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           ダバオ通信  ヤン爺のラストライフ・ダバオ 
              Last Life Shift In Davao Philippines

               
            フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
                  「団塊 百年の孤独 老いの抗い」  
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結婚したり 家族を作ることを
日本では 想像しづらかった 
独り身 普通の 気のいい おっさん 
実人生との ギャップが ありすぎて
そんなこと 諦めていた

でも フィリピンの状況の内では
描いた想像が 現実に なるのか 
疑いながら フィリピンに 赴いた

小便の臭いやら
底なしに呑のんだ 人間の
人生に落胆した「腐敗臭」やら
兎に角 行き場に詰まった
人間たちが 途轍もない エネルギーと

魅力を放って 酒と戯れていた
短く狭い道で すれ違いざま 緊張が走り
そこで 血を流し 転がっている奴に
自分もなりかねないと 跼天蹐地
「魅惑の危険な街」に 背筋が 寒くなった 



 

モノクロ世界だった 街の風景が
8Kカラーで撮影された街に 変化した
おっさんの 都合のいい 錯覚なのだろうか

現金やカードも 自分では 持ち歩かず
すべて フィリピンの女性に 委ねた 
女性が 支払うので 何買ったのかさえ わからない

もう なにしてるか まったく わからなくなった
日本人が金を出す 小商いの多くは 失敗に終る
日本人だけで なく フィリピン世間 一般でも
事業は そう簡単に 成功するものでは ない
普通の人間を 狂わせる フィリピン



 

疑いもなく 信じこんでいる 既成概念など
躊躇なく ぶっこわす フィリピン・パワー炸裂

悪人とされるものが 本当に悪人なのか
だれが 善人と悪人を 選り分けたのか
そんな いらだちと やりきれなさ

女性から 喧嘩を ふっかけてきた
あんたは ワタシを 一度も 信用しなかった
おっさんを 責め立てた?

はじめて おっさんは
自分が 理不尽な 未解の地に 迷い込んだ 
子羊だった と 気付かされ 時間が止まった

ないと わかっているのに
幻想が 現実になる 衝動に かられる
弱い人間の 哀しい性

おじさんは どんな自分に 憧れたのか――
人生の断片を 切り取る 悲劇
描いた思いが セピアに あせた 

おっさんが 転んで けがして 泣いた
仲間は まず 気持ちを 聞いてくれた
「悔しい? 痛くてしんどいのか?」
二度と 繰り返さないよう 
こうしなきゃ ダメだよ とは 言わなかった
この地の 社会の仕組みと ハートは
別物だから 整理した方が いい と

温かさや 優しさを起点に 生きたい
フィリピンは その原点だと 信じてる
大切にしたい場所 仲間の励まし

ここで やつれている様に見られては 男が すたる

やぁ ごきげんよう
ヤン爺です 今日も ダバオにいます
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人間失格という言葉が 気になった
『困窮邦人』という 言葉を 聞いたからだ

人間を 失格しているって どういう 状況
そんな状況も 含めて 人間じゃ ないのか

人は みんな違う 人格は さまざま
でも フィリピンが 脳を 揺さぶり
脳内の神経繊維が ねじれた

まぁ そこまで わかったうえで
人間 失格していると 言ってるん でしょう

フィリピンでの 未熟?
わかり合えたと 思っていたんだ がな
あの時 彼女と 同じ立場になって
その 苦しみや 悲しみに 気付けなかった

手を繋いで いても その苦しみを
少しも 理解して あげられなかった
互いの心が 行き来するはずが ない

彼女が 去った

 

物事を変えていくには 自ら変革
おっさん 変わらなければ 何も 起きない と

どこまでも 掴めないおっさんが 面白い
自分で 自分を 助けようとする 精神
才能ではなく 勤勉という 性質

自分から見える 範囲の人って
生きている限り バッドエンドは ない
それらの人々は まだ 狂っている 途上
困窮邦人の物語が 終わったと 見えたが
その後にも 時間は 流れる

祭りは まだ 終わっちゃいない さ
半年に及ぶ 困窮リハビリも 笑いで取り組み
お金や時間 人生観が おっさんの 手のひらに
戻ってきた

お金は ただの 紙きれ だが
円滑に 生きていくために 大切なもの
最低限の お金の保障があれば それで いい
それより 人に 必要と されたい――
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人生の「出会い」を 祝福したい
おっさん 普通の女(ひと)を みそめた
「正しかった 出会い」 
「あー なんか 波長が 合うなぁー」
手入れしながら 長く寄り添える ぬくもり
深追いしない フィリピン流儀に従う
おっさんの 激変した ポリシーが
より強く 人との関係に 根ざす



 

鈍感な世界に生きる 
敏感になった おっさん

靴下が うまくはけない子を 自然と手伝い
相手の子は 自然と足を 出している
おっさんと フィリピン女性
人間というのは 本質的に 相手を いたわり
また お返しをするという 関係を 持つ

いい具合に 自分に 正直に生きてれば
それに 合った人が ちゃんと周りに来る
偽って 自分を 生きていると
誰かに 合わせちゃったり
「間違った出会い」ばっかりに なっちゃう

自分を ちゃんと 正直に表現して
適度な 自分らしさを 持って 生きてたら
その自分に 見合った人たちが 集まる



 

良い出会いの ためには
「間違った出会い」も 勉強になる
だから どんどん出会った方が 良い
恋愛だけじゃなくて 友達でもね
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いそしむ女性に 手を入れること 2年半
おっさんが 心に置いたのは
女性を 放置せず たえず その場で メンテ
末永い付き合いと なるのだろうか 
結婚など 考えてない 
形式より 大切な事が 見えていた

運命的と 感じたわけでは なかった
運命的で なくても 特別になった「出会い」

フィリピン移住の 思春期を 超えた
言葉では 言い表せない 関係
もう 好きに尽きる 単純に 大好き
この人が 最高な人 なんじゃないの?

おっさんは 女性の手を ギュッと握りしめる
彼女は おじさんの手を ギュッと握り返す
二人だけにわかる やりとり

やさしさを まぶして
鮮やかに掬い取って 見せてくれる



 

それから おっさんたちが 
何も言わずに 抱き合った 5年間
暮らしに寄り添う女性として 息づいている
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あと やっぱ ねえ
自分の誕生日パーティを
自分で 主催するような人には なりたくない!

それって 凄い 恥ずかしい行為 じゃない?

 

そういうこと してると 
正しい出会いは 訪れない
いざという時 助けてくれる友達って
そういう所に 集まるような人じゃ 
ないような 気が したんだよね?
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安定した 暮らしのため だけに
おっさんと暮らしていた わけでは 
ありません

過去ではなく 今を生きるのが 人間
未来に関しては どうか わかりません
一日 一日 その日に 起きること
次の日のことが 大切なので
「あの日 あんなことが 起きた」と いった過去は 

一切 気に留めません

おっさんは 幻想を捨て 現実を信じた
真実に対して 忠実だった
周りの人たちが 正しいと
思っていることだからと いって
それを 信じるべきだとは 思は ない

「あなたは 俺に 多くを 負っている
   この先 今 以上の暮らしなど ありえないよ」
おっさんは 彼女に そう言った

これに対して 何か ありますか?

何も 言うことは ありません わかってました
人生は 一度しかありませんし しかも短い
その人生を どう生き抜くかは
自分で 決めなくては いけません
よいものであっても 悪いものであっても
それが 現実ですから

人生において 後悔したくない
「後悔」は 行動を 起こして おけば
よかったと 心残りに 感じることでしょ

あれ これ やって こうでした
そう言う方が はるかに いい
それが 生きるということ じゃない
自分が生んだ その結果に 対して 

なんとかして 向き合おうと するだけ

30歳以上年上の「おっさん」は
ワタシより はるかに長く 生きてきた
その経験を 信じてる 
そうするしか ないでしょうね
温かい 眼を していた

「この人は これで いい」って
おっさんは ただ 女の顔を 見て言った
日本での 空白の重みを 一瞬で 気づかせた
それが フィリピンの彼女



 

抱きしめられた時 感じた ぬくもり 匂い
赤ちゃんの時から 嗅いできた 匂いで
それに ものすごく 引っ張られる 

彼女に 抱きしめられる までは
一切 そんなことは 思わなかった 

自分自身に 素直になる
さらに 余裕が あれば
ほかの人に対しても 素直になれば いい
自分を 信じる者こそ 人のためになる
そう語る おっさんは 落ち着いていた
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挫折を経験した おっさんは タフ

「離岸流」みたいに 抗えない流れに 
飲み込まれそうになって 息たえだえ 岸に戻った 
フィリピンで生きる タフを 要求された

出鱈目な日本政治にも 嫌気が さしていた
老後を 楽しむ景色など どこにも 見えなかった
人生は 1回きり 単身フィリピンに 渡った
そんな 日本人の旅路 想像できるだろ

日本から ちょっと離れたい
それは ハワイでも 香港でもなく 
なんで フィリピン?


おっさんに
インスピレーションを 与えてくれる場所 
新天地が 象徴する 自由に惹かれる気持ち
それ以外の生き方は 見えなかった



 

おっさんは どこかで
女たちを 幸せにしてやれない
女たちが 望むものを
自分は 与えて やれない
そのことを 自覚していた

フィリピン・ダバオで 出会った
「原始の女神」に しても
結局は 失ってしまうかも しれない

そうして 自らも燃え尽き 孤独に死んでいく
そう認識も している おっさん

狂ったように 人生の軌道修正をする
いくつになろうと やる時には やる

お前 ナニ言ってるの と 言われそうで
若い頃は 言えませんでしたが
今なら そう言っても いいかな 
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移住者に なれた つもりも ない

フィリピンに どう これから 呼吸する
どんな構想で ここで 人生を描き
必要ないモノを どう捨てて いくか

街を 散歩し
気になったところで 足を止め
これからの人生を 想像した

勘を頼りに いろいろ試す
予想外のことが 起きる でも新鮮



 

フィリピンに 染まることなく
どんな状況にも 馴染みながら
そこに 確固として佇む おっさんの存在

 

格好付けたり 強がったり 屈折した 精神は

どこかに 捨てていた

「人間って 変わるんですね」

遠い目をして 

此処に来た頃の 自分を 思い起こす
古希越えの おっさん

フィリピンと組むことで
おっさんも 未知のものを 発見する
とても 恵まれた 不満なんて まったくないよ
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「ねえ どうして そんなに やさしいの」
身を乗り出す 彼女

「体力が まだ あるから」と おっさんは 笑った

彼女は えッ!という 顔

自分も びっくり

心のことを 聞いたのに 体という答え!



 

驚く事は ない おっさんが 言う
とにかく 丈夫で ひととおりを 終えたら
他の人のことをする 余裕が ある
体が弱い人は 自身のことで 力を使い果たし
気持ちが あっても 動くのは むずかしい

だからね やさしさって 体力

せまーい場所で 起きる こと
ささやかな やさしさが 人を 解放する
彼女は 周囲を 観察しており
泣いている女の人 友達一家のこと
60代になった母親 遠くにいる叔父叔母
アラブに行く 近所の女の子を 思いやる

自分だけを 考えてる時って
そう深くは ならない
ある存在が 付け足される時
人は 心に もぐりこんで
相手に対する 感情の飛距離を 測ったり
小さな後悔の中で 気持ちを整える 方法を
見つけたりする

おっさん 若くないけど
誰かを 思いやる やさしさの体力が 残ってる

物語 ラストでは
「おっさんは 大丈夫」と 思えるのが いい

最終行で「彼女はOK」 
自信が おっさんの 胸にわく



 

立ち上がる フィリピンの女性たちを 励ます物語 

大丈夫だって ほら「丈夫」が 入ってる

https://www.youtube.com/watch?v=3C6Ak_iLiB8&feature=player_embedded
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騙されたとか 嘘つかれたとか 悪口大会
フィリピン女性を 見下し 悪者にした
悪たれをつく男が 自分の周りにも 複数いたよ
日本に戻ったのか 挨拶もなく 行方が 知れない

小さな子どもや病人
恋人や その家族が 困っていれば 
逡巡しながら 人は 共感を 寄せる

それが 街中にいるホームレスの 人だったら?
共感して 手を差し伸べようという 人は 少ない
自分が 恥ずかしい思いをする
自分より 金を持たない人が コインを 缶に入れる

人には「共感しない自由」も ある

「中途半端なことなら しないほうが まし」
潔癖なことを 言う人が いるけれど 
自分たちが できることは
多かれ 少なかれ 中途半端な もの 

ひとり ひとり 支援できること
手持ちの リソースが 違う
お金も 時間も 社会的能力も
価値観や感情の器も 異なる
それぞれが やれることを やるしかない

条件を設けたりするなら 
初めから しないことだ

見た状況を どう捉えるかも
放っておこうと 思う人も いれば
可哀想だと 思う人も いる

それが 計算に基づく 行為では なく
無意識に「そうしたかったから」が いい

人道的に 正しいから とか 

英知的な判断を 下した上で 

すること じゃない

小さな子どもが 井戸に
落ちそうになっているのを 見たら
何も考えずに 本能的に手を差し伸べる
人間の自然な行動

子どもを 助ければ
子どもの親から 感謝される だろうとか
子どもを助けなければ 周りの人たちから
「不人情」と ののしられる だろうとか
そんな事 計算抜きで 思わず 助けに走る

自分から見て 弱者で あること
もう ひとつは 自分の力の 範囲内で
救うことが できると 確信できること

弱い者を 安心させる  強い力は
「機嫌よく やっている」こと
どんな 困難な支援で あっても
機嫌よく ニコニコやっていると
それを 素直に 受け取ってくれる

あなた自身の命を 大事にする
長生きすること 長生きして
支援の ミッションを つないで ゆく
長生き するって けっこう大事な 支援基盤

何か 行うとき 100%の共感と理解が 

前提に なければ ならない? だって
そんなこと あり得るはず ない! 
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あなたが できることを あなたは している
それが どこかで 誰かにとって
大きく人生が 変わるきっかけに なる?
ならないかも しれない
なっても 分からない

自分が 周りをどうにか 変えなくちゃ と
気負う必要は なく 気楽に 構えて いい

今まで 気づきも しなかったものが
時間の 経過の中に 見えてくる 
それが フィリピン?

白髪染めには 時間も お金もかかるし
面倒くさいから いいやって
かっこいいとか 若作りとか
そのジャンルは 別の人に 任せよう
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「残さずきれいに食べてね!」



 

そんな豚の声が 聞こえてくるようだ
ビール片手に 人々の輪に 分け入った

生きていく ということは
他の生物を 糧としなければ
人間は 生きて いけない
現実を 受け入れた上で
命に対して 公平な立場を 取る

フィリピン物語の中
アヒルの“ダブダブ”や 豚の“ガブガブ”
鶏の“チーチー”といった
動物たちが 家族として 暮らしている

動物を 殺すのは いやだから
ベジタリアンに なるとか
そういうことは 言わない

野豚の丸焼きは 立派で 迫力
肉質は かためでも
かめば かむほど 味が出る
豚と目が 合わないように 味わった

興奮する笑顔が あふれ 楽しい 

みんなが「食べ上手」

自分に とっての 一番の幸せは
大切な人と ご飯を たべること・・
食を ともにし 人生を わかちあっている

 


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