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           ダバオ通信  ヤン爺のラストライフ・ダバオ 
              Last Life Shift In Davao Philippines
        
   
            フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
                  「団塊 百年の孤独 老いの抗い」  
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世界人口は 77億人
中国の人口は 14億人
地球人 5人に1人が 中国人 
2位は インドで 13億人
中国 インドだけで 
世界の 総人口の 37%を 占める

この後 1位となるのが インド

インドの ほかにも 
爆発的に 人口増加する
発展途上国が いくつも ある 
フィリピンも その一国だが アフリカ

アフリカ大陸では
全54カ国の人口が 
2050年には 25億人に なる
アフリカ人が 全世界の 4人に1人となる

人類の母国 アフリカ
先祖は アフリカに生まれ 地球全体に 散った
そして 人類は また 生国アフリカに 
戻っていこうと するのか・・

21世紀 世界の牽引役
期待を集めている アフリカ
その中でも 注目を浴びている ナイジェリア

経済発展めざましく
すでに 金融拠点として 機能している
ナイジェリアから 諸外国に移民する者が 増え
移民ネットワークが 世界に広がった
彼らは いずれも 高い教育を受けており
愛国心を持ち 世界の情報とノウハウを
リアルタイムでナイジェリアに
フィードバックしている

ニューズウィークの記事
「黒い中国」と ナイジェリアを 表現した
ひとつは
中国のように成長を遂げ 超大国となる指摘
もう ひとつは
中国に コントロールされている現実

アフリカ諸国は 30年後 近代国家となる
国を変えるのは 賢人の力
若きリーダーたちが 母国に帰り
民主的な国づくりに 参加することに よって
国民所得や教育水準が 上がり
貧国の連鎖を 断ち切ることに 貢献する 
人口の6割を 若年層が占める 活気
経済成長と市場拡大が 予想される大陸

懸念は 中国が アフリカ全体を
支配下に置こうとしている現状

少子高齢化は 衰退した 先進国の末路



 

やぁ! みなさん 
あなたの心と躰 お変わり有りませんか
ヤン爺です 今日も ダバオにいます
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絶望的な 男とは あんたのことだ 
そんな 男を 女は 選ばないだろ

50過ぎのツラ下げた 会社員が こぼした
フィリピン娘と 結婚直前  一ヶ月前だよ 
彼女が かつて KTVで 働いていたことが 
わかった 水商売の女 だったんだよ

過去を 隠していた彼女に 
不信感を もっている
結婚を 解消すべきだろうか?
どうすれば いい

情けない顔で 彼は そんな話を 漏らした



 

この 男の身勝手さに 憤慨した

バカも 休み休み 言いなさい

風俗で 働いていたことが
そんなに おかしな ことかね
むしろ よく頑張ってたんだナ と
そう思ってやらないと 
イカンのじゃ ないのかね

それを 不信感だと? ヤメちまえ 
結婚は やめたほうが 彼女のためだ

あんたは「隠してた」って 言うが
あなたに 好かれたい気持ちが あって 話した 
それを 隠してた だって!
彼女の気持ちにも なって やれんのか

一人の女性を 引き受けるって ことは
過去のすべてを いや 
彼女を 取り巻く すべてのことを
あんたが 引き受けるって ことだ

これからも 
背負ってきた 話しが でてくるだろう
20数年も 生きてきたんだ 誰にだって 色々ある
生きるために 生活してきたんだ 
そんなことも わからんのか



 

野村監督の奥さん 沙知代さんが 語った
過去の経歴や 家庭環境など
「自分の履歴は 100% 全部ウソでした」と 告白
それでも 沙知代さんを許し 愛したことに ついて
「いい方に考えりゃ ウソを ついてでも
   オレを ゲットしたいって ことでしょ」と
いつもの“ノムさん節”で 語っていた

嬉しいときは 屈託なく笑い
嫌なときは 素直に感情を露にする

その天真爛漫さが フィリピン人

だから あんたは 緊張感のある 男になれ



 

ズバズバ言って 傷ついたろ
だけど 気付けよ
「自然の流れで 楽しいものを 見つけて
   自然に 平に生きる それで いいじゃないか」
   俺の幸せな人生を 支えてくれた
   助っ人やと 最期に思えれば 上出来」

彼女ファミリーの 墓参りにでも 行ってこいよ
男は 女が いないと 弱いもんだ
女の方が 男より はるかにエライん だから
「少し愛して 長ァーく愛して」だろ バカ

 


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日本は 本当に美しく 素晴らしい
日本の男達は 品性を 失ってしまった

この 地球の上で 原爆を 落とされたり
100万人以上の ユダヤ人が 殺されたりした
過去に比べ 今日の世界で 生きられることは
幸運なこと なんだろう

人生から 愛されるためには
まず 自分が 人生を 愛する



 

人は 口では どんなことでも 言える
目だけは 嘘をつくことが できない
自分は 相手が 話をしているときに
頭の中では 別のことを
考えているか どうかは 目を見たら わかる
本当のことは 目にしか 出ない
自分の求めている 真実が 目に映る

男と女「愛している」と 告白
目を きちんと見て 向き合わないと
目が 言ってなければ 心は 伝わらない
それほど 目は 心理を 語っている

向き合いすぎても ダメらしい
ケンカを するときも ある
互いに 向き合うって いいことだけれど
向き合いすぎると 揉めるときは 揉める
そんな時 2人並んで 同じ方向を 見る
それも 男と女のあり方



 

誰もが いつかは 年を取る
愛という感情は 年を取ることは ない
愛は つねに「現在」

とは 言え 愛には 時間制限が ある
ある程度の 時間が 経つと
情熱が 安楽さへと 変わってしまう

居心地の良さというのも
悪いものでは ないが
それは もはや情熱では ないし
愛が 続いている という 幻想

それで いいじゃないか
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70歳越え ということ自体 未知
経験してない 想像出来ない道 独り歩く
ここまで 生きてきたのですら 奇跡

昔の『船頭さん』って 童謡で
♪村の渡しの船頭さんは 今年 六十のおじいさん
なんて 歌が ありました

これって 今の60歳の人が 聞いたら 怒っちゃう
昔は 還暦というのが 現役と隠居の 節目

70歳とは どんな年なのか?
孔子は「七十而従心所欲 不踰矩」と 説き
70歳に なれば 自分の心のままに 行動しても
人の道を 踏み外すことは なくなったとしている

わが身を 振り返る 
孔子に従えば「天命を知る」を 過ぎて
「耳に順(したがう)」年が 近づいている
相変わらず 未熟さを 憂うこと ばかり
いまだ 君子への道は 遠い
逆に体力や気力 記憶力などは 衰えを 痛感



 

生き方だって?
これまで 生きてきて 公式なんて なかった
何を すれば うまくいくのか なんて
今でも まるで わからない

他人の道が 自分の道では ない
その事だけは ハッキリ悟った

結局 人生は 自分の道を歩きながら
出会った人との 縁(えにし) に 助けられる
自分は 人生の 絶妙のタイミングの 時
そんな人たちと 出会うことが できた

20代は 生意気な苦労を してきた
そんな 時間が 長かったんですよ

若い 時分は
『自分の本質を しっかり見てほしい』なんて
突っ張って いたので  いつしか あちこちで 
ギクシャクするように なって しまって

コンプレックスも あった

度量の大きい 上司が いて 救われた
ただ ひとり 人生の師匠だった おいちゃん

一本の剣の前では 
身分も 育ちも 関わりない
ただ 技と心延えだけが 剣に 試される
 
おいちゃんの この教えと現場指導
どれほど 自分の人生を 大きく 豊かにしたか
嫌々 生活のために していた 勤め人だった から
ジジイに なる前 早々の退職を 果たしていた



 

「自由」と「身勝手」を はき違え
わがままに 振る舞っていた 青春
豊かに「老い」の 時間を過ごす 今

今まで 少々 独りよがりだった かも しれない
寂しさは 自己の貧しさで 孤独は 自己の豊かさ

今 自分は 恐ろしいほどに 寂しい
それは 自分が 自分自身では ない・・からだ

若さとは
自分の体のことを 気にしないで いられる
老年とは 多くの場合 何かしら 体の不調や 
苦痛を 意識的に克服することと 関係している

この 当たり前のことを 想像する 力の欠如が
老い人に 不寛容な この世界を 生み出している
孤独が 自分のなかに 棲みついてしまう

それは 時として
「まわりから 見捨てられ 寂しく暮らしている」
「孤立」に 取って代わってしまう ことも ある

友人たちや 知人との交流
ニュースに 関心を 寄せて 
社会とつながりを 持ち続ける

父や母を 思う日々の なかで
孤立は 豊かな孤独へと 輪郭を変える

着慣れた ジャケットのように
古びては いるけれど 
心地いい生活が また 始まる

それは 特別な出来事では ない
ありふれた日常に こそ 宿る

老いて ふたたび 手に入れた生活
そして この先に 待っている
すべてのことへの 歓び
それらに 満たされ終わる

すべての人が
このような時間を 持てるというのは
夢物語かも しれない



 

それでも 旅や 移住をすることで
見え方の変わる景色が あるかもしれない

そんな移住では 日本で 身につけた
自分の立場など まったく 意味が ありません
頼れるのは 自分の身一つ 個の力が 問われる
そんな環境の中に 身を置いて 一人暮らす
人が 生きていくために 本当に必要な 生命力
サバイバルの能力が 研ぎ澄まされる
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自分なんか 安上がりな 人間でね
ピザ食べたいな なんて思うと 決まりの店に行く
いつも 一人前サイズの チーズピザを 頼む
熱々を つまみに 冷たいビールを 飲んで
足りなければ ナポリタンを 追加する

想い出すのは 喫茶店の銀皿スパゲティ
具材は タマネギ ピーマン ハム
麺もケチャップも 至って普通


 

炒めもん担当の おっちゃんが
鍋振らんと 出されへん味
そこは 譲られへんね
油が ギトってして
ベロが 赤くなるのも また いい

大切な人と 一緒の時には
彼女には めいっぱい 食べてもらう
食べっぷりを見ている 健康的で 美しい
目を細めて ふぉっ ふぉっと 笑っている

ダバオ暮らし 20年を 超えた
その前は 東京に住んでいた せいか
引っ越し直後は 喧騒が 恋しくなって
日本に 足を向けたことも あった

こう言っては 申し訳 ないの だが
自分は 日本を去った 出たっきり邦人
日本の文化が 嫌になって しまったし
特に冬 躰も心も凍えきって 寂しくなる
それが ものすごく こたえていた
日本で 老後を過ごすのは 難しいな
それで 今は ここ ダバオに住んでいる
ごめんなさい
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日本での老後 厳しいな 
高齢になっても 働くのが 当たり前
嫌な時代の足音が ひたひたと迫る
年金や貯蓄だけで 足りるのか
人生終盤の不安が 足元に 忍び寄る



 

働かざるを 得ない お年寄りは 珍しくない
社会は 労働力として 繰り入れようと している
我々の人生から「隠居」という 時間が 消えた

街角で見かける
交通誘導員として働く 高齢者の姿
未来の自分を 重ねる人は 少なくない

交通誘導員の業界も 人手不足が 深刻
自己破産者でなく 健康で日本語が 喋れれば
面接で 落とされることは ない
 
日当は だいたい9千円前後
交通費は 出るところと 出ないところが ある
十分とは 言えないが なんとか暮らしていける

仕事は 立ちっぱなしだし
夏は暑く 冬は寒く それなりの 覚悟はいる
誰にでもできそうに見えて 

うまく誘導するには 技術が いる 

現場監督や作業員 同僚や通行人などとの
コミュニケーションに 気を使う
だからこそ 年の功が ものをいうときも ある

それでも 暗くならないのは
自己を 卑下するような態度を 見せないから

風雨が ふきすさぶ
スーパーマーケットの 建設予定地
73歳の 柏さん
セメントを運ぶ 大型トラックを 誘導していた

コンビニで買った レインコートでは
完璧な防水とは いかず 尻までぬれた
年に 数回 あるかないかの キツイ現場
それこそ ヨレヨレで 厳しい現場に 出続ける

65歳を 過ぎると
警備員以外で 雇ってくれるところが ないんだよ
70を超えれば アパートも 貸してくれない 現実



 

自分は「めんどくさい他国」での 老後を選んだ

「めんどくさい」「危ない」「遠い」国に 来た
豊かな老後と 自分を 慰めている
金銭的な 豊かでは ない 年金だけが 頼りだもの
金のやりくりに 頭を悩ませながらも
おおむね 平穏な毎日

じきにやってくる 大切な人の誕生日に
何かしてやりたいと思っているけれど 金が ない

世間の セカセカした雰囲気とは
別の時間軸で 生き 穏やかで 理知的で いられる
いつしか ダバオの穏やかな環境が 心地よくなり
時が 経った

もう 離れられません
そうかと 言って この街で 
何を するわけでも ないの ですが
家で ぼーっとする ばかり だから・・
人生に こんな時間が 訪れるなんて
思いも しなかった
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南極で 先週
コートなしで 過ごせる場所が あった
というから 驚くじゃないか
アルゼンチンが 観測拠点とする
南極半島北端の エスペランサ基地で
気温一八・三度を 記録した

日本なら 四月下旬ぐらいの暖かさ
無論 新記録

南極半島の北端は
地球上で 最も 温暖化が 進んでいる地域の一つ
過去50年で 3度上昇した
南極半島西側の氷河は 
過去50年で 87%が 失われた

エスペランサ基地は 日本のふじ基地よりは
気候的に 穏やかな地点とは いえ
それでも 南極のうららかな陽気は 
不気味な警告を 発している

海が あったけえから あんな時期でも 
大きな台風が ここまで来たんじゃ ねえか

昔いた魚を みなくなり とれる数も 減った
海のそばで 長年暮らしてきた

漁師だからこそ わかる

学者じゃ ねえから うまく説明できないが
『何か変だ』っていうのは みんなにある
 
海外メディアは 国際名で 呼び
「カテゴリー5級のハギビスが 東京に接近」と 報じた
 
今年の日本 平均気温は 過去最高を更新する見通し
日々の暮らしで 感じる「おかしい」が
地球のあちこちで 共有されている
だれが いつ被害にあっても 不思議じゃない
世界中が 気候危機を 実感している

「大人たちは 大絶滅を 前にして
   経済発展が いつまでも続くという
   おとぎ話を 語り続けている」 
グレタさんの 痛烈なスピーチ

彼女の言葉は 胸に突き刺さり 目を開かされた
彼女から“青春の輝き“を 感じ
理想や夢を語る少女を 揶揄する大人たちを
恥ずかしく思った

私と同世代で 若者を口汚く罵る 老人たちは
ボブ・ディランやジョン・レノンが
何の為に 唄ってきたのかを
忘れてしまったのだろうか?

人間というものを 
もう少し買い被ってみようと思う
若者たちが 起こす 小さな奇跡の積み重ねが
憂鬱な現実を 理想に向けて動かす日が来ると 
信じたい

 


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