に 元気を 願う
ずるい ですよね 子供なんて
日本の方でも 早く 海外に
出た方に 話を 聞いたり すると
すごく 古めかしく 懐かしくて
情景が 浮かんだり
質感が とても きれいな
日本語を 使われて ハッとする
言葉に 時代が 止まった まま
それは いいことかも しれない
ロバは ロバ 馬には なれない
多くの邦人は その事を 理解していた

◇◆◇ ──────────────────────
老いて ひとりで あるから
お昼ご飯を メインに して
夜は その残りを
アレンジして 食べている
昼のとんカツを
夜 カツ丼 仕立てに したり
まぜご飯を おにぎりに したり
文庫の細かい字が 読みにくい
老眼鏡を かけ さらに
天眼鏡で 拡大して 読む 始末
裸眼で 読みたい なら
白内障の手術は 日帰り
今では 簡単だ そうです
でもね この手術
しないほう が いい
術後 病院の鏡を 見る
自分が こんなに 汚い顔だと
この男 誰れだ!
「80歳に 見える ジイ様 が!」
「ああっ!」って
もう 絶望して 死にたく なる
おののき 大きな声を 出した
何事かと 廊下を 走ってきた 女
「ほら 見ろ ジイさん! が」
そう 言ったら
「前から じゃない」
いいか 今日の ところは
見殺して おいて やる!
この女 追い出そう かと 思った
若い女から なら
『おじいちゃん』より
『くそジジイ』
そう 呼ばれたほう が 嬉しい
『おじいちゃん』だと 弱々しい 感じ
『くそジジイ』だと 色気が あって
『私に迫ってくる この くそジジイが』
そのニュアンス だから 元気が 出せる
寂しさ 1,2,3
孤独 4,5,6
誰か と いるのが
嫌いな わけでは ない
でも 他人と
一緒に 暮らすのは
向いて いなかった
一人でいる 時間が
たっぷり ない と
ストレスで 気が 崩壊する
老い人の 自立が 騒がしい
自立していける 老い人は
ほんの 一部の人 なのに
まるで 全員が できるように
メデイアが あおって いたから
それは 違うだろう と・・
世間や マスコミに 流されて
老いの生き方を 決め ない
「あなたを 生きられる のは
あなた しか いない」
自分は 自分で しか 支えきれない
知らない土地だった ダバオ
出向いたときに 感じる
アウェイと いう 感覚
自分と 縁も ゆかりも ない 土地
フィリピン・ダバオへ 赴いた
自分は よそ者以外の
何者でも なく 現地の 人たちに
「馴染む」しかない 状況にある
馴染むしか ない 状況に
正面から 向き合う
その地で 体験する ことが
老いた躰の 血肉に なった
その 土地に行き
自分の固定観念を 脇に置いて
いろんな人の 習慣や考え方を
経験して 学ぶ
それを 試みて いるとき
「ああ この地球で
もっと 広く 生きて いける な」
そう 思えてきた
人類は 地球の表層に
様々な敷居を つくって
生息地域を 分類化し
民族という概念を つくり出した
それは 人間が やった 事で
地球の 意図では ない
地球という
惑星に 生まれた 生き物として
人間社会の 構造が もどかしい
「人間が 本当に 好きなんですね」
そう 言われることが ある
人間を 好きだとか
嫌いだとか という視点では
人を 見て いない
種族と しての 人類を
苦手だと 思うことは あっても
特化して 人間万歳 人間大好き
などと 感じる ことは ない
自分に とって
人間は 昆虫や植生や地質
同じ 地球の 有り様
日本では
東大を 出て 一流企業に 就職した
そう言えば 自動的に付く 箔も
フィリピンの 山奥の部族には
何の意味も なさない
その土地の人と 交わる ことは
人類の性質を 知るうえで 貴重
異国 ダバオに 住み暮らし
人間として 備え もっている
機能を 鍛えたくなる 気持ち
本能的な 欲求
人間という 生き物には
知性という要素が 備わっている
知性というものは 扱いが 難しく
人は 鍛えることを 怠ってしまう
「この世の 人間は みな
ブッダに なれば いい
そう 思ってる わけ?」
笑われた ことが あった
みんなが ブッダの悟りを 得たら
人間社会は 様々な 欲求を めぐる
争い事が 少なく なり
自然環境の破壊も 止まる かも・・
植物や昆虫や その他の 動物が
生まれた ときから
備えている 機能を 100%駆使して
この地球で 生きてる のだと したら
人類は 果たして どう なのか・・
知性は 鍛えたからと 言って
100%という 到達点は ない
それに しても
あまりにも この世には
思考力という機能を
甘やかし 怠惰にし
中途半端な 状態でも
自負や虚栄で 自分を 固めて 生きてる
人類が なんとも 情けない

◇◆◇ ──────────────────────
「人間には 寿命が あるんだよ」
人間は 怪我や 病気や 災害で
亡くなるのでは なく
決められた「寿命」で 亡くなる
そうした 理解を 府に落とせば
若くして 亡くなった 人も
「きちんとした 人生 だった」
そう 思うべきで
可哀想と 考えるのは 間違い
寿命に 思い至れば 寿命まで
どの 生きるを 全うするか
死より 生の貴重さ
何が 正しいのか
正しければ 何でも いいのか
生きて いくうえで
本当に 大切なことは 何か
考え 悩み
「理想的な 生くべき姿」を
正しく 描きすぎれば
そこに 禍々しい 明るさ
胡散臭さを 感じて しまう
「正しさ」に 思考停止 させられ
翻弄され 尚 生きる人間の滑稽さ
白日の下に さらけ出している
人は 正しさや
自分が こういう人間だ と
認知の中に 像を 結んで しまうと
それを 変えることは 難しくなる
状況が 変わって 違和感を 覚えても
不本意で 居心地 悪くなっても
自分を 最後まで 貫こうと 意地を張る
無理してでも 貫き通した ほう が
美しいと 感じて 偏屈に なっている
自分で 決めた ことを
最後まで 貫くことが できないと
自分を 情けない 醜い存在だと
卑下して しまう
なぜ 人間に
そんな性質が あるの だろう?
それは どんな目的の ため?
この答えは 脳科学的にも
クリアには なって いない
心地よく 日々を
過ごして いく ために
一貫性に 極度の こだわりは 不要
無視できる 能力も 養う
もっと 下世話な 話の方が
わかりやすい だろう か
男が ある女性を 好きになって
それなりの 努力を し 結婚できた
家庭に 妻が いて 平穏
今でも 満足して 愛しているのに
状況が 変わった だけで
まったく 別の女性に
あっさり 誘惑されて しまう
そうして この男は
あるべき姿では ない と
世間に 揶揄された
それで どうなる
バッシングが 始まって しまう
ありふれて いて
どこにでも ある 話
周囲を 見渡して みれば
こうした「ブレる 気持ち」を
持った 男の方が 多いもの
「あるべき姿」という 欺瞞
あるべき姿で ない だけで
いかがな ものか と
いつでも 言いたがって いる
正義 正論中毒者たちに とって
おあつらえ むきの
おいしい獲物に なって しまう
格好の 娯楽の対象
誰かが 何かを
やらかす ことを
いつも 心待ちに していて
そういう人が 出てくると
2~3カ月は そのネタを
心ゆくまで 愉しもうと する
ポジティブ心理学は
理想的に 描き過ぎて いる
ポジティブで あることを
必要以上に 強要されて いる
人間が 自然な ネガティブさを
持つことを 許さない
「教養」とは 知識の量では ない
よりよく生きるために
大切なものは 何か?
それを 学び取ろう という 精神
精神を 育むには 何が 必要か
物ごとを 根源的に 考えること
歴史とは 何か
経済とは 何か
人間の尊厳とは 何か
そういうことを 真面目に
根源的に 考えられる 人が
「教養のある人」では ないか
知識を 増やすことも 大切
それだけが 目的では なく
正しく生きるために 必要な
何か を 追い求めている
普通に 生きてる人の ほうが 偉い
その気持ちが どこかに ある
「妙好人」と いう言葉
学は ない けれど
地道に 何かを 作っている ような
普通の お百姓さんの 言葉が
禅にも 通じること だったり
「妙好人」そういう人を 指す
そうした 人たちの
少ない言葉のほうが 心に滲みる

◇◆◇ ──────────────────────
『孤独の意味も
男で あることの 味わいも』
自分の内面 これまでの体験
その意義を 見つめている
それも 容赦ない 正直さで
自分の みっともない ところ
弱いところ 強いところ
優れたところ ダメなところ
自分という鏡に 映して
描き尽くし 引きずり 出す
そこに あったのは 成熟
平穏を 突き破りかねない 魂の動き
生きる者としての 衝動
一人の 人間の魂の 根本運動
男で あること 孤独
人間関係の祝福と 呪い
込められた 熱量の 大きさ
まろやかに 磨かれた 手触り
人と 人は わかりあえる
徹底した 自省こそ 孤独を 癒やす
その バランスが 秀逸
でも「ひとり上手」
あなたは どこで
どんな最期を 迎えたい ですか?
この質問に パッと 答えられる人は
どれだけ いるだろう?
死や 終末期に ついて
避けずに 語り合える 環境を つくる
では「人生の最後に 読みたい本」は
そんなこと 言われても
うまく想像 できない
だいたい 自分の人生に
最期が 来る気が しない
何気ない きっかけで
人生が 突き動かされることが ある
それは 良い方向に 働くことも ある
おそろしい方向に 導くことも ある
自分の人生を 変えるのは
文章かも しれないし
写真かも しれないし
絵かも しれないし
料理かも しれないし
音楽かも しれないし
ダジャレかも しれないし
じゃんけんかも しれない
それは 女かも しれない
38歳も 年の離れた 妻
女は 夫のよき 理解者だ
フィリピンで 邦人の多くは
若い嫁を 娶って いる
一人 残される 可能性は 低い
家族の有無に かかわらず
どんな 状況でも
一人 安心して 死んで いける
その環境を どう 作れば いい
悩むのは 無駄
家族の繋がりが 細ければ
迷惑 掛ける女を 作れば いい
「恋愛は 完全に確率論
やらなきゃ 何も 始まらない」
「悶々と 悩んでるヒマが あるなら
とにかく 動け!」
こっちを 見てくれ! みたいな
そういう 強いところが ないと
迷惑かける女は 作れない
照れを 忘れ アタックが 大事
自己葛藤しながら やってみる
やってみて でしょ
馬鹿に なれ とことん 馬鹿に なれ
恥を かけ 恥は かき捨てろ
「さあ やるんだ やり抜くのだ」
「OKでしょう!」
人生が 380度 変わるから やってみろ
「世の中って 自分より
頭の いい人の ほうが 多いんだ
それ以上に バカが 多くいて くれて
自分は 救われて いる」
『横道 世之介』
フィリピン「老いの不時着」
ぼんくら男×しっかり女
男と女で 目指せ 大手柄!
老いた男と 若い女が 通る 道
金か 愛情か なんて 考えても
本人たちに さえ そんな事 解らない
決して 傷の舐めあいには ならない
フィリピンで・・ 安心な 看取り?
年齢差が あろうが
普通の男や女と 同じように
怒ったり 機嫌を 直したり
ののしり 合ったり
かと おもうと
抱き合って 寝ることで
仲直りしたり と いった
ありふれた情熱を 繰返す
愛情を 注ぐ あてが ある
明日が 何倍にも なった 気分
看取りに 血の繋がりは 関係 ない
日本では できない
30歳以上の 歳の差婚 など
援交法違反 なんでしょう
フィリピンでは 法令遵守
ゴールド・ドライバー
ダバオ娘に おいて 心情と共に
邦人との 歳の差婚は
当たり前 普通の出来事
男女の あいだの 性愛は
肉体愛や 精神の官能愛の ほか
〈知〉と しての 性愛
その項目を つけ加える
老い人の 方向性を 示唆する
老いへの伏線 介護愛への期待
その 身勝手も 認めてくれる
看取り場を 得た 老男
ーー今の あなた
ゴーン被告ばりに
身勝手な話を している ことに
気づいて いない のよネ
少しでもラクで 軽やかな
死に場を 迎えるため
元気で 動けるうちに
身の回りの ものを 整理した
できれば 早めに
遺体を 発見して もらいたいし
早めに 悲しんで もらいたい
気心の知れた 男と女が
近くに住めば それは 十分 ありうる
ーー近所に 住むなら わかる
なんで 同じ家に 住もうと するのよ
そんな 甘やかし 許して ないでしょ
この男 本当に 押しかけて くるよ
迷惑を 被るのは 私は 嫌だよ
老いて 伴侶を 得る 結婚
それが 唯一 看取りの 解では ない
結婚は 必ずしも
男と女の 安定を 約束して いない
毎日 一緒に いれば
男も女も ギスギス する
疲れ 会話も なくなら ないか
介護を お任せする ことで
破綻を 招き かねない
フィリピンの 女たちは
介護を 嫌がらず すんなりと
受け入れる もの なの か・・
そこに 一抹の不安
ーー迷惑かけて いい かって?
スイマセン「冗談 よし子 さん」
介護? 考えさせて もらう わね
え!「OK牧場」じゃ ないの
スイマセンって
あんた 林家三平師匠の 親戚か
いいよ
『おら おらで ひとり いぐも』
ーー死ぬ 死ぬって ウルサいわネ
死ぬ エネルギーが あるなら
まだ まだ 生きられる
どうやって しぶとく 生きるかって
そのこと じゃないの
そんなに 怒るなよ
おだてて くれよ
おだてられるのが 好きなんだ
男に「頑張れ 頑張れ」って
期待するのも 結局は
女は 自分の ためで
そして それが
男を 締め付けて きた
今 わかったのさ
自分の存在証明を
子供に 託して しまうと したら
親のあり方は 子供に とって 諸悪
親自身 自分の人生に対する 不満が
子供に 期待を 背負わせている
ーーそ~れ みなさい 今になって
都合良く 介護で 甘える なんて
自分より 男のほうが 大事
そんな 女なんて いないわよ
あんた ケツの穴の シワ
1本 足りないんじゃ ないの
毛深さや 体の匂いや お尻の形
ーーOって いうのは
肛門の まわり なん だけど
ここに 毛が あると
介護で 下の世話を する時
拭くのが 大変 なのよ
雑菌も 繁殖するし
処理する側は
心が 折れる じゃない
そうか それが いつしか
憎しみに 変わって 虐待したり・・
首を 締めたり
ーー赤ちゃんの
お尻は 拭くのは ラク
ナニ! フィリピン男は
ケツの 穴の周りに 毛が ない?
自分は ケツの 穴の周りに
毛が 生えていた ばかりに
首を 絞められて 終わり か
おっさんたちの 間で
VIO脱毛が 秘かなブーム
迷惑かける
女のために やっておこう
そうか 介護してくれる人を
思っての こと なんだ
迷惑を 掛け
看て もらう人は 決まった けど
いま やるべきは VIO永久脱毛
さすがに 恥ずかしく なかった?
相手は プロで
何千人と 処理して きて るんだから
そんな こと 思わないよ
本当に 大変だよ 介護は
脱毛の 一歩から 踏み出す
老い人たち が
ダバオを 選ぶのか
ダバオが 老い人を 救うのか
死んで みなけりゃ わから ない
ここは フィリピン 日本では ない
この国フィリピンに 叱られながら
無駄で ない 無駄な ような
訳分からない 看取りの 準備
児童は これからの人
自分は これまでの人
三島由紀夫は あの世の 人
すべては「運」と「適応」
運とは 適当な ときに
適当な場所に いること ですが
それは 自分では わからない
適当な場所に 居合わせた とき
どのように 適応するか
どんな 意欲を持ち
どんな 死に方に したいと 思って
動くかは 老男 次第
自然の理法は
大河の 流れのように
世界を つくり続けて
過去から 未来へと
時間を つなげて いく
悠久の 流れの中で
人間は 生まれて きたのだから
そのように 与えられた 人生を
正面から 受け止め 堂々と 生きる
「与えられた 人生を 生きる」
その視点は ダーウィンと 同じ
生物は 生きるために 生きている
ただ 生きている それだけでも 立派
何 ひとつ
うまく いかなかった 人生 よりも
素晴らしい夢が 叶った 人生の方が
輝いている
どんなに 素晴らしい夢を 叶えた 人でも
病気で もうすぐ 死ぬと わかった とき
どんなことを 考えるでしょう か
近くの 居酒屋で
何ひとつ うまくいかなかった 人が
「まったく つまらない人生 だったな」
笑いながら 友達と 酒を 飲んで いた
そんな 話が 聞こえて きたら・・
その人が とても 羨ましく 思える
何ひとつ うまくいかなかった
人生 だって、
生きている だけで
輝いて いるのだと 思えた
フィリピンの 優しさに 甘える
安い貸家で ひとり 暮らし
人と 違う生き方を 選ん だのに
外れて みたら 大変な 道だった
平凡な 幸せに 満足できない くせに
何が したいのだ と 聞かれたら
わから ない
老いのダンディーに なりたい とか
見た目は 派手で 幸せそうに
見えるかも しれない けど
心の中は ぐちゃ ぐちゃ
人間は 独りが 基本
どんな 男と女に おいても
ゆるやかな つながりが あれば
よいのでは ないか
男を 立てて
可愛らしく 生きて きた
同時に それは 男も 飲み込んで いた
男を 守るために 守られた
男と女の 関係に その側面が あった
男を 立てて いるようで
女が 支配しているような ところ
親の死は いずれ来る ものだ
覚悟が あるもの
ですが 男の死は 全く 違います
「今が 自分の 最終形 じゃない」
必ず 自分が 願う方向に 辿りつける
人生は 全く 思った通りには ならない
愛が一番 と言うのは 言葉が 軽過ぎる
南国移住 なかなかに 手強い
姿勢を正し この国の正面に 体を置き
ひじを あげ 肩の力を 抜き
毅然とした 態度は しっかり と 持って
小手先で 動かず 体全体 異国と向き合う
なるようにしか ならない
それで いいのだ
『ワタシ この老男が いなかったら
ちょっと マズいかも・・』























