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ダバオ通信 ヤン爺のラストライフ・ダバオ
Last Life Shift In Davao Philippines

フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
「団塊 百年の孤独 老いの抗い」
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50歳 くらいか
見えにくく なってきた 目
目が よすぎたことも あって
老眼が 早く進んだ?
母親に 昔
「目は 星を見て 治しなさい」
そう 言われてた 記憶が ある
遠い星を 見ていたら
ピントを測る機能が 戻ってくるからと
それで 意識して
星を 見るようにした
そうしたら よくなるかな
いまは PCの小さな文字
天眼鏡を 覗いて 見てる
そういう 自然の治癒力が あるのに
あきらめ ちゃうから
どんどん悪くなって いく のかも・・
コロナ対策で ジープが 快適
ビニールで 客席が 仕切られ
10人しか 乗れないが ゆうゆう
車内に 風も 流れる
定員 半分しか 乗れない
目の前を 満員で 通過するジープ
捕まえるのは 一苦労
混み合う時間帯を 避けて 利用
運賃は これまで 客同士の 手渡し
今では 降車してから 運転席に廻り 払う
コインに 触れさせない 配慮
キャッシュレスが 広がるか?
お国の方針に なっても
フィリピンでは 絶対 ならないが
カードで 支払う 金持ちを
モールでも レストランでも
多く 見かけるように なった
そんな 世間の空気に 逆らいたい
カード決済システムが フィリピンで
完璧に機能してる? 信頼できない
間違いが 有れば 泣き寝入り
キャッシュレス社会
どこまで 抵抗し 続けられるか
現金 その利点に 気づいてしまった
近所のサリサリストア
ジェシーの店
キャッシュレス どころか
レジもない 我が 心の同志 で
ある日 ふと
「お釣りが 100円 少ないんじゃ・・」
ジェシーと 一緒に 計算したら
ちゃんと 合っていた
ジェシーは 若い未亡人で 実に 親切
それからは 声に出して 計算してくれる
となると 自分も 頭の中で 計算する
コーク(80円)と タバコ(200円)
500円札を 出したら お釣りは いくら?
パッと 計算するとなれば まごつく
グッと 脳に力を 込めている
それだけ じゃない
財布から 小銭を 取り出す作業にも
モタついている じゃないか
視力と指先の感覚が 衰えている
コインの 判別が 容易じゃない
何気ない お金の支払いも
真剣勝負と なった
「慌てるな」「集中!」と
心で唱えて 懸命 少し 情けない
サビ付いたものを 動かさなければ
ますます 動かなく なる
使わぬものは いらないと 脳が 判断
それなら 衰える それは 肉体の崩壊
・・いや〜 危ないところ だった!
もし 自分が
キャッシュレス生活を 送っていたら
サビつきに 気づかぬ まま
サビは 増殖し 脳と体の ある部分は
機能を 止めていたに ちがいない
思えば これは
キャッシュレスに 限ったことでは ない
「便利」は 自分で やらなくて よい
便利に 浸って いると
どんどん 退化していく
ある年齢を 過ぎれば 危険な行為
便利を 遠ざける
本日も モールで
レジの人と 後ろの人から
「ジイサン まだかよ」と
つぶやかれている 気が して
なおさら焦り 小銭を 落として
さらに アワワワ・・・
逃げ出したくなる
老化とは 哀しい
情けない カッコ悪い 呆け イライラ
でも やがて 自分で 自分を 笑っちゃう
小銭が 財布に
貯まり過ぎているのが 良くない
きれいに 分類しよう・・
でも 面倒だなあ まったく
老化で
「廊下は 走らない」どころか「走れない」
老いの悲哀を 感じさせられる
レジで 後ろの人の 視線を 気にしつつ
懸命に 小銭を 数えている自分 で・・
ふと 気づけば そんな人が
他にも いるでは ないか
長い行列の 先を 見ると
財布を開いて まごまご 支払いを している
お年寄りが 我が仲間
頑張れ 頑張れと 心の中で エールを 送る

◇◆◇ ──────────────────────
・手を ポケットに 入れては いけない
・パーカーのフードを かぶっては いけない
・相手が どんな人か 確認する
たとえ 路上で 会った 人でも
・買わないものを 触らない
・ガム 一つだったと しても 何かを 買ったら
レシートか レジ袋なしで 店を出ては いけない
・誰かと 言い争いを しているように
見せては いけない
・身分証明書なしに 外に出ては いけない
・白人の女性を じっと見ては いけない
・警察に 車を停止させられたら
ダッシュボードに 両手を 乗せて
運転免許証と登録証を 出しても いいか
尋ねなさい
・警察に職務質問されたら
反論してはいけない 協力的で ありなさい
普段 何気なく やってしまう行為が
黒人に とって 命の危険に なる
日々の生活で 自分の身を 守るために
気を つけなければ いけない こと・・
この中の いくつかの こと
フィリピンで 自分も意識 自衛する
あなたは 人生で 訳分からずに
銃を 突き付けられた 瞬間
初めての経験 いつ どこでした?
他人の敷地内に 無断で 入って
家の中まで のぞくような者が いたら
不法侵入として 撃たれても 仕方ない
それが ルール
フィリピンも 銃社会
大袈裟では ない ゆえ
警官に 射殺された人が 多くいる
とにかく
連中に 言われたとおりに するんだ
手は 見えるところに 出しておけ
いきなり 動いたり するんじゃない
黒人家庭の父親が 12歳の娘に
警官に 呼び止められた際の
注意を 与えていた
その娘が 16歳の高校生に 成長した
娘が 同乗した車
白人警官に 停止を 命じられた
運転していたのは 幼なじみの 男性
警官が 大声で
「手を伸ばすな 手をあげろと言ったんだ」
「彼は 何の前科も ないし
何も 持っていません」と
娘が 白人警官に 言う・・
「彼は 一度も 刑務所に 入ったことが ない
ギャングのメンバーでも ありません」
警官が 男性を 3〜5回撃った と 話した
武器を持たない 黒人青年が 射殺された
射殺された 一部始終
人種差別 格差 貧困などの問題が
次から 次へと 娘に 突きつけられた
現実が それを 証明して しまった
父親は 娘を さとした
17世紀に 英国奴隷貿易商人が いた
8万人の 黒人が アフリカから
アメリカ大陸に 送られてきたのが
始まりだった
その商人の銅像が 先日 英国で
デモ隊に引き倒され 港に 捨てられた
奴隷として 働かされた 我々の祖先
全ての黒人は 1863年1月1日を もって
永遠に 自由の身と なった
リンカーン元大統領が
奴隷解放宣言に 署名した からだ
情け容赦ない 不公平の
火の海に さらされてきた
何百万もの 黒人奴隷たちに
希望の光が もたらされた
黒人奴隷の 長い夜が 終わり
喜びに満ちた 夜明けと なった
それから 160年後の 今に なっても
痛ましい差別に 我々は 向き合っている
黒人は 未だに 真に 自由では ない
それでも 政界 法曹界 スポーツ 芸能などで
名声を 得るなど 黒人の努力は 実った
だが 我々 普通の黒人市民は
アメリカ社会の 片隅で みじめに暮らし
自分たちの 国なのに
国外追放者かの如く 扱われる
生命 自由 幸福の追求という
奪われることのない 権利を
保証されて いない 現実
暗く 荒れ果てた
人種差別の谷間から 這い上がり
日の当たる 人種間の 平等の道へと
無抵抗で静かに みんなで 歩む時
我々の国を
人種間の不平等という 泥沼から
兄弟愛という 強固な岩へと
引き上げる とき
我々は 決して デモで
不法行為の罪を 犯しては ならない
敵意と 憎悪の杯を 飲み干すことで
自由への渇きを 癒やすことは できない
我々は 尊厳と規律を 保った 高い次元で
闘争を 行わなくては ならない
我々の 創造性に富んだ 抗議を
物理的な暴力へと 貶めては ならない
何度でも 何度でも
我々は 物理的な力に 対して
魂の力で 立ち向かうという
威厳ある 高みへと
登りつめ なければ ならない
いつの日か この国が 立ち上がり
「すべての人間は 生まれながらにして
平等であることを 自明の真理と信じる」
その実現が 希望の光 我々の夢
おとうさん と 娘が 話を さえぎる
多くの人は 友人と別れる時に
「またね」と 言う 我々 黒人たちは
「またね」では なく
「安全にね」と 言ってる
そうだな
黒人の男の人は 全員
『今日 安全に 家に帰りつけるか』
その気持ちを 持ってる もんだ
父親は 娘に
黒人にとって 警察が
いかに 脅威かを 教えていた
「こんな社会を 変えなければいけない」
誰一人 こんな社会に 住みたくない
お前に 学び取ってほしい 教訓は な
外見なんか どうでも いいって ことだよ
背が高くても 低くても
太っていても 痩せていても
ブ男だろうが ハンサムだろうが
とうさんの ようにな--
黒人だろうが 東洋人だろうが
白人だろうが
そんなことは どうでも いいんだ
大切なのはな ハートの 大きさ
正しさが 手に触れるまで
希望を 捨てないことだ
娘の 父親は
近くのコンビニに 行くのにも
髭を剃り 髪を整える
町中や商店では
突発的に 走らないように している
「自分が 危険人物ではない」ことを
世間に 示すための 密やかな「処世術」
コロナウイルスのため
推奨されている マスクさえ
「恐怖心を与える 誤解されたくない」と
着けるのを ためらった
その全てが 警官から
目を つけらることを 避ける「自衛策」
コロナの 影響だって
平等には 及んでいない
スラム街に住む 黒人貧困層は
密集した環境から 抜け出せない
衛生環境も悪く
十分な 医療サービスも 受けられない
感染リスクが 高く 発症すれば 重症化
黒人が 一番多く 死んでいる
財力によって 命の価値が 異なる
ーーフィリピンで 差別は あるか?
人種による いじめなどは ない
富めるものと 貧しいものは
互いに 混じり合わず 距離を置いている
フィリピンの警官は
外人に とっては 脅威
絶対 逆らわない 逆らえば 撃たれる
フィリピンで 過ごしていれば
警官が 攻撃的であることを 知っている
アメリカでの 黒人への差別 白人至上主義
他の人種に わかってもらえない 諦め
「どうか お願いだ 息ができない」
「息ができない 息ができないんだ」
苦しそうに 訴えていたが
数分後には 目を 閉じて
言葉を 発しなくなった
押さえつけられて いた
フロイドさんが 動かなくなった
米中西部で 黒人男性が
白人警官に暴行され 死亡
誰も 責任を問われて いない
冒頭の 父親の教えは
米国で 黒人に対する 白人警官の暴力が
これまで 何度も 繰り返されてきた 表れ
武装した 警官が
デモ参加者に向けて 発する言葉
『我々は お前たちを 信用しない
お前たちは 暴力行為を するだろう
だから 我々も 暴力で 対応する』
抗議活動阻止のため
路上に 配備された 警官を 目にした
全ての 人たちが 脅威を 感じていた
その恐怖を
ある一定の コミュニティに住む 人たちは
いつも 感じている
トランプ大統領が 警察を
「市民に恐怖を 味わわせる」ために
使おうと している
デモ参加者を 恐怖心から
自宅へ帰らせることに 成功したと しても
米国は 民主主義による 市民社会
その やり方では 問題は 解決しない
黒人は 肩身の狭い 差別社会で
生きて いかなければ ならない
支配層には 悪意すらない
社会を 維持するためには
差別的政策も やむを得ない
人間も 米国社会も
そう簡単には 変わらない
それでも 一歩を踏み出す人間の姿
「苦みのある希望」とでも 呼ぶべき余韻
手放しのハッピーエンドは 現実には ない
何を救い 何を犠牲にするのか その選択
オバマ政権よりも
前の時代に 戻ってしまった
従来型の 厳しい取り締まりを
しても いいんだ という
雰囲気が 広がっている
一方で「何も言わないのは 共犯者」
その 空気に 息苦しさを感じる 層も 存在する
◇◆◇ ──────────────────────
過去を捨てた男が 知らない国で
ゼロから暮らしを築いてみた
あまり 出歩きません
都市封鎖の せいでは なく
足が 弱って 長い距離を 歩けない
ほとんどが 家の中での 生活
投資などの「不労所得」有る訳も なく
ITを 使って 収入を 得ている 訳でもなく
もちろん 親が くれた 僅かな 財産など
とっくに 浪費した
世の中 この先 なんか
誰にも 見えて いない
年齢を 重ねて 70年
貫禄? いや 老いただけ
老いたから 自分が どうやったら
居心地が いいのか が
わかって きたような 気がする
先のことを 思い煩わずに 淡々と・・
人生の正体は 時間
ここに ある 一秒
忘れてしまう ことは 避けたい
時間は「今 一秒」の 連続
時間の正体は 手で 触れられない
制御も できないで 動き 刻む
夜を迎え 眠りにつく
そして 朝 生まれる
一日を 生き抜く 新しい命として
たった一日の 人生が そこで 始まる
ひとつ 生み出して 今日を 生きよう
ならば 現在という時間を
どう深く 味わうかに かかってくる
時間の中で
不安なく 自由に 生きたい
もう 何度も 言ってきた言葉
自由は 責任と重荷
自由で あるために
精神は 緊張を 外せない
油断すれば
どんな 不測の事態が 起って
足を すくいにくるか
知れたものでは ない
・なにかを なしたい要求
・なにかを なしうる能力
・なにかを なさねばならぬ責任
自由は これらに 支えられる
コロナで 自由業が 困窮と 報道された
そんな人は 数ヶ月
仕事が ないだけで
貯金が 底を ついてしまう と 言う
公的支援は 必要だと 思う
ただ 自分は どうしても
公的援助だけが 正解で
それが ないと
政府だけが 悪者で ある
その論には 疑問
自由を 信条と するなら
その責任を 全う するために
自ら 可能な限りの ことを
準備しておくべき では ないか
自由の謳歌が
数ヶ月で 止まって しまう
たまゆらで あって 良いのだろうか
自由には「重荷」「緊張」が 伴う
自由に 動くためには
その動く舞台を 盤石にする
覚悟が あるはず
万がいつは 起きる
その人生さえも まるごと 肯定する
そこまでの 覚悟
ペナルティキックを 受ける
孤独な ゴールキーパーの気概を 養う
最後の 最後には 宿命の前に
屈服するのだと 覚悟して
はじめて 自分たちは その限界内で
自由を享受し 生き延びられる
なにか 行動を 起こすとき
「将来」と いうことに
「幸福」と いうことに
あまりに こだわり すぎる
今日より 明日は「よりよき生活」
そのことに ばかり 心を 用いすぎる
その結果「よりよき生活」を 失い
幸福には 見はなされている
幸福に なるかなんて わからない
「よりよき生活」が 訪れるのかも
誰にも わからない
自分は こうしたいし
こういう流儀で 生きて いきたい
だから この道を探る―― その生き方 自由業
自分の生活や 行動に
筋道を たてようとし
そのために 過ちを 犯しても
「不幸」に なっても
それは やむをえない
その選択 こそが
自分に 自信を 与える
不幸になっても いい という
逆説こそが 強く 自分を 元気づける
いつか 自信を 持ち
イカした 大人に なれる
◇◆◇ ──────────────────────
失業率 5% 全国最悪
平均年収 320万円 全国最下位
「幸せは 日本一」な 沖縄人
年収と幸せは 関係ない
年収が 低く
失業率が 高いにも かかわらず
沖縄は「日本一 幸せ」だって
「なんくるないさー」精神
「なんとか なるさ」の 心持ち
楽観的な 人々ほど 幸福を 感じてる
「どうにか なるよ」
南国の島に 特有 共通の気質
フィリピン ハワイ フィジー パラオ
楽観的な風土に 満ち溢れる
餓死の危険が 少ない
バナナやヤシといった 食物が
そこらじゅうに 生えて 魚も豊富
飢える危険が 小さい
年中 暖かい
家が なくても 凍死することは ない
着るものも シャツと短パン
懸命に 働かなくても
衣食住に 困ることは あまりない
年収が 低くても
失業率が 高くても
さほど 困らない
その余裕が あっけらかんと
フィリピンの楽観を 生み出した
東京を 意識すれば 幸福度が 下がる
◇◆◇ ──────────────────────
無一文から 家や車を 手に入れた
別荘を 持つことも できた
そんな 有形の物は
もう なにも いらない 全て 手放した
生活していけるだけの お金
年間 100万で 暮らしている
節約生活でも 貧乏でも ない
借金も 一切ない
身に さしたる 大事件も おきない
過去も 全て 捨てた
この諦めは 強い というか
諦めの中に 既に生命力が 潜んでいる
そして 真面目さ よりも
いい加減さが 自分を 解き放ってくれる
大阪人は「しゃーない やんけ」口癖
自分に対する 執着を 捨てている
この精神は 実に強い
日本での 苦しい生活に
バカバカしさと 疑問を 持ち
生活を フィリピンで ガラリ 改めた
ダバオは 家賃が 安かった
東京で借りたら 10万以上する 平屋
2万円/月 近隣の相場で 借りている
ある広さと ⽔まわり設備 衛⽣⾯が 保たれ
人らしく 堂々 生きている
◇◆◇ ──────────────────────
南国の朝は 早い
自分は 7時に 起きる
窓を 全開にして 空気を 入れ替え
冷たい水で 顔を 洗って
ゴミ出し ラジオ体操 と 続く
隠居 だからって
いつまでも 寝て いられません
誰かが 生活リズムを 決める事は ない
自分で メリハリを つける
ひと息 ついたら お茶を煎れ
飲みながら「今日やりたいこと」を
頭に 描いていく 楽しい ひととき
起き抜け 身体が まだ 朝ごはんを
受け入れる準備が できて いません
温かい お茶を 飲んでいると
胃が だんだん 動き出すのが わかる
「あッ 身体が 起きた・・な」おは〜
「やりたいこと」が 決まれば
今日 何を したかったのか
迷うヒマが なくなる
何も したくない日も 在る
ほんとうに なにも しない
1日は 短い 24時間しか ない
考えるのは 朝一回 だけ
決めた事から 動き 片付ける
かといって 二つか 三つ
決めた事を やりながら 洗濯
完璧に やろうと しない
気が変わったら やらなかったり
別のことを することも
朝食は スープや果物 簡単な もの
昼飯の おかず 3日ぶんくらい 一気に 作る
夕食を 食べるのは 早く
NHK 7時のニュースを 観ながら 6時
早く 食べておくと
翌日の 朝が快適
寝る前に 食べると
翌朝 胃が重い 不快な時間は
人生から 一秒でも 減らしたい
メニューは ほぼ 決まっていて
ごはんに たくあん おみそ汁
ときどき 贅沢をして 豚肉の角煮
納豆 玉子を いただくことも
おみそ汁 だしを 取った後の
昆布の 使い道 どうにか ならないか
悩んでいた
昆布は 細く切って ひと晩 つけておく
水出しにして 具として いただく
やってみたら すごく ラク
昆布は 切った断面から 旨みが 出る
みそ汁は 沸騰させなければ
ぬめりも 出ない
夕食後は 自由時間 本読んだり
映画を 観たりして 過ごす
南国でも 僅かに 季節の変わり目
大きくは 乾季と雨期
今は 雨期に 入った ばかり
朝の涼しいうちに 用事を 済ます
夕方から夜 決まって 雨
所有する 本は
何度も 読み返すことが できる
好きな 著者の本
本ほど お金のかからない、
エンターテインメントは ない
知識や情報が 身につく本より
毒にも 薬にも ならない
役に立たない 本ばかり なのに
頭が よさそうに 見られるので
得した 気分
あっ という間に 寝くなる
1日 30時間あれば いいのに・・
そう 思いながら 眠りにつく
ごく 普通な日

◇◆◇ ──────────────────────
フィリピンに 隠居してから
家賃を ふくめた 生活費が
月 6万円に 落ち着いて いた
いつのまにか 思惑どおりに
この中には カフェやレストラン
バーでの飲食も 含まれるので
正確には 最低生活費では ない
「欲しいもの」では なく
「必要なもの」だけに お金を 使う
切り詰めなければ ならない月は
遊行費と外食を 狙い撃ち
ダバオの暮らし
人間の尊厳を 失わない 家計
家賃 2万円
ガス 200円
水道 400円
電気 5000円
TV+Wifi 4000円
食材 2万円
雑費 5000円(ビザ更新など 他)
月額合計 5万4600円
ダバオ市でも
もっと 郊外に 引っ越せば
家賃の最安値記録は 更新できる
「下には 下がある」まだ いける
そうした事情を 知れば
余裕を もった 隠居
自分が いくら お金が あれば
生きていけるかの 確認で あって
ギリギリ生活が 目的では ない
◇◆◇ ──────────────────────
お金を 考えるより 先に 苦しければ
「つらい場所」から 逃げ出す
「自分は どうありたいのか」
お金の ことは
「自分が どう ありたいの問題」
その 一部でしか ない
お金の不安を
なくすことが 目的では なく
お金の不安が なくなった そのとき
どんなふうに 生きているのか
そのことが 目的
節約するか よりも まず
自分が どう ありたいかを 洗い出す
お金の ことだけを 見ていれば
人生の本質を 見失う
低所得でも
経済的な不安は ない
はじめから こうなることを
想像していた わけでは ない
しみじみ 考えて
爆発したように 日本を 出た
15年前
当時 住んでいた 東京を 後にし
南の国に 移り住んだ
市内から 30分 離れた郊外
海辺に沿って 住宅地が 広がっていた
異国暮らし
実際には「苦労の連続」だった
近所の人々との 交歓に 助けられ
暮らしの実際を こなせるようになる
寂しさは 少しずつ 癒やされていく
浮かび あがってくるのは
一人でいる おだやかさ
孤独 負のイメージですか
一人 わがままな 贅沢も ある
大したことも しないまま
もう 夕方だよ! なんてことも
もう 人間として 終わっている・・
ただ その副産物として 考えること
書くことが できているーー
考えて いたのは
「もう 働きたくない」そのこと
「男は仕事 女は家事」
性別による 役割分担への 違和感
役割を「清く 正しく 美しく」演じる
自由を 奪い取る 怖さも 秘めている
感情と理性の 制御だけでは
解決できない 問題
その存在を 支えている 自分
だから 自分の立場を 捨てきる
捨てられ なければ
判断 決断も できない
勇気は 自分を 捨てたときに
自ずから 出てくる
深く考えた わけでは ない
隠居したい とか
お金の不安を なくしたい とか
そんな目標も なかった
異国に 置かれた状況で
ハッピーに なれるか だけ 考えた
ダバオで 愚直に 実践
五千日もの 日々を
これまで 費やしてきた
その結果 ご褒美のように
年収100万円で 生きて いた
お金から 解放される
近道や裏ワザなど ない
そこに たどり着くために
好ましい 時間の経過が
あった だけ そのように 思う
ちゃんと 働いて いるのに
お金が 足りなかった 日本
借金は なかったが
しんどく ひどい状態
なぜ こんなに 苦しい
しんどい 時って
考え方が 狭くなって いく
ろくな 結論しか 出せない
自分から 動いた
日本から 離れてみた
「じぶんに よいことだから やろう」
だから 難しいことは 置いて おき
まずは 日本から 遠く 離れてみる
生活のことや お金のことは
落ち着いて それから 考えても
決して 遅くは ない なんとかなる
いや その方が 間違いを 犯さない
◇◆◇ ──────────────────────
『もう 働きたくない ために」
つらい日本から 抜け出す
苦しいを なかったことに しない
やりたくない ことは しない
日本の完璧を ダバオで 求めない
一気に やろうとしない 慌てない
1年間は 周りを 見る 何か しては いけない
周りを 納得させようと 格好 つけない
お金に対する あきらめから 脱出
最低限の 満足ラインを 確認
自分で どうにか できること
できないことを 分ける
手にしている お金で
自分は どう生きたいのか?
最低生活費を 確認する
お金を 使わなくても
自分で できることを 増やす
自由や幸せを お金に 依存しない
ハッピーな お金の使い方
世間という人情に 投資する
最後に 笑って 見送られる ために
◇◆◇ ──────────────────────
仕事を していたころは
歌舞伎町だの 銀座だの
おもしろい ところで 戯れ
ダバオに 暮らして からは
サンダカン この世にあった 濃厚
桃源郷のような 場所にも ひたった
混ざり合う 現実と非現実
そういう場所とも 縁が 切れた
かと いって 世捨て人
そんなんじゃ ない
現実と非現実が
うまい具合に 混ざり合っている
ダバオという 地
日々の 楽しみは ありますよ
一番の楽しみは ベッドの上で
仰向けに寝転んで 本を読むこと
重い本だと 長く支えて いられない
今 読むのは 軽い本 徳川家康 全7巻
学校で習った 歴史は
ひどく偏った内容 でしたし
戦後の歴史も ねじ曲げられた もの
それを 信じ込まされて 育ってきた
今に なって
「本当は こうだった」
そのことが わかる
それが たまらなく 面白い
ほかに 楽しみといえば 音楽
好きな曲なら なんでも 聴く
自分が 知っているのは
LP盤が 2300円の 頃
初任給が 1万円くらい だった
貧乏人には とても 買えなかった
今は 新書も安い
CDも 1000円しないものが ある
ネットで 雑誌や書籍も 読めれば
音楽や映画も 安価に楽しめる
収入が 低いという者 でも
廉価な方法で 楽しみながら
教養を養う 過ごし方も ある
こう言う便利は 大歓迎
上を見て 背伸びすれば キリが なく
横を見て 肩を並べようと すれば
見栄を 張りたくなる
そんな 感覚で いると
たちまち 生活は 破綻する
有名料理店で 食事するとか
お酒なんかも「17年もの だぞ」
そんな事 言われると どんな味か
味わいたく なって 飲んでしまう
世間が「これが いいんだ」
そういう ものを 鵜呑みにして
それを するのが 人並みだと
思い込んで いれば 浪費してしまう
お金を 稼がなければ
人生 楽しめない? そうか・・
稼げるヤツは それで いいじゃないか
お金に あくせく していたら
何のため 生きているのか 辛く なる
お金が なければ ないなりに
面白 可笑しい 何かを 見出すか・・
笑えることが あって
毎日 ご飯が 食べられて
晩酌に ビールの一杯も 飲めば
それだけで 心ゆたかな 喜び
フィリピンに 混じれば 大変な贅沢
自分の再出発は 苦悩の底から
「これ以上 落ちることは ない
その通り だった」
同級生の 中には
妙な バイトをしている 奴らが
けっこう いた
学業の ほうは だめ だったが
学業以外の ところ から
生きる道を 見出した
逞しいヤツが 何人も いた
人生の価値は
世間が 決めるものでは なく
当たり前だが 自分で 決める
大きな会社に 勤めていれば
一生 安泰だとか 年功序列だとか
これまでの 通念めいた ものが
サラリーマン 定年手前で 崩れた
早期退職だ 出向だ フン・・
一切 当てにならない社会に 変わった
それから 自分は
残り僅かな これからを
どう生きていけば いいのか
そればかり 考えさせられた
世の中 正論ばかり 言っては
通れないことが 溢れ出した
それでも 立ち止まって考え
あらゆる疑問に 答えを 導く
「みんなが そうするから
自分も そうしている」
そんな ことが 当て嵌まらない
それで 本当に いいのか
必要な こと なのかと
考えることが 自分を 守る

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政治家を 笑ってる うちは
日本は 絶対に 変わらない
自分たちが 選んだ相手を
笑ってる わけですから
絶対に 変わらない
ゼロか100 じゃない
51対49で 出た結果 でも
結論が ゼロか 100に 見える
51対49で 採決された
政治は 勝った 51が
どれだけ 残りの49を 背負うか・・
でも 勝った51が
勝った 51の ためだけの 政治を してる
海外から 帰って みると
日本は 歴史も文化も
しっかりした国だな と 感じる
そういう国に 生まれた 幸運
日本の良さ
日本人の良さとは 何でしょうか?
大災害に 瀕しても
暴動が 起きることも なく
人々は ルールにしたがって
静かに 行動する
譲り合い 助け合いの精神を
大事にしている
逆に 言えば
もし それを 失ったら
日本人は 日本人で 無くなる?
いや すでに 日本人が
日本人らしい長所を
失い始めている と したら?
ーーだいぶ前 一時帰国で
ラーメン屋に 行った時
11時 開店と同時に 店に入った
一人 だった ので
壁際の 二人掛けのテーブルに 着いた
店内は ガラガラで 自分 ひとり
ふと テレビを 見ると
イランが 米軍基地に
報復攻撃を行った ニュースが 流れた
自分は TVの前の テーブルに移動して
ニュースに 見入っていた
すると
若い女性の ウェイトレスが 来て
憮然とした声で 言いました
「ひとりなら あちらのテーブルで
お願い します」
自分は 応えました
「分かってる けど
このニュースが 見たい
今 客は 自分 ひとりだから
見せてくれない かな?」
「いえ 社長に 言われて ますから」
見るからに 言われたことを
言われた とおりにしか やりません
自分の頭では 一切考えません その態度
そこに 店長が 出勤して来た
彼女が 店長に話してくれと いうので
40代と思しき 店長の男性と
立ち話に なりました
店の 基本的なルールは 理解するが
あまりにも 融通が きかな すぎる
そう じゃないか? と 尋ねた
店長は 静かに うなずきながら
こう 言った
「お客さんの おっしゃることは
よくわかりました
うちも 以前は 客の要望に 応じて
柔軟に 対応していました。しかし・・」
店長の顔が 曇った
「あまりにも わがままな お客さんが
増えてしまった
店の都合は まったく無視で
混んで 来たから
席を移ってくれるよう お願いしても
断られることが 多くなりました
高齢者で トラブルを 起こす人も 増えました」
「最近 こんなことも ありました
テレビで サッカー日本代表の試合を
流していたら ある年配の客が
自分は NHKしか 見ないから
NHKに変えろ そう言って きた
それで NHKに変えたら 政見放送でした
その瞬間 他の客が しらけたのを 感じた
その客は お構いなしです
つい 昨日も 年配の客が 入って来て
金は ないけど ラーメンを 食わせろと
しつこく 迫ってきた」
「そんなことが 頻繁に起きるので
柔軟な対応も 難しくなって しまった」
店長の 話を聞いて
暗然とした気持ちに なってきた
店側は 自分勝手で
迷惑な客の多さに 嫌気が さしていて
柔軟に対応する 顧客サービスを
行う気も 無くしている
迷惑な客は 若い世代よりも
高齢者に 多いというのも 気になった
長引くデフレと 所得の減少
自主的に 考えさせない 教育など
原因は 多岐にわたる だろう
このラーメン店は
開店直後の ガラガラの状態でも
ひとりの客が テレビ近くの
4人掛けのテーブルに 座ることを
頑なに 拒否する 体質になってしまった
店が 混みだす前に 去るのは
明らかなのに・・
自分は 店長に言いました
「そんな状況 だったの ですか
大変ですね そんな ことなら
テレビなんて 要らないの では?
ラーメンさえ 美味しければ いい
客は ラーメンを食べて 帰れば いい
問題の種は 少ない方が いいでしょう」
店長は 無言で うなずいていた
自分さえ よければ 態度の客と
言われた とおりに しか
動きたくない 従業員
そんな店のラーメンが 不味かった
そんな 日本人の姿は 見たくない
こんな風潮が 一般化したら
日本は 衰退の道を 歩む
この店が 直面する問題
特殊だとは 思えない
開店直後の ラーメン店で
TVニュースを 見ようとした ばかりに
日本が 日本で なくなっていく姿を
垣間 見てしまった
日本の危機は
こんな ところから 現れてくる
こまったおじさんの 怒りの感情
『自分は 正しい』という 強い思い込み
しかも 勝ち負けの感情で
原因に関係なく 怒りが いったん 発動すれば
勝つまで 徹底的に なってしまう
怒りを 鎮める 魔法など ない
こまったおじさんは
「怒るべき対象が
いないところに 行けば いい」
マスクが ない 店員の対応が 悪い
イライラしてしまう 店なら
そんなとこに 行かなければ いい
違うか こまったおじさん
レストランで 怒鳴っている
フィリピン人など 見た事が 無い
冗談を 言い交わし みんなが 笑顔
















