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           ダバオ通信  ヤン爺のラストライフ・ダバオ 
              Last Life Shift In Davao Philippines  

            フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
                  「団塊 百年の孤独 老いの抗い」  

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ちょうど さっき 0時をすぎて
木曜日から 金曜日に 日付が 変わった

8月だけれど 雨期の 夜中なので
肌寒いくらい 気温は23度台 前半
秋という季節 この国には ないが
秋が 深まってゆく 虫の声さえ 聞こえる

昼間は 相変わらずの 南国天気
日差しは強いものの カラッとしている
屋外の 木陰の心地よさは 格別の馳走
ダバオの街が 開放的に感じるのは
外と内の境界線が あいまいだから かも

3月は まだ 楽しく のんきだった
4月は 家の内 外を 片付けるか
5月あたりから 様子が 変わってきた
5月半ば イライラ 疲弊していた
6月 すべてが 通常通りでは ない
7月 いつまで続くか わからないなかで・・

ニュースに 載らない 
ふつうの人々の 暮らしをも
コロナは じわじわと 駆逐し 安寧を奪う



 

8月 けっこう こたえている

昭和には それまでの
「当たり前」に 異を唱える
キレッキレの人たちが 多くて
興味深い 今 そんな 存在は いない
言葉を 制服みたいに してる人だけ
コロナの 社会に 起こって いること
キレッキレの人たちに 聞いてみたい

コロナの行く末が 見えなかろうとも
自分を 癒やす すべを いくつか 知っている
あなたも 自分も 大丈夫だろう

蜂に刺されたら しょんべん 塗っとけ

満たされぬよう 孤独になるしか ない
「こうあるべき」では 自由に なれない

おもしろがれないのが 貧しさ
おもしろがれることが 豊さ
だから フィリピン人が 好きさ



 

肩の力を 抜いて 聡明に 生きてゆく
漬け物や 梅干しが
次々 冷蔵庫から 出てくる
その食材を 見ながら 思った
笑顔と緑と人の つながり
自分に必要なものを 知っている人は 強い

「これが 今日の 俺の気分か・・」と
自分確認する



 

そして もう一人
「ヒトリ時間」の パートナー

今日を 生きられたことに 感謝
そう 慌てることは ない
このゆったりとした時間に 身を 任せる

さて それが スタートの合図
これからの 時間が「満足時間」に なる
そして 無我で いさせてくれる
「特別時間」に 変化していく

「ヒトリ時間」は
決して 一人ではなく
沢山の「思い出」と
「今」を 会話しながら
心が 温かさに満たされ「生きる」
そんな感じだ

「今日は どうだった?」と 迎えてくれる

人って 望みが ひとつ かなうと
また 新しい望みを もつ というのを
繰り返してる

ひとつ 新しい知識を 得るごとに
また 新しい疑問が 出てくるように
もう すでに 手に入れていたと しても
まだ ずっと 探し続けてしまう

すでに 結婚してるのに
理想の女や 男を 
永遠に 探し続けるように
まるで 永遠に 誰かを 口説き続けて
いちゃ いちゃしても いるんだけど
決して 相手が 手には 入らないと
感じてる 状態

フィリピンには オーラが あるし
時に 空気は 重い感じが する
まるで 都市自体が 
熱情を うまく転がして
コントロールしているような 感じ

今 彼女と ホットメールを してる
この時間なら 途切れず 交信できる

別れた ガールフレンドの ひとりが ネ
自分のことを「モスクワ」って 呼んでた
彼女 いわく 私が いつも 悲し気な 顔をして
窓の外を 眺めていたから だって
ロシアの小説か チェーホフの
戯曲の中に出てくる シーンみたい
だから「モスクワ」って

そう いうこと 言うから
その彼女を 振っちゃっ たん だけど
確かに 彼女の言うことにも 一理ある

自分の 中には あそこでは 
もっと よいことが あるに 違いない
あそこに 行きたいって
思い込む 傾向が あったから

それを「浪漫的憂鬱」って 言うらしい

落ち込んで
窓から 外を眺めて モスクワして
ちょっとぐらい 不機嫌で
落ち込んで いるほうが
人格が 深くて 面白くて
魅力的に 見えるって

フィリピンに 住み始めたころ
90年代と 同じ風潮を 感じた
悲しみと 文化的に 結びついた
無秩序の猥雑という 昼と その夜
当時の フィリピンは そうだった

フィリピンを 通して
人の気分 と いうものは
いつ どこで 生きているかに よって
いろんな 影響を 受けるし
その時代 特有の 空気や 場所が
「気分」と いうものを
どう 受け止めて いるかにも
大きく左右されるのだ と 理解できた

それで すごく 解放された 気が する
脳細胞の 中の 物質の配分のみに よって
気分が 決まってしまう わけでは
ないんだ と いうこと

自分が 演じる 自分は
実際の年齢に 決して 留まって いない
あるときは 子どものままの
心のやわらかさを 持ったし
大人に なりきれない 男でもある
また あるときは 妙に 年寄りくさいし

そして 自分は 年をとっていく
ああ でも この言葉は 真実だもの

あなたが 歳のことを 言うなんて
似合わないわよ もう いわないで 

だから こそ 安息日を もうけなさい
素晴らしい アイデアだと 思うの
私も 自分の 生活の中に
安息日を 復活させようと 思ってる

安息日って
時を止める 能力だって 考えてるの

つづけて・・ 聞きたい

メールだから 私の声は 送れないけど・・

たとえば 安息日に
本を ある場所から
ほかの場所に 移しては いけないとか
電灯を つけては いけないとか
買い物を しては いけないとか
いろいろ あるけど

その行為が「仕事」だからでは ないの
安息日には 仕事を しては いけない
決まりは 確かに あるわけ だけど

上に書いたような 行為は
時間の経過を 示してしまう 行為だから

安息日と いうのは
時間を 止めることが できる 一日

さあ そろそろ 私 寝なくちゃ
フランク・シナトラの歌声が
家じゅうに 轟くような
大音響で 流れてるけど・・

でも 時には ホットメールという
壊れた タイムマシンも
過去の時間を ちょっと
蘇らせることが できるみたいよ

あなたと メールを
やりとり するように なってから
あえて あなたには 言わなかったん だけど
あなたは ホットメールのロボットと
思われる存在と 交信して いたのよ

ほとんど ダメだろうと
期待は してなかったけど
失われた メールの ほとんどは
やはり 復元不可能だったん だけど
何通かは 保存されてたの

その中に 2002年に わたしたちが
長い友情を 始めることに なった
最初のメールが 残って いたの 
送った詩が あったわよね 憶えてる

《びろう葉帽子の下で/海を見る/
  しんそこの わたくしの ほかに/
  しんの光と しんの希望の
  生まれる場所は ない
  びろう葉帽子の下で/
  じっと 青く広い海を 見る》

だった  憶えてた・・

あなたが 相手にしていた
ホットメールのロボットは
あなたを「モスクワ」と 言った   わ・た・し

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「もう 歳だから・・」

若い方には まだまだ
『老い』なんて 先の話だと 思う

だけど あなたは
『本当は どう生きたいの ですか』
この 問いで あれば どうだろう

ヒッピーとか フリーセックスとか
人間の本能に 忠実に 生きたかった 団塊
『生命』って いうものを 
感じて たんじゃ ないのかな



 

私的にはネ
あまりにも きちっとした 人だと
自分なんか ついて いけない

泥中の 蓮って いうのは
すべて 完璧では なくて
どこか 欠けている けれど

未熟な 自分を ありのまま 受け入れ
人生を 全う しようとしている そんな人 
蓮の花に たとえ 魅いられる

日本では
「模範的な 良い 大人になれ」
プレッシャーが ある
あいまいな「良い大人」よりも
自分らしく 生きてる人の 方が
カッコ イイ フィリピンで 実感した

長蛇の列が できた時は 警備員が
おじいさんや 腹の大きい 妊婦などを
列の一番前に 優先して 案内している

人生で なにを 優先?
ゴールばかりに とらわれる こと なく
寄り道するぐらいが 丁度いい 悪くない

覚えたいことは 覚え
忘れたいことは スッパリ忘れる
人たちは 人生の 語り手に よって
都合よく 覚えられ 
都合よく 忘れさられていく

女性の「無防備で 柔らかな肉体」は
その手が 覚えている くせに
名前や顔は ろくに 覚えちゃ いない



 

そうやって 都合のよい 人物像が
「誰か」に よって 好き勝手に作られ
語られていく

しかも それは
男性の 語り手によって
男性中心的に おこなわれて いくので
必然 女性蔑視的な 色合いが にじむ

終盤には
女性から 糾弾されることに なる

「自分」が
「洒落た かっこうを して
   一人 バーカウンターに 座り
   ギムレットを 飲みながら
   寡黙に 読書に 耽っている」

その「自分」を 指して    

「そんな ことを していて なにか 愉しい?」



 

この 気取った「自分」の 振る舞いは 
滑稽にも 戯画化していた

理不尽な 価値観を
絶滅危惧種ならぬ
絶滅希望種という 
架空の生き物に 仕立てて いるだけ なのに

女性の批判は 男そのものへの 批判

女性の「恥を 知りなさい」
その言葉で 締めくくられる

この「恥」とは
他人に ふるった 言葉の暴力や
痛みに対して 無自覚で いることの「恥」

人を 傷つけていた その時は
『これは 一生の恋なんだ』って 思う
実際には いくつも そういう恋は あるのに
それも わかって いながら 誰かを 思い出す

私は シングルマザーとして
子供と 良い状況になり
いつか  一緒にいる 人と
幸せに暮らすこと以外 何も 考えていなかった
あなたが すでに 交際している女性や
既に 結婚して 家庭を持って いるのに
独身の ふりを する
あなたは それを 何とも思わずに
私に 声を 掛けてきた

いつか
一緒にいる人が いることを 夢見ている
私の子供と 私が その人を 受け取る時
そして 私たちが 今 何を しているか
あなたは 知ろうとも しない



 

男の 女に対する 暴力性が 示される
思い出せない ところで 暴力を ふるい
自覚の無いまま 女性を 傷つけた
「恥」知らずを 強く意識させる

さりげなく 優しくできる人に
自分は なりたかった のかも しれない

だとすれば 問われるのは
反省や自己批判を 受け止め
「自分」の ものとして 
血肉化していく そのこと だろう

「自分」が「自分」で しか ない ことに
居直る こと なしに・・
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年齢と いうものを
重大に 考えて しまうのは
意欲が 消えてきた 自分を 
直接 間接に 感じた その時

心の中に
知らず 知らず 出てくる
愚痴みたいな 気持ち

「もう 私も ○○に なったから」
「余命 いくばくも ないから」
今さら なんて 変な 理屈を つけて
漫然と その日 その日を
酔生夢死的に 生きてしまう

それじゃ 駄目だ!

生きている 限りは
死んで いないん だから
死んで いない 限りは
生きているん だから

生きている 限りは
自分の 広き意味に おける
人生の視野 意欲を 拡大すること
自分に 対する 義務だと 思う

知らない事が まだ まだ 
地球にも 宇宙にも 一杯ある

ひとつ 新しい知識を 得るごとに
また 新しい疑問が 出てくるように
もう すでに 手に入れて いたと しても
まだ ずっと 探し続けたくなる
それほど 知らない事を 知る
こんな 面白いことは 無いと
視野が 広がってくる

理想の女や 男を 
永遠に 探し続け 求めるのも
そんな 意欲かも しれない



 

なにも 誰にも 頼まれないのに
急いで 焼き場の扉を 開きに行くような
バカな 人生生活を する事は ない

生きている 間は
生きようとする 意念を
現実的に 実行に 移していく

ああ したい 
こう なりたい だけは
誰だって 持っている
それを 実行に 移していく

いくつに なろうとも
自分の 年齢なんか 相手にして
構って いちゃ 駄目

人生は 自分が その現象界に いた
年月の長さに よるんじゃ なくして
自分の 生命に対する 気分を 大きくする

年齢を 超越して
それから 現在の境遇を 超越して
生命本来の 面目である 創造能力を 
活用せしめる

そうで あれば
頑健矍鑠(がんけんがくしゃく)として
人並み以上の 生命の年限を 
溌剌颯爽として 重ねていける

自分の している 行いも 言葉も
誰かの ために
どんな より良いことに 
なっているか わからない
そんな 結果さえ 呼び込む

貝や魚 馬や牛で なく
人間として 生まれたの だから
意欲の気分が 薄く なったり
意欲が 消えたり すれば
戸籍の上から 自分を 抹殺する
その努力を してると 同じ

そういう 生き方は
みるみる 自分自身を 憔悴せしめる
命を 支える活力の 受け入れ口を
自分で ふさいでしまって るんだから

人間は 年じゃない
そのことを 忘れちゃ おしまいだ

病を持つ人や 体の弱い人は
病を いたずらに 気にしない
苦痛に 悶えるような ことは しない

生きている証拠だと 思う
死んでいる者に 患う病は ない

こんな 苦痛や
こんなこと ぐらいで もって
へこたれて 何になると いうんだ

これを 乗り越えて いくところに
人の 生き甲斐が 存在する
その 生き甲斐に 感じる ものの中に
生命の 本当の強さが 働きかける
原動力的な ものが 意識しないが ある

現在の病に 負けない
病に負けないように するには
どうすりゃ いい?

相手に ならなきゃ いい
相手に しなきゃ いい

どんなに
肉体の痛みは 感じて いても
精神に 痛みを 感じ せしめない
痛みは 精神を 錯乱させるから
鎮痛剤だけは 頼った方が いい

病は 相手にすると 負ける
相手にすると 意欲も 削がれてしまう
病は 病として おっぽり出して  おく
心まで 病に 付き合わせる 必要は ない

明治期の 歌人 俳人である 正岡子規
若くして 自らの 病の不幸を 客観視して
「才子多病という話しあり」
躰 全体から見て 病気の無いのは 足だけ
自分を一個の客観物として 見るだけの
剛毅さが あり 地色の明るさは
そこから 発光している

人一倍 疲れ易い躰を 持っていながら
病を ほっぽり出し ベースボールに 熱中した
ベースボールに「野球」という
日本語を与えたのは 正岡子規で あった

病に 下手に 付き合わされると
いたずらに 回復を 遅くする
自然良能の発動を 促す

医者が 驚く
心が できている 人間が
病に かかった場合 治りが 早い

人生というもの 余生というもの
病が あろうが なかろうが
現在 運命が 良かろうが 悪かろうが
心が それを 相手に していない ところに
乗り越えた状態が 表れる

先場所 優勝した 照ノ富士 
心が すでに でき上がっていた
喜びを ぐっと 噛み締めた 冷静
怪我 病などを 相手に せず
稽古を 相手にして 強さを 取り戻した
浮かれることなく 周りに 感謝をして
前を向いた これが 強い男の姿

照ノ富士に 比べたら
自分の 我慢なんぞ 屁の ツッパリにも
ならない

人生を 有意義に 生きようと 思うのなら
心を 超然たる方面に 置いておく

正しい希望を 
自分の 心の中に 輝かし ながら
確実に 踏み締めて 生きていく

先月 亡くなった 李登輝さんが
台湾を ピカピカに磨き
世界中から 尊敬されることを
目指そう と いうこと・・を 言った

新型コロナの 対処でも
台湾は 世界から 称賛されている

李登輝さんは
「時が 解決する問題は いじらない」と 言う
大陸から 台湾に 来た人も 年を とって いるから
今は 相手に しない
放って おけば いつか いなくなる
その時 抱え続けてきた 困難な問題は 
若い世代が 修復するだろう

時が 解決する問題は いじらず
いまは 台湾の民主化に 力を注ぎたい 
それが 正しい希望と いうわけ
そういう 独特の発想を する人だった

 


◇◆◇ ──────────────────────
まともに 野球中継を 観るのは 何年ぶりか・・
選手も ガラッと 入れ替わって しまった
原(辰徳)監督だけが 昔と 変わらない

野手も 4番打者だけで
試合が できるわけでは ないし
投手も 先発から 抑えまで
いろいろな 役割が 求められる

はたして 4割打者は 現れるものか

―― ひとつ ビール いただけますか

その夜に 飲んだビールが 最高でした!
それまで ビールは 苦いし
「喉ごしが いいって なんだ?」と 思ってた

球場まで 足を運んだ
その 野球観戦の夜は
久しぶりの 充実感で 

ビールが すごく おいしくて!
「CMで言う 喉ごしって これか!」と

パッと容姿を 見れば
溌剌とした 若さに恵まれていた
ビールガールが 生樽を 背負って
アリのように 上から下に 黄色い声で
「冷たいビール いかが ですか〜〜」

―― うう ひとつ ビールを ここに 

樽から ホースで 生ビールを 
プラステックカップに 注いでくれる
肩までの髪を 左右に振り分けて 結び
頭には ビール会社のキャップ

タンクトップの胸を そらせ
短びの 白いスカート なびかせる

お釣りを貰う 手が 触れ

ドキドキ してしまう おじさん

目が ビールガールに 奪われていた
その すきに 新庄剛志 逆転のホームラン
ドット 球場が 唸り声を あげた

こりゃ〜 祝わずに いられるか

―― うう もう ひとつ ビールを・・

それからと いうもの 
ビールを ずっと 飲んでいる
酔うと 明るいん ですけど
昔話しや 恋愛話を 語りだすと
グダグダ しつこく 長くなってしまう
夕方5時に 飲み始めて
夜中の2時に 解散することも あった

記憶が なかったりも・・
捕獲された 宇宙人みたいに
両脇を 抱えられて 歩いて たって
目撃情報が あるよ!と 言われた けど
身に覚えが まったく ない

記憶を なくした ある夜も 
朝 起きると
服が キレイに ハンガーに 掛かってる
記憶を なくしても 千鳥足で 帰って
ちゃんと 着替えてから 寝てるみたい

そのへんでは
周りに 迷惑を かけて いないの かも・・

この バ〜カ ごたくも 休み 休み 言え

ある時 女性が のたまう
ステキな 飲み方をする
男性や おじさまは 速いペースで 飲まない人
「飲めよ」と 勧めることも ない
私も「もう 少しで 相手のお酒が なくなるな」と
見計らって いる けれども
おじさまも 私のお酒を 見計らって いて
スマートに「次のお酒 どうしようか」
なんて 聞いて くれる 
そんな やさしい方が いいな

そうですか こりゃ まいったね 
性根 入れ直すしか ないだろう

―― うう もう ひとつ ビールを いただきます

意識的な 自己誘導で 人生に 生きる
阪神 日本ハム メジャーで プレーし
記録より 記憶に残る 選手として
ファンを 魅了した 新庄剛志(現在48)

2019年11月 現役復帰を 宣言した
コロナ騒ぎが 起きる前
世間が そのニュースに ザワついた
 
引退後 インドネシアの バリ島に移住
かつて「宇宙人」とも 呼ばれた
新庄が 前代未聞の 挑戦への決意
 
新庄剛志 プロ復帰を 目指すが
「球団に オファーしたら 2日で 断られた」

スポーツ紙の 大見出し

つまんない 球団の やつらだな 面白がれよ

うう もう ビールが ないよ〜
 
2019年に YouTubeとか インスタで
野球を 教え始めた 新庄
教えると なると 体を動かす

すると
『相変わらず 肩が 強いな』って
言われるわけよ
 
そしたら ある日 
朝起きて 2秒後に 閃いた
『もう一度 プロ野球選手に なろう!』

これまで 人生で 決断する際は
勘と経験と度胸を 大事に してきた
インスタに アップした 途端
一気に 拡散しちゃって・・
もう やるしか ないじゃ ない

いいぞ いいぞ!! それでこそ 新庄

―― うう もう ひとつ ビール いただきます
 
もともと スポーツは なんでも 得意で
いちばん下手だった 野球で プロになった

引退して 13年
バリ島のジャングルで 暮らしてみて
あらためて 野球が 好きだと わかった
 
現役時代から
『人が やっていないことを やりたい』
1999年6月 巨人戦の 敬遠球サヨナラ打
2004年の オールスター史上初の
単独ホームスチール

40代に なって
もう一度 プロ野球選手を
目指すというのも その延長な だけ
 
復帰に向け
率直な気持ちを 明かす 新庄剛志
だが 挑戦に対して
「さすがに 無理」
「無謀」との 批判も 少なくない
 
「やっぱりアンチが いないと
   プロ野球選手に なったときの
   喜びが 減るんでね」

メジャー挑戦を 決めた ときも
『日本で たいした成績も 
   残してない くせに バカじゃ ないか』
いろいろ 言われました
 
でも 俺は『もっと 言ってくれ』
メジャーで 打席に 立ったときは
『ここで 打ったら 批判していた人は
   どんな顔を するんだろう』って

俺は どんなことでも
ポジティブに 考えることの できる
スペシャリストだから

そうだ そうだ
―― うう もう ひとつ ビールを いただきたい
 
批判を バネにすること こそ
新庄流ポジティブシンキングの真髄

 「経験ですよ 何かで 落ち込んだとき
   ずっと 沈んでいても しょうがない じゃない
   どんな状況も 楽しまないと
   もう 一度 プロ野球選手を 目指す」

そんな事 言うと
『話題作って カネ儲けか』と 叩く人も いる
 
だって 現役時代に 稼いだ
10億円の お金を 騙し取られた
稼がないと あかんでしょ

現役の頃は 高級マンションに 住んで
フェラーリや ベントレーに 乗って
洋服だって 好きなだけ 買ってました
 
それが 今 バリで
1泊 1500円の 6畳ひと間の アパートに 住み
1カ月 住むと 月3万円に 割引されるん だけど
原チャリで ショッピングモールに 行って
7500円のプーマか 9000円のアディダスか
どっちの靴を 買うか 迷っている 始末
 
でも こういう生活も
やってみたら おもしろい
俺の人生は 山あり 谷あり ドブあり
前を向くしか ないじゃ ないか・・
 
復帰実現の 可能性は
「1% あるか ないか」と 言いつつ
宣言以来 毎日 欠かさず
トレーニングを おこなっている

浦島太郎状態 だった
プロ野球の 情報も 手に入れつつある

復帰に向けて
ここからのプロセスを どう 考えているのか
 
「こっちから 売り込むし
   球団から オファーが あるかも しれない
   なければ オフのトライアウトに 参加する」

やり方は いろいろ ある
実際に レギュラーを 狙えそうな
球団も 見つけたしね
 
復帰を 果たし
俺が 打席に 立てば
1スイングで 時代を 変えられる

自信? 

ないと思うのが 最大の敵だよ
なかったら やって ないですよ

打席に立つ姿 見たい 絶対みたい
キングカズだって やってる じゃない
―― うう もう ひとつ ビールを いただきます
 
球団側にも タイミングが ある
地道に練習を続けて 待つしかない
 
ただ みんな
少し 難しく 考えすぎて ないですか
野球は 打って 走って 捕って 投げる だけ
サッカーみたいな 持久力は いらない
1塁までは 30mも ないし
守備でも 毎回ボールが
飛んでくる わけでは ない
 
あとは
生きたボールを 打てるか どうか だけ
俺は 感覚を 掴むのは 早いから
体力的には そんなに しんどく ないし
現役選手で 俺より 足の遅い選手なんて
いっぱい いるでしょ
デブの ホームランバッターとか
 
俺を 獲れば
ファンも メディアも スポンサーも
いっぱい 連れて いくのに
みんな 何を 迷ってるん ですかね

メジャーから 戻った
日本ハム時代には
「新庄劇場」と 呼ばれた
パフォーマンスで 話題を さらい
北海道に移転して 間もないチームが
球界きっての 人気球団となった 立役者

メジャー挑戦前の 阪神時代に
指導を受けた 故 野村克也氏とは
水と油のような 関係に 見えたが
2人は 固い師弟関係に あったという
 
俺が 一方的に グイグイ 言ってた けど
かわいがって もらっていた

野村さんが 監督に 就任した際に
ミーティングが 長すぎるから
短く してくださいって 言った
 
みんな 驚愕して ましたが
野村さんは 受け入れてくれた

人間の集中力は 2時間も 保てないですし
学校の授業だって 50分間じゃない ですか

その後
野村さんが 解説者になった とき
落合(博満)監督が 2時間くらい 
練習させているのを 見て

『人間の集中力は 50分やぞ』と
言ったらしい ですよ
 
野村さんは プロ中の プロでした
俺に『何番を打ちたいんや?』って
聞いて くれたり

なにより
選手を やる気にさせるのが うまかった
プロになる選手は みんな 力が あるので
監督の いちばんの仕事は そこじゃ ないですか
 
6月15日
『もう一度 プロ野球選手になる。』本を発売

 コロナで 暗い話題が 続くなか

新庄は
「少しでも 日本を 明るく できれば」と 強調

プロ復帰の道は 険しいが
この男が 本気な ことだけは 間違い ない

 



―― うん もう ひとつ ビールを
もう これで 終いに しますから・・
 ◇◆◇ ──────────────────────
盲目の男が レストランに 入って 行った・・

 



オーナー: メニューです..?

盲目: 私は 盲目です
        店の 最も 使い古した フォークを
        持ってきて ください
        私は その嗅いで 料理を 注文する

訳分からず 混乱している が
オーナーは 盲人の願いに 従っていた

 

オーナーが 客席に 戻り
すぐに フォークを 盲人に 差し出した
彼は そのフォークの嗅いで 料理を 注文した

盲目: ジャガイモと 野菜のステーキが 欲しい

盲人は 食べて レストランから 立ち去った

2週間後
盲人が レストランに 帰ってきた
盲目の 嗅覚の鋭さを 知った オーナーは 
盲人の来店に 興奮していた 

妻のキャロルが 料理をしている 厨房に 入る

オーナー: キャロル お願いが あるんだ

キャロル:  なにかしら 後に できないの
               夫の顔も見ないで コック帽を 
               左手で ずり上げた

オーナー: ステンレスの調理台に あった 
              真新しい 一本の 銀フォークを 取り上げた
              盲目の客の オーダーを 聞くため なんだ
              キャロル あなたの プライベートな 部分に
              このフォークを こすりつけて

そして キャロルは 厨房に かがみ込んで
夫の言った通りに 従った

オーナーは その フォークを 
真っ白な 麻のテーブルナプキンに くるんで
盲人に  持ってきた・・
 
そして 盲人は それを 自分の鼻に 近づけて 
しばらくしてから 言った

盲目: 想像できるん だが
       キャロルは ここで 働いているん ですね

 



オーナーは 盲人の言うことが 信じられず
呆然と 立ち尽くしていた

盲目: 人生には 理由など なく
        人生には 意味など ない
        そうでは ない と言うなら 見せてごらん
         終わって 始まる きっと あるはず・・
◇◆◇ ──────────────────────