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ダバオ通信 ヤン爺のラストライフ・ダバオ
Last Life Shift In Davao Philippines
フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
「団塊 百年の孤独 老いの抗い」
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「今年 いっぱい見知った人が 死んでるな」
でも 暗くない 生と死
向こう側と こちら側 風は回ってる
死は ダメなもの じゃない
すぐに 天国へは 行かないで
この世のどこかに 住んでいるものだ
老人の つぶやき
ダバオは 快晴だった
大きな人を 失っても 世界は続いていく
「令和」は 自律性を持った 美しさで
「国家」を 築いていくという 願い
国家に背信するヤツが 後を絶たない
東京拘置所で 反省しながら 過ごす 正月
車が 来なくても 赤信号では 渡らない
目の前に 1000円が 落ちていて
誰も見ていなくても ポケットに 入れない
自分を 律することが 令和の修行だよ
イチローは 己を 厳しく律した男
令和の一年が 終わる 元号の伝統
「一世一元」は 日本だけ
新元号が 決まるまで 話の種になり
酒場でも あんたなら 何と付ける?
賑やかで 明るい酒に なった
自分にも その話題が 振られた
「あなたなら 何てつけます?」
真面目に答えても
「へえー」だの
「ふーん」で おしまいなので
ふざけて 適当なことを 答えていた
適当なことを 答えた中で
「えいあい」漢字は「永愛」でも いい
言葉の響きとして 気に入っていた
「AI元年」みたいに なる
時が 経って
「えいあい20年」とかに なった時
ああ 人工知能が
本格化した あの頃から
もう 20年が 経ったんだねえ
・・みたいに なって
つい こないだの 20年前
みんなが スマホで 写真撮ってた
何で あんな事が 面白かったんだろ
今では 誰も していない
そんな ミーハーたちも
すっかり いい熟年になり
自撮りも 仲良し撮りもしない
ピースサイン
20年ぶりにしてみた 照れますね
AIが 発達していき
20年後に どんな世界が 見られるか
日本の未来に ワクワクしてた
AIのお陰で 仕事が圧倒的に速くなり
1日5時間勤務 クレージーな働き方は
無くなっていた
生活のあらゆる機能が
ひとつの デバイスの中に纏まり
個人を サポートしている
だが ガジェットは 何で 外国製?
行動すれば AIで 未来は変わる
日本は 積極的に行動しなかった
昨日と 同じ行動を 20年してきた だけ
その答えが でていた 日本 没落していた
「世界に ユニコーンが 380匹いるのに
日本には 3匹しか いない」
ユニコーン 一角獣 想像の珍獣
・創業10年以内
・評価額10億ドル以上
・未上場
・テクノロジー企業
この4条件を 兼ね備えた
スタートアップ企業が ユニコーン
AIが 始動した 20年前
フランスの資産家が つくった
プログラミングスクールの「エコール42」
学費無料で 18歳以上なら 誰でも受験でき
課題が 与えられるだけで 入学が 決まった
授業枠や 先生は おらず
グーグルで調べたり 生徒同士が 教えあう
異端の天才 ユニコーンの 金の玉子たちが
つぎつぎ 孵化して いった
20年たった 今でも
日本に そんな若者を育てる場は
ひとつも できていなかった
どんな立派なことを 口にしても
日本は 行動しなかった だから
1ミリたりとも 変わらなかった
ですがね 若い人に 伝えたい
「日本 終わって いないぞ」
やぁ! みなさん ごきげんいかがですか
ヤン爺です 今日も ダバオにいます
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悠々と 急に 口走った
「抱き寄せても ええですか?」
フィリピン女性を 好きになったって
え! シングルマザー・・

だが その好きになった人に
あなたが 不快を感じている と すれば
相手と接触しているから 起きている
遠巻きにして 関わりを 持たなければ
不快を 感じることは ない
付き合いが 始った ばかりは
あなたと相手に 距離が ある
何カ月か 経つと 普段出さないような
あなたが 出てくる
それは あなたの 弱々しさや
苦しいところ 決断できない部分
そうした 自然に 出てくるもの と
逆に 普段は 隠していた
尊大な部分や 攻撃性 不信感が
出てくることも ある
それは あなた自身でも
気持ち良くないなと 思ってる 部分
そういう部分を 露わにすれば
関係は 破綻する
不快とは 何か じっくり考える
相手の抱える 苦しさが 見える
あなたの弱さも 見えている
相手と不快な事を 話し合う
簡単では ない
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不快を 感じてるのは
あなただけでは ない
フィリピン家族の その長女も
親から 不快な要求を されている
言葉も通じない 知らない国
レイプやDV 危険や不安を抱え
自分の人生までも 捨てて 覚悟した
出稼ぎに 何年も 出なければ ならない
自分ファーストに なんか なれない
どれだけ 両親が 苦労して
育ててくれたかを 思えば 恩に応える
弱い人が 希望を見いだす
信じて 努力すれば 道は開ける
そんなに 世の中 単純では ない
働いても 働いても
エンドマークが つかない 出稼ぎ
遠い昔の日本も そうだった
強いられる出稼ぎなど しなくてよい日が
フィリピンにも いつか 必ず 訪れる
家族一緒に 笑顔で ご飯を 腹一杯食べられる
それに 満足し 幸せに浸る 不安の無い生活

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出稼ぎ 比人は そうした
世間の ルールのようなものに
半分は 従わなければ ならない
残りの半分は
自分の意思で コントロールできる?
そんな 不条理のなかを 藻掻き 抗い
どうにか サバイブしている うち
明日の朝が 来る
空気を まとうかのように
軽々しく 生きていられるときも あれば
重しをつけて 水中歩行を 迫られているように
動きが ままならなく なることも ある
人が 生きていくなかでの 幸福とは なにか・・
何の心配もなく みんなが 食べられること
自分も 台所に立って 食べ物を作る
テレビ画面に向かって
「くだらん!」と 悪態を ついたり
夕方になると ビールを 飲みたくなったり
おいしいものを「おいしいぞ」と 言いながら
食べたりして いられる
そうして 生きていかれれば
それだけで 満足
料理の仕方を 身につけたら
世界中の どこでだって 暮らせる
自炊で 体調が 整ってるから
急な 夜遊びの誘いに だって 乗れる
大好きな人に
パッと 料理を つくって上げる
最高に カッコいい!!
誰かに 出会う
出会った 誰かに 助けてもらう
自分の人生を 生きる意思
死ぬまで 自分の 好きなもの
好きな味のものを 食べ続けたい
「ああ うまい」思わず独り言が 出る
「うまいんだな これがっ」
ダバオ「着心地抜群」
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知り合いの 知り合いの
見知らぬ男性の話だが
その人 会社を定年退職したのち
道路工事現場での 交通誘導員の
職に就いたという
ヘルメットをかぶり 寒風の中
旗や誘導棒を 手に
自動車の通行を整理する係を している
その話を 耳にして 同情した
気の毒に さぞや つらい思いをしている
ところが 本人は いたって 元気
会社じゃ 誰も 俺の言うことを
聞いて くれなかった が
今は 俺の意のままだ
『止まれ!』と言えば 車は止まる
『行け』と合図すれば 発進する
こんな気持のいいことが あるものか!」
ポジティブとは もしかして
本人ちっとも ポジティブと
自覚してない 生き方のことか
自覚なき ポジティブ
老後は なかなか 悪くない
なんか 面白くなって きた じゃないか
いつだって 世間は 厳しいし
生きていくのは 大変だけど
どんな状況に あっても
人生の舵は 自分で 取らなければ いけない
困難に 立ち向かっている人が いる
てーげー(適当)に 励ます
ユーモアと優しさが 人を 穏やかに
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あなたが 好きになった女性
突然「ワタシ出稼ぎに出る」そう言われて
あなたは 何を 語りかける・・
自分には
何が 正解なのかは わからないし
無責任なことは 言えない でも
出稼ぎする 娘という存在を
否定しないし 否定できない
「そこに 行ってみなければ 知り得ない」
壁が 現れる その壁とは
2〜3年では 到底知り得る性質では ない
「行ってみなければ」と 言ったが
行っただけで 知り尽くせるものでは なかった
勿論 そこには 言葉の能力は 必須
文化の違いを
人前で 語れるように
なるほどに 解ってきたのは
15年近くも 経ってから
全て「文化の違い」に 収斂させると
綺麗に割り切れると 解り始めたのは
10年も経った 後だった
全く 異なる習慣
「それほど 違うとは 思わなかった」
その異界に 身を投じて
文化の違いに出会って 初めて知る
家族や恋人といった 身近な 人たちから
あなたにも 自分勝手 とも思える
さまざまな 不快な要求が なされる
その時 どこまで
相手に 向き合おうと するのか
ケアの必要性は 理解できても
それ以外のことを 思い浮かべてしまい
要求に 応じたくないと 思ったりする
大切な人から
何かしらの要求が なされたとき
まずは そのニーズに 応えようとする
応えられれば それで 済む
どうしても 相手のニーズを
満たしきれないときが ある
すると そこには 傷つきが あふれ
気持ち良くない 不快な苦しみが 起きる
相手は 無理な要求をしたことで
自身を傷つけ
あなたは 要求に応えられないことで
相手を傷つけ 自身も傷つく
そのとき きちんと話し合い
ニーズを 満たしきれない 現実と
向き合おうとするのか
放置するか
不快なことを 不快なままに
話し合おうとするのは しんどい
気持ち良くない話を 避けてしまうと
結局 二人のつながりは 失われ
ただの 他人同士に なる
気持ち良くないことを なくすには
遠く離れちゃうのが 一番ですからね
でも そうすると 寂しくなってしまう
それは それで しんどい
自分が 傷つくだけなら
関わらなくて いいや と 思うほうが 自然
社会問題を スルーしようとするのも
似たような 心理が 働いている
不快な共感を 拒否する行為
そうすると ひとまず
あなたの世界は 平和になる の だけど
見えなくなった 世間のことは
ますます 理解できなくなって
フィリピンへの嫌悪感が ただ 強まる
じゃあ どうすれば いいの?
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知らないものを 知る経験で 豊かに
知らないものへの 恐れ
自分と違うものに対する 恐れ
怖れに どう対処して良いのか わからない
自分が 好かれないとか
自分が 嫌われるとか
知らないからこそ 怖れてしまう
私たちは 口では
違うものを 知ろうと言いながら
生活では いつも同じものを 食べ
昔から好きな 音楽を聴き
旅行に行っても 同じものを 探してしまう
そういう矛盾が 一番の敵
一番の薬は
自分ではない 他人の立場に立って
その人と 同じ経験をする
その人が 苦しんでいることが
自分だとしたら 対話することも可能
対話は 非常に力強い役割を果たす
言葉って 不完結
相手に 喋っているときの 言葉も
繰り出そうとするときにも
まだ 不完結
相手の ちょっとした 頷きで
「あっ 言葉を とらえてくれたんだな」
相手との関係の中で 意味が 生まれる
だから 言葉のやり取りは
最初から うまくいくわけは ない
相手の話の間に
「ちゃんと 聞いてるよ」合図を入れ
「もっと 話して」と 促しのサインを 出し
ひたすら聞く
そうすると 相手が 自然と
内に秘めた思いを 話してくる
相手が 苦しみなどを 吐き出すことで
元気になる姿を 見ることが できる
「話したら 頭の中の 整理が ついた」
「そうかい 良かった」

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「おはよう」と 言ったときに
「おはよう」って 返って こない
すると へこんだりする
「返ってこないことも ある」って
前もって 思っていれば
回復力を 失わない
言葉を 話すとき
相手に その言葉を 委ねてみる
「こんにちは」が 返ってくるかは
分からないけど 返ってくれば
互いの意味を 作り上げている
言葉を 委ねることで 関係性が 試される
お互いの間に 信頼が できあがれば
それは 人間にとって 心地良い状況
強い安心感に 包まれている
相手と連携できれば 面白く 楽しい
隙間 スペースを 用意する
相手は うまく入り込んで 来てくれる
すべてを こちらで 用意してしまうと
相手は 単に受け入れるだけに なって
つまらない発想しか しない
いろんな隙間を 用意して
相手に 入り込んで もらって
一緒になって 作り上げていく
相互信頼研究の 醍醐味
そうかもしれない だけども
だけど なんです
若い女性には むやみに 決めつけて
つっかかってくる女も いるけど
踏みにじられた 気が しました?
強引に 我を通そうとする姿に
生理的な 嫌悪感を抱いて
「なめたらいかんぜよ」
言っちゃったん ですか
あなたが 好きになった 女性
意外と厳しかったかも しれない
我々みたいに 年を取ってくると
ここが 貢献しているん だったら
これは これで いいんじゃ ないか
加点主義に なっていくんですが
若い人は そうじゃない
つばぜりあいが あったりする
それを もうちょっと 一般化すると
若さの ほうが 優れているものや
年を 取るにしたがって 失われていくもの
その反対も
若い人に比べ 年齢を 重ねていくと
精神回復力が 強くなっている
若い女性でも 年を重ねた者に
「ここは この人に任せてみよう」とか
「この人に ちょっと 活躍してもらおう」
そんな気持ちを 話してくれたら
不快を 生む事は 少ない
全体の中での 相手が 見えてくる
そこで 思う
あなたの 弱い所なんて 放っておいたら いい
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弱さの話 置き去りに するんですか
15 16 17と 私の人生 暗かったという
メインフレーズが フィリピンでも 流れる
強くて いろんなものを はねのけて
成功した人ゆえの 弱さみたいな ものも含め
人間の弱さへの 関心を 深めるとすれば
能動と受動の中間にある 無意識な 中動
思わず 手を差し伸べてしまうとか
思わず 助けてしまうというのは
関係性の中から 生まれ
中動的な働きが 出ている
何で してくれないの とか
何かを 強いられる関係は キツいけど
思わず 助けちゃうというのは
そこに 人間の何かが 引き出されている
ただ うまくデザインしないと
単なる あざとくて
弱い ロボットに なっちゃう
相手が 確実な弱者である場合
赤ちゃんの ヨチヨチ歩きや
転びそうな 子どもを
思わず 助けるっていうのは
あなたの方が 圧倒的に
強者であるときに 出る行動
では 対等な 関係性の中に
中動な状態というのは
ないんで しょうか?
あります
そこに 阿吽の呼吸があった と すれば
それが 中動
ラグビーなどで パスが 通らなかったとき
お互いが 自分のせいに するところがある
パスを 受けるほうは
「ごめん もうちょっと 声を出したらよかった」
パス出しする ほうは
「もうちょっと こうしたら よかった」って言う
お互い 自分に 矢印が 向いている
相手との ディスカッションも ある
こういう関係性が 中動
互いの弱さを 見い出し 協力を得る
弱さっていうものを 人は 自覚していない
弱さを さらけ出すことによって
中動の協力を 引き出している
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うまくいかなかった 失敗した
挫折したという認知が 生じる
「ものごとは 絶対に
あなたの 思い通りには ならない」
いいことなんて 一つも ないと
普段から 肝に 銘じておく
いろいろな人が いて
その人たちが 相互に利害を 持って
暮らしている
そんな 世の中で
あなただけが 思い通りになる
うまくいく なんて
あるほうが おかしい
うまくいかないって いうのが
初期設定に なっていれば
ちょっとでも うまくいくと うれしい
うまくいかなくても
初めから そんなに うまくいかないと
思っているので 何ら 打撃も 受けない
完成はしない予感が ある
むしろ それで いいんだ
欠けているのが 人間で
その 欠けている部分を
まわりの環境と 協力して
作り上げられるのも 人間
あるいは 生き物が やっていること
・・なのかなと 思う
人間は 人間をやるのが 下手だもん
人海に 漂ううちに
相手の気持ちが 理解できる
こればかりは 机の上で 勉強していても
身につくものでは ない
生活から 磨き上げる しかない
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いつ キスしたら いいの?
性と死の境
死ぬほどの SEXしたことあるか?
ある!
ふふ あんた 負けず嫌いやね
それぞれの糸を 紡いでいる男と女
縦糸 横糸 どちらか 片っぽだけじゃ
できることに 限りが ある
男と女は 違う生き物
違うからこそ お互いを 触発してる
あなたと相手が
すり替わって しまうかも しれない
もしか したら
あなたが 相手の人だった かも しれない
そうした 分身関係の中に 巻き込まれる
大げさにいえば 社会の根底に
分身関係が あることが 倫理
分身関係への 感受性を 持つことが
相手に 優しくなれたりするための 原理
「ワタシも あなたのことが わかるよ」
それ ただの安い共感 それとは 違う
共同性は 共感とは まったく違って
共感というものが もたらす暴力に
抵抗するような 孤独
あるいは 切断性
あなたが あなたのことを
治癒するような 過程
偏見は 窺い知るへと 変わる
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一緒に いたくない人と
いなくて いい自由が ある 市民社会
その自由を 行使しすぎれば 孤立する
であれば 生きるのが 苦しくなる
孤立していると
世界は どんどん 恐ろしくなる
事実は 一つしか 存在しない
真実は 人の数だけ 存在している
そのことを 忘れてると
知らない間に 何か 大きなものに 飲み込まれ
取り返しのつかない場所まで 流されてしまう
そんな恐怖感が 体の奥底から 湧く 孤立
「自分次第で あるもの」と
「自分次第で ないもの」
他人の思惑や 性格が 嫌で あった なら
他者に対する 自分の心構えを 変えたり
制御したりする
心の自由に至る 道は
「自分次第で ないもの」を 軽く見ること
赤信号や降る雨に コノヤローって 怒鳴る
内心に 狂気な 振る舞いをして 消し去る
大切な人なら 自分次第で 大事に
負のものに耐え 慣れ 会話し 馴染む
一緒に居続ける中で 少しずつ
互いの不快感は 消化され 溶けてゆく
人生の相棒が 女性となれば
元気を あおる女が いい
自分らしく いたいけど
どうしたら いいのかな
そんなこと 悩ませない女が いい
相棒の女性 笑いのツボが 同じ
気が合う どんな話にも 笑いころげる
対等に成熟した存在 時間を共有し
互いに 面白がれる
自分より 劣位にある女性に対する
性的欲望だけでは ないのか?
なのだと したら 人間同士の愛の中で
エゴじゃないものは あるんでしょうか
それが エゴだろうと なんだろうと
そこには 関係性があり
関係が 紡ぎ出している 時間が ある
常識を 疑ったり
物事について 深く考えたりしても
行く末なんて 誰にも 見えて ない
日々 応答を繰り返すなかで 沸いてくる
互いの パーソナリティーを 見い出し続ける
その行為こそが 愛に代わる
笑顔を 見ていたい だけなんだよ
ひとつの 実践なんでは ないだろうか
「愛にできることは まだ あるかい」
ぼんやり 言ったのは
南の国の 暑さのせいだろうか・・
他力の海風が 笑い 吹いていた
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東京で 過ごしていれば
他人から 干渉される事は ない
目の前の 知らない人に対して
助けになれることが あったとしても
見て見ぬ振りを してしまったり
見て見ぬふりを されてしまったり
フリピンの人々は 違った
優しさや 親切心から
懐にグイっと 踏み込んでくる
「東京で こんなに笑って いたっけ?」
フィリピンでの自分 笑顔でいる時間が 多い
触発される都市 東京に
羨望や嫉妬は 生まれない
そのような 外観に
幸せが あるわけでは ない
文化とは 最大の福祉
福祉は 生活が 豊かになることでは なく
心が 豊かになることでしょ
心の貧乏に ならないために
自らを 見つめ 律する
それが「令和」に 生きる あかし
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「少年の心で 大人の財布で 遊びなさい」
今日も また BARにいる
瞳を閉じれば
マッカランから 氷を転がす音が 響き
過去へと誘って くれる
エロ新聞で包んだ
フィッシュアンドチップス
年末で 賑(にぎ)わう 酒場
酒と女と男 猥雑を音楽が かき回す
これまで どんな人たちが 集い
散って いったのか
酒と共に 流し込まれた
男と女の会話は
一体 どんな魅力溢れる 言葉たちで
飾られたの だろうか・・
「きれいなおねえさんは 好きですか」
頭で 手で 足で 口で 鼻で 目で
全身をつかって 女を
そして 人間を つかみ取ろうとする
「『人間』らしくやりたいナ」
まだ 自分が 何者かを 知らず
自分の生や 実存を どう打ち立てるのか
いかに 生きるのか
酒場とは そうした 自問する場所
天井に 目を移すと
小さな 昔ながらの 無くては ならぬ
ミラーボールが
「まだ生きてますよ」と ばかりに
これ以上無い スローな動きで 回転していた
回転は 時間を ゆっくりと 静止させる
ミラーボールの 一枚一枚の 小さな鏡
異邦人のギラギラした 自分が
時代を超えて 映っている
今夜 初来店した 男も
一枚のミラーボールの 歴史の破片に
一瞬だけ 映れた
また 今夜、たまらない時間と共に
・・酒(さけ)った
明日は 生きてないかもしれない と いう自由
70超 こだわりも諦めも力にして 生きてきた
また 今年も暮れる
毎年のように 同じ感慨を 抱きつつ
一年を 過ごしてきた カウントダウン
〽年の始めのためしとて
終りなき世の目出たさに
いずれにしても まもなく元旦
御意見・感想 konobukonobu2000@yahoo.co.jp まで
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