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           ダバオ通信  ヤン爺のラストライフ・ダバオ 
              Last Life Shift In Davao Philippines

     
            フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
                  「団塊 百年の孤独 老いの抗い」  
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「日本モデル」すでに
アジア途上国の みなぎるパワーに
押しきられている

平日の昼間
路上で たむろする若者を 多く見る
「タンバイ」と 呼ばれる 働かない者
就職する意欲もない 人生の夢も持たない 
好きな事を したいだろうに 小遣いもなく
家族に養われ ただ 食べて 生きてるだけ

一方で デレックさん 

日本で稼いだ金で 自身の夢もかなえた 

日本語塾の経営者となった
マニラ近郊で 土地を買い 教室を建てた
今は 30人が 学ぶ

「日本語を 勉強すれば
   通訳や先生など 仕事は すぐに探せます」
家族を支え 夢を実現した デレックさん
その実直な姿勢から

平均年齢24歳という この国のバイタリティーを見る

だからね『正しい事』だけで
フィリピンに 対峙しようとすると 厄介
そうじゃ なくて『好きか どうか』って
いうところに たどりつけたら いい



 

待たせることは 苦になるが
待つことは 案外好き
食堂でビール吞みながら 文庫本 読んだり
物思いにふけったり しながら
いつ来るともしれぬ 人を 待っている
「待つ間が花」という 平安の言葉

人間を 支えている「好き」
世間に プレッシャーを 感じていても
その仕事が 好きとか
そのスポーツが 好きとか
その国が 好きとか
人って 何か 好きなものが 見つかると
『世間』の重圧から のがれてる

自分勝手に 自由な気持ちになれる 南の島
だから 家族は 血で つながっていなくても
家族で いいんだ と いうことに なる

「ひとりだと 自由で いいですね」

お金も時間も 自分のためだけに 使える
うらやましい そう言われてしまう

気ままに ふらっと
自由に生きてる姿を カッコいいと
そう 思っていたときも あった
それは 錯覚だった かもしれないな 

死ぬまで 生きるお金を
自分一人で 管理していく不安
だから お金も そうそう使えません
「今日は 朝から 誰とも話していない」と
夕方になって はたと 気づく日の
なんとも言えない感じ わからないでしょ

明白な 根拠もないにも かかわらず
自分の人生に 触れてしまった人
人生 何が 起こるか分からない その経験
良いことも 悪いことも 楽しいことも 辛いことも
日々「今」を  自分が どう 生きるかに よって
自分に 触れてしまった 人たちの「明日」は 

明るくも 暗くもなる
この島の暮らしに まだ 自分は 飽きていない



 

幸せは 大でも 小でもないくらいが 丁度いい

やぁ! 「みなさん 何してるんですか?」
ヤン爺です 今日も ダバオにいます
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「普通 こうだよね」を
押し付けられるのは 嫌なんだ
そうじゃないことも たくさんあるから

利己の塊が 跋扈(ばっこ)している
常識人のように 正義を語り
裏でズル賢く 自分だけの 利害にすがって
立ち振る舞う 仮面紳士が なんと 多いか

「普通ラグビー見るじゃん」って 言われても
見てないやつのほうが 本当は 多い? 
それは おかしいだろって 誰も言わないけど

「この考え方は 合わないな」と 疑問に思ったり
そういう疑問に 触れたとき
自分の価値観が 明確になる

環境が 変わる中で
自分の ある程度の部分は
それに 影響を受けただろうし
「なぜだろう」ということに 出会ってきた
出来事の中で 価値観を アップデートしたり
拒否反応を 起こしたりということは あった

正論の人と 微塵の遠慮もなく
強固な信頼関係の中で
まっすぐな 言葉のやり取りを したい

打算では なく 
それより 少し先の未来を 見て
言葉を やり取りしようとする

 

経験を 足場にし 自分の限られた生の 
その先に 言葉を託せる様で ありたい

正論言えば ひねくれ者扱い される
「みんな 人の顔をうかがい ウソで生きてる」



 

「この発想は なかったな そうか・・」
みたいなものが いちばん 気持ちいい

他人のように うまくやるな 
自分らしく 失敗しろ
そう自分に 課してみたら どうなるか

その感覚は 理屈じゃ 割り切れない
人間が 自分も含め ユニークな 生き物だと 

今のあなたに そういう時間が ないだろ?
朝起きて すし詰めの電車に乗って 働きに出て
クタクタになって 帰って また寝て

少しだけ そんな自分を 忘れてみる
それで いろんなことを 想像して
「人間てのは おもろいな」思えれば
ちょっとは 笑顔が漏れる

人は 決して 善人じゃない 
その前提で いると
相手に100% 完全を 求めていない
その時 人は 寛容になっている

そこにいる人が 何を求めているのか
いかに 自分を 求めてもらえるか
あるいは やったことに 対して
「ありがとう」と 言ってもらえる かって

居心地が いいと感じられる場所で
人々と なるべく付き合い
そこで 出来る限りのことを するしか ない 
場所を移れば また 新しい人に会う

 

この人とは 合わないなと 感じることも 

なんで そう感じるんだろう だって? 

自分のなかで 出来事を 反芻して
怒るべきと 反省すべきを 仕分ける

怒りは更に
飲み込むべきと抗議すべきかを 仕分ける
多くの場合は 時間の経過と ともに
飲み込めるようになる 

この作業を 繰り返していれば
最後に残るのは 

受け入れるべき 人々と物事になる

許さない事と 受け止める事は 両立する

どの国に移動しても 心の仕分けは 同じ
シドニーでも 日本で暮らした日々も
シンガポールも 香港も
暮らし難い 北京さえも そうだった

日本人にとって神様は ご先祖様で
死んだ人に 恥ずかしくない生を 送る
その考えが 日本人には あって
それが かろうじて倫理観を 保っていた



 

自分と対話し 移動したフィリピン
最初っから「人のために」って
生きてる人なんて いない
自分の好奇心や 自分が やりたいことから
行動を 起こし
人のためになるとは 思って いなくても
それが 巡り巡って 人や社会に対して
何か いい影響を 与えている人も いる
そういう人に遭遇すれば 頭を下げている

完璧なんて 求めてないよ
だって カッコつけるのって
やってて 飽きるじゃない

ここでは 誰も 自分を 叱ってくれないし
自分に プレッシャーを かけなくては ダメになる
若いつもりでも 脳の回路は 若くない
時代に ついていけないし 物忘れも 多い
ひと踏ん張りするには 若い人以上の 努力が いる
そのために「自分に プレッシャーを かける」
限界MAX 潰れない程度にね
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みんな 英語が ペラペラになって どうすんだ?



 

左半分が黄色 右半分が青色の 信号旗「K」
あらゆる言語の人たちがいる 海洋上で
「わたしは あなたと交信したい」その時
シグナルになる 信号旗「K」を 自船に掲げる

会話する共通語「英語」「喋る」基準は ペラペラ

世間基準で 言えば
英語に 今でも 手こずっている
自分は「ペラペラしゃべれない」

出会いによって 物事が 一歩進んだり
時には 大きく変化したりする
自分の英語恐怖症を 払拭した アメリカ夫人 
軍人の未亡人で 名前は ジャニス



 

三十年も 昔のこと 東京 福生市 
自分は 横田基地の近くに 住んでいた
ジャニスは 40ぐらいで 物腰静かな 夫人
基地のボランティア活動で 声を かけられた

細身の体に 長く黒い髪 褐色の肌 薄いブルーの瞳 
インディアンの血が 混じっていると 彼女は 言った
アメリカ人とは違う 東洋系を醸す顔



 

ジャニスは 空軍横田基地内に 住んでいた
夫が ベトナム戦で死亡 遺体が 戻らず
何年も待ち続けていたが 諦めた 帰国を決意

軍用機で 沖縄基地に行き しばらく留まり 
アメリカ・シアトルに帰る
沖縄にいる間に 遊びにこいと 誘ってくれた
それまで 沖縄に旅した事は なかった

基地の外にある 米軍宿舎が ジャニスの家
広々とした芝生に 家々が 点在していた

「あなたは バイリンガルなのよ すごいわ!」

ジャニスは 自分の目を 正面から見て 話す
勘違いするだろう そんなに 顔近づけたら

ちょっと待ってくれ 

自分は ハーフでは ないし
アメリカで 幼少期を 過ごしたことも ない
純ジャパニーズだよ

あなたたちの話す レベルなんか
とても・・と 言いかけたら

「だって あなた
   英語と日本語が 話せるでしょ?」 

私なんか 英語しか喋れないから と 返された

「バイリンガル」とは
2つの言語を 話すことが できる
ただ その意味で しかなく
そのレベルが どの程度か 示して いない

アメリカ人は 英語以外の言葉が 苦手なの
他の国の言葉が できる人に 感心するのよ

「英語が 喋れない」
半生の間 苛まれていた 自分に とって
ジャニスの 意外な解釈

ジャニスに 従えば
たとえ片言でも 母国語以外の言語で
自分の意思を 通じさせたり
会話したり できれば
とりあえず バイリンガル
何という簡単な 定義か⁈ 



 

さあ!喋って 止まっちゃダメ 喋って
黙らないで 何でもいいから 言葉で繋いで
聞いてるから その教え方が 彼女の流儀

相手と素早く打ち解けられるかは
自分の個性を 相手に伝える事なのよ

 

英語で会話 喋っている気に させられた

何が あっても 臨機応変に喋る
みんなの前で 失敗したり
恥を かいたりしても
「そういう 経験を したら
   もう二度と 間違えることは ないから
   むしろ ラッキーでしょ」

ここぞという時の 度胸や対応力 前向きさ
英語でサバイバル 経験が 喋る基点になる
自分の 英語との関わりに おいて
ジャニスの助言は 大きな意味を 持った
かけがえのない 沖縄の数日だった 

知る限りの 琉球物語り ジャニスに 話していた
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言葉も喋れない 知人もいない 異国の地で
あなたが 突然 暮らすことに なったら?

フィリピンでの会話 自分は 英語
その英語力は「中学2年生レベル」

日常会話が できる と 
新聞が読めるは 違う
日常会話は 語彙も伝達内容も 限られる

ローカルの 住宅地に住んでいる
隣家の外人に お茶に誘われる
彼は 北欧人で 宇宙の話しを よくする 同年輩
聞く一方で 一時間程 雑談して過ごす
自分は 話しを 繋ぐだけの 相づちを発する
楽しい会話 お茶の時間

現地のビサヤ語も 少し
生活語なら 多くの単語も 構文も 必要ない
「ここで 降ります」程度の言葉で
交通機関の利用だって 全く 問題 ない



 

大切な人とは 以心伝心
二人の間だけで 理解し交わせる言葉が ある
「愛にできることは まだ あるかい」

英語で コミュニケーション
大事なのは 相手の「人となり」を
知りたいとする 気持
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やっておけば 良かったが「英語」だろ



 

自分がする『喋る』練習
目に入る風景を 心の中で 英語で 説明する
同じ風景を 3種類の別の言い方に 置き換える

頭に浮かんだ事を パッと 言葉にし
話しが できるようになる 訓練

初対面で話す 最初の糸口は
「誉める」とにかく 誉める
どんな些細な点でも 見つけて 誉める
会話が 始まり ほぐれてくる
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現地の生活用語 ビサヤ語は 分からない

ジープで移動中が 自分のビサヤ語教室
 

若い人の会話には 英語が 交じる
想像を働かせれば 解る

穴だらけの 言語能力で あっても
異国で 生活できる  必要は 言葉の母
外国語学習で 何を目標と すべきなのか? 
自分が赴く場所で 生き抜ける 言葉遣い

外国語教師は「正確な英語」を 要求する
それは 彼らの職業が「正確な英語」を
売り物に しているからで
生活では 使わない 文法や 単語や 構文まで教え
生徒が それを なかなか 習得できないない方が
商売のネタは 増える

もしか すると
なかなか できないような 英語力を 要求し
なるべく長く 学習してくれた方が 商売繁盛?

自分は どういう場所で 英語を 使うのか? 
それを 考え合わせて 学習の方向を 決める

会話に限るならば 自分のビサヤ語のように
生活に 必要なレベルだけで 良い

ネイティブ発音が 英語の全てでは ない
フランス人 インド人 中東 ロシアなど
アクの強い英語を これが 俺の英語だと 堂々喋る
自分なりの 自分の英語を話す 

理解しない あなたが 悪いで いい

何故だ トランプが喋る英語 自分は 聞き取れる

不十分で あろうと
辞書という道具が 常に必要でも
外国語を使って 何かできる という状態は
それだけで 言祝ぐべき
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「曖昧な方が いいのだろうか?」

 

日本語は 曖昧で 英語は 機能的だが厳格
日本語には わたしと言う意味の 言葉だけでも
あっし おれ ぼく わし てまえ じぶん
それは 一件 機能的に見える が とても曖昧

曖昧と言う意味は 
相手に 全く敬意を払ってない 場合でも
敬語を使う事により 誤摩化せる

相手に対する言葉として 英語には youしかない
命の恩人から 唾棄すべき裏切り者に 至るまで
すべて youだけ 不便に思えるが 機能的

愛を抱いて youと言う時には その感情を 込める
憎悪を込めてyouと呼びかける時は 憎悪の表現
youは 自分に対して どう感情を 抱いているか
厳格に問いつめ 成立する 人間関係



 

自分が 大切に思う 褐色肌の フィリピン女性
この人は はっきりしてる
「I love you」 と 言うからには 
インポテンツでは 駄目で 
必ず 何らかの行為が 伴わなければ ならない 
携帯に 他の女の名前が 有っても
法律に頼る事も しない 
言葉が ただ 行き交うだけ
心の中 曖昧だが はっきりしてる

表情のない
ドラえもん 翻訳コンニャクに 頼っては
あなたの言葉の感情は 伝わらない 
つまらなく 共感もできない

言葉


やさしいことを ふかく
ふかいことを おもしろく
おもしろいことを まじめに
まじめなことを ゆかいに
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人のEnglishを 笑うな

先日 モールを 歩いていたら
親子連れに
“Would you mind taking a photo for us?”
(写真を撮ってくれませんか?) と 尋ねられ
スマホを 預かった

アングルを 探っていたら
“vertical!”と しきりに言ってくるの ですが
「ヴァーティカル」が なんのことか? 
聞こえないふりをして ごまかしていた

スマホを 縦にしろ というジェスチャーで
「縦で撮って!」と 言っていることが
やっと わかった

vertical=縦のという意味の 形容詞
「横には」horizontal(ホリゾンタル)

辞書を見たら 高校レベルの単語
「縦・横」と いうような
基礎的な単語も 頭に入っていないのかぁと
シュンとしますが こんな風に
単語に体験が ひもづくと 忘れない
体験で増やす英語
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外国人が 嘆くのを 聞いた

「日本語は 難しい」

居酒屋で 会計をする際の言葉
「お勘定」に「おあいそ」
その店の 顔なじみになれば
「ごちそうさん」でも 通じる と 戸惑う

ぱくぱく食べる
なんだか ものすごく 腹が減っている感じがする
ピカピカに掃除する
ものすごく きれい好きな感じがする
わくわくしてる
ものすごく 楽しみにしている感じがする
あの人 ギラギラしてる
ものすごく モテたそうな感じがする

牛丼屋に 入ることがある

頼んでもないのに いつも つゆだくで 出てくる

この店は そういう店なのかと 思っていたけれど

ある時 ふと気づいた

 

頼む時に「並ひとつください」

そう言っていたのが 原因では ないか と

 

外国人の店員さんが 自分の ごもごもした

オーダーの中の「つ」と「く」だけを 聞き取って

「つゆだく」と 判断しているのでは ないか 

 

そもそも  一人で入って来た客が

「並ひとつ」などと 頼む必要は なく

「並ください」で いいわけで

この場合 悪いのは 自分の方 かも

次こそ 普通の牛丼に ありつけますように

「ドキドキドキドキしてる」複数重ねると 

普通に聞こえてしまうから 不思議

回数が多いほど 強調の意味が 強まるわけでは なく

あくまで 二回の 不安定さが いいのだろう

おばあちゃんが 切り盛りする町食堂

 

 

昭和の雰囲気が いっぱいのレトロ

焼きそばやカツ丼などのメニューは

30年前から 値上げをせず

10月の消費増税でも 価格は そのまま

町の人が この店を 大事に

懐かしさを求め わざわざ外からくる客も



 

10畳ほどの コンクリートの土間に

鉄製の脚のノスタルジックな テーブルが 六つ

折りたたみの椅子が 並んでいる

 

 

壁に張られたメニューは

「焼そば 並 300えん」

「カツ丼 500えん」

「ラーメン 350えん」など

紙が 茶色に変色していていた