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ダバオ通信  ヤン爺のラストライフ・ダバオ 
              Last Life Shift In Davao Philippines

            フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
                  「団塊 百年の孤独 老いの抗い」  
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会勤めの 小チンピラ議員
「北方領土を 取り戻すには 戦争しかない」
アホ丸出し発言を しときながら おっぱい もみもみか
憲法の理念から 逸脱してないなどと 平気で ヌカした

失言? 本音だろ 小チンピラ どの面下げて
そんな戯(たわ)けたことを 言い続けるつもりか
議員資格など ない

飲み屋にいる オヤジの戯言じゃ ないんだよ
このチンピラみたいな 考え方の政治家
ほかにも 結構いるんだと したら 背筋が 凍る

戦争を知らない世代が 中枢となった時は とても危ない

そんなヤカラに 我らは 税金から
給料を 払ってやるつもりは ない
まったく 情けない

日本は 先の戦争の総括を していない
ドイツは 敗戦後 総括し EUの指導国となった 

 

敗戦で 取られた島を 戦争で取り戻すだと?  狂気

ここダバオ 戦前 1万人以上の日本人が 移民した
ミンタル「民多留」の 日本語を 町の名とした
マニラ麻生産に成功し ダバオ人の雇用も 生んだ
現地で結婚 家族を養い 豊かな暮らしを 築いていた
或る日 突然 戦争に巻き込まれ 町も 生活も 崩壊した
神風特攻隊を 生んだ ダバオ
仲間の人肉を食べながら 敗走し 殺された日本兵
戦争をして 喜ぶ者は 誰一人 いない



 

日本から 飛び込んでくるニュースに ロクなものが ない

大勢の力士を集め 激しいぶつかり合いを 披露する
大名すら めったに口にできぬ 
山海の珍味を 豪勢に振る舞う
黒船で来航した ペリー一行に
徳川幕府は 趣向を凝らして もてなした

圧倒的な 国力の差を 見せつけられても 
メンツは 保ちたい そんな思惑が あったのだろう
残念ながら ペリー本人は 相撲も料理も
お気に 召さなかった

満足したのは 狙い通り 
幕府に開国の要求を のませたことだった

国賓として迎えた 
トランプ米大統領への接待ぶり
抱きつきペット作戦は 今回も 貫かれた



 

その見返りに 日本国民は 何を 得るのだろうか?

高潔な 日本人なら 見返りなど 求めない  と
言ってしまえば それまで だが
多くの血税をかけて これだけ厚遇する以上
日本国民は トランプ大統領から 何かを 期待する

まさか
「日米同盟は かつてないほど 盤石だ」と いう
懐メロを また 聞くために 呼んだのでは ない

日本との 貿易不均衡を
「信じられないくらい 大きい」と トランプ節

政府は 国民に対する説明は 全く避けて
その一方で 日米間では 裏取引をしている
参院選後 大幅な譲歩を 迫ってくる
黒船に似た 脅威を漂わす トランプ

国賓を 丁重に迎えるのは いい 
だが 度が 過ぎないか・・
首脳同士の「社交」は 外交のためにある
その内実が 問われねば ならない
遊行で「実務的な時間」が 全然 見あたらない

トランプの ご機嫌を取るための 
コストは ハンパじゃない

トランプが「日本は 大量の防衛装備品を 買った」
これまでで 5兆円以上だ 内緒の密約を バクロした
シンゾウが 言う「日米の絆」は
ポンコツ兵器購入が 取り持つ関係なのか 

日本で 大変な もてなしを 受けても
それは それとして
大統領選挙で勝つために 必要だと 思えば
厚顔に 無理難題を 要求して来るだろう

28日 米財務省は「外国為替報告書」を 発表
故意に 自国通貨安を 誘導していないかを 注視する
「監視対象国」に 日本や中国など 9カ国を 指定した
“浮かれムード”に 引きずられず『円安を 問題にしますよ』

米国のメッセージ

安倍総理が 
それを 跳ね返すことが できるの だろうか?

8月以降 もっと 大変な事態が 起こるかもしれない

国の当事者は 一般国民であり 有権者
いたずらに 政治家を 持ち上げたり
逆に 軽蔑したり しないで
国民が よく人選した うえで
育てていく意識を 持つ必要も ある

政治家は 選ぶものから 育てるものへ

民間には 素晴らしい能力と才能を持った 

団塊人が 多数 埋もれている
そんな人達を 総動員して「団塊党」の 旗揚げ
みんなで 仲間としての政治家を 育むことでしか
日本が直面する 高齢者問題を乗り切ることは できない
高齢者が 高齢者のための 高齢者が 担う政治
高齢者自らが 問題に片をつける 分かりやすい
でなければ 国も高齢者も 滅びるだけです

単一の政策を掲げた「NHKから国民を守る党」は
参院選挙で 国民に訴える

周りにいる人は みな 善人
その前提が あって 日本が 成り立ってきた
それを 壊しては 日本でも 日本人でも ない
違う国と なってしまう
いま 一歩寸前のところにいる

やぁ! みなさん ごきげんいかがですか
あなたの心と躰 お変わり有りませんか
このごろ誤飲することが多くて
水が なかなかゴクンと飲めない
ヤン爺です 今日も ダバオにいます
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ィリピンでの 生活 いかがですか

それは 「日によります」
「yes」とも「no」とも 言わない
回答として 真理を 突いている 筈

フィリピン移住の良さは
こういう 一言の中に 隠れている

しばらくぶりで会った 知人
私の顔を見た途端 彼女は こう呟いた
「あれっ 変わったね 全然 別人!!」

「えっ 自分は 変わった気が しないけど・・」

 

そう返した けれど
どこが 変わったのか 知りたくなり

「どこが 変わった?」と 訊き直したら

「何か 付いていたものが 全部取れたって 感じ」

「あぁ シャワーを 浴びた後だからね」

何が取れた と 具体的に 言えるものではなく
全体の雰囲気なのだと いうけれど
ちょっぴり 嬉しかった

教会 神様の前へ こちらから 出向いていって
「神様ではなく 私は 私に誓います」と 言う
びっくりしますか それで 幸せになれるのかな・・ と
心配しますか

でも それを 神様の前で 言うのは
怒りを かうんじゃない? 

もし 天使たちが SNSを やっていたら
炎上騒ぎに なってるよ?

大丈夫 自分は 心の二枚目だから

楽しみを 後に とって おいただけ
食べ物でも 好きなものは 後で食べる
好きじゃないものを 先に食べ
好きなものは 後にして
「ああ おいしかった!」で 終わりたい

それで 自分は ダバオに移住 
最後に 取っておいたもの おいしい老後を 

過ごそうとしてる

その暮らしも 15年以上が 経った
得たもの 失ったもの 両方ある

20歳の頃「男はつらいよ」寅さんが 始って 50年
自分も老けるわけです 70を 越えた

失ったもの
「疎遠に なってしまった 人間関係」
離れれば どこに あるかも わからない ダバオ
そんな所に行った 人間のことを 気にしてる ヒマは ない
それは お互い様で 音信が なくなる人脈
でも 常に 途切れず 会えば いつも通りな 人たちも いる

失ったもの 二つ目は「貯金」
住み始めた頃 何も解らずに お金が 掛かかった
いま思えば 不必要 無駄な 金の使い方 だった
日本と同じ生活を 真似て 高い電化品も 全て揃えた
そんな事 する必要 まったく なかった

目減りする貯金に 真っ青になる
でも 挑戦するとは そういうことだし
よしとする よしと思えるような 月日が 経った

レストランでも 乗り物でも スーパーは 勿論 薬まで
あらゆる商品で 20〜30%の 老人割引が 適用される 
日本の老人でも 制度の恩恵を 受けている 感謝  

今では 年金受給者が スマホと3日分の着替えだけで 
簡便に移住できる 時代になった

得たものも ある
「新しい出会い」たくさんの 出会い
一生ものと思える 出会いや
化学変化的な出会いなど 類は 類を呼んだ
とんだ失敗も 笑いあえる仲

得たもので  一番嬉しかった もの
それは「まったく 新しい自分」
「別の自分」として 異国では 自由に振る舞えた
図々しいかも しれないが 素の自分に 成れた
ここで 二の足を踏んでは 移住した 意味が ない

寅さん映画には
フィリピンで どう 生きるべきかを 考える 
ヒントに 溢れている

家族のあり方
とらやを構成する 家族は 血のつながりが 異質
おいちゃん・おばちゃんは 親戚では あっても
実の両親ではなく
寅次郎とさくらは 異母兄妹
さくらの夫の博は もちろん 血のつながりは ない
となりのタコ社長は 赤の他人
血のつながり より 人間的な つながりの方が
強いことを 示している 

まるで フィリピン

地方である ダバオの大切さ
寅さんは 日本各地を 旅し
その土地の マドンナに恋します
地方にこそ 豊かな 自然や人情が あり
そこに 人間本来の生活が ある
寅さんは 地方を旅することで 生き返る
大都市マニラ セブとは 違う 地方 ダバオ

寅さん気分で ダバオを 旅してみれば
〈あ〜 生まれてきて よかった〉と 
自分のなかの理想に かなり近い環境で 暮らしている
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みじみ考えて 爆発したように書く 連載を 発信する

それは 自分のフィールドでは ないことへの 挑戦
きちんと 考えるきっかが できた 思考の整理
これが 自分です 言える度胸が ついた
自分の経験を シェアしたいと 考えている

もし あなたが
『より良い人生を 生きたい』ただ それだけ と 言い
その 新しい一歩を 踏み出そうと していて 不安なら
自分は あなたのことを 応援する
誰もが 笑いあえる社会に 一歩 近づけるからね

思い通りにならない 老後だけれど
「人生病 リハビリ中」の人で あれば
当事者モードに 変われる

不安もあるけど なんとか なる 
 一歩踏み出したら 乗り越えるべき 壁は
どんどん 目の前に出てくる
立ち止まってる 暇なんて ない

新しい事に 挑戦するには 遅すぎる事は ある
若さゆえの「怖いもの知らず」は 武器
だけど「年の功」だって 武器だろ うん まぁ

失敗したら そりゃ 落ち込む
失敗を 怖がって 何もしないことは
もっと 落ち込む 落ち込む 悪い事じゃない

「失敗しないこと」「こうあるべき」は
幸せを 約束していない

海外に出て 思うこと
日本社会は 出来上がっていて 平和 素晴らしい 

だ けれど 楽しいもの 便利なものに 囲まれ
考え事を しようと思っても
なんとなく 先延ばしに している

あなたに 何か 挑戦したいことが あるなら
あなたは 何に 喜びを 感じるのか
実現するために 必要な時間 お金を
具体的に じっくりと 考えてみる

携帯を置いて テレビを消して 他人の目は 忘れて
一歩 踏み出す ハードルの高さは 
考えて 考えて準備することで 低くなって いく

生まれた国で 一生を 過ごすことが
当たり前では なくなった
住むところや 働く場所を求めて
人が 移動している 今では
老い人も 部外者では ない
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たから 移住者を 窺えば 
健康が 心配されるでしょう

フィリピンで 重篤な病に かかったら どうされます

若ければ また 別な行動を 起こします

ダバオで 自分は 一度死にかけた 
健康の有り難さは 何にも 替えられない 
でも いい加減 老いた もう 病にうろたえない

健康に 気を 遣っていようが 
病気になるときは なる
ああ そうなのか と 思うだろうし
「まあ いいか」でも なければ
かといって「病気と闘うぞ」でも ない

病を 患らえば 不愉快だし 重く 苦しい
自分の躰の中で 変調を きたす病も また 自分の一部 
自分の人生において 避けられない 難関

 

悔いない時間を 送ることで 難関を乗り越える
だから 何が なんでも 治そうとは 思わない
痛みだけを止め 病を 抱えたままで いい

よくぞ ここまで 無事こられた 幸運
そうで あれば 貴重な 一日 一日を 
大切に生きようと 誰でも 思うだろう

 

「大切に生きる」というのは
ただ 一日を ゆったりと過ごす
怠惰に 暮らすわけでもなく
お迎えが 来るので あれば それに 逆らわない

いつ死んでも いい
もう やりたいことが ないから じゃない
いつ 死んでもいいように 悔いが ないように 

生きてきた

自分は どんなふうに 死ぬだろう・・
ことさら 好んで 死にたい 訳じゃない
死に方は 気になるけど
死ぬことは 自然だと 思えている

異国で 生ききって 
命を使い切って 何も 余さずに 死ぬ

死を 間近に感じれば
自分なりの「安楽死」を 夢想する

安楽死とは 自分が 逝くとき
逝った後のことを 含め すべてを 始末し 
不安に陥らず 心安らかなまま 幕を閉じる

歳を取れば 身軽では いられない
しがらみが 増えて 重くなり
何を するにしても 大げさになる

 

いちばん関係が 良いときに
自分のほうから お別れしておいたほうが いい
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自分が 好んで使っていた モノが 生産終了していた
使い込んだ古いPCでは アップロード できなくなり
世間と自分が ズレて来ているに 他ならない

モノが ひとつ またひとつ 消えていく度
地味に 嫌な気分に なっていた

きらめく陽光の温度が 肌に伝わってきそうな 午後
そんな話を 知人としていたら

昨日も さぁ 
いつも 買ってたキムチが
店から 消えてたんだよ

ただの 品切れだろ

この前は 梅干しが 消えたし
その前は ソバが 消えたし
その前は ノリが 消えたし・・と 言ったところで
知人が「・・って いうか さぁ〜」
俺 買ってるの ジジイの食べ物 ばっかり だな

「たしかに!」舌の高齢化だな と 
わらってしまった

ゆったりとした時間が 居心地良かった からだ
とてつもない 時間が 過ぎ去っていた
自分だけは 歳取らないと 思ってるんだから  
生きてるを 肯定できないような 有余年の時間

「terminal」は 終わりの  終着の
「terminal station」は 終着駅
線路が その駅で 終わって いなければ ならない

男だけ 年寄りが 夜行列車に乗り込む
杖を ついている者も いた
2030年着の ターミナル・ステーションに 向かい 
ゆっくり 走り出していた

途中下車する 年寄りも いた

終着駅に着いたのは 次の日の夕刻 
静かだ 知らない潮騒の街に 降り立った
駅舎の北側に延びる 細い路地「地蔵横丁通り」
夕闇には 灯りも少なく もう辺りは 真っ暗
そのお店だけが 明るく輝いており
暗い道を 歩いていくと ホッと 安心する灯り

「ビアスタンド・モルト」ビアホール

ドアーは なく 石造りの壁に 古い大きな絵

天井は 高く 6mくらいも あるか
広々した店内に アンティークな テーブルが 配され
何人もの 従業員が 舞うように動いている

店の明るさに 心を解きほぐされた瞬間 
美味しい匂いも 漂ってきた
もう 入らずには いられない



 

中を覗くと 席は 8割ほど 

男だけの老人で 埋まっていた 
暗い通りを歩いてきた 老人たちは 緊張が ほぐれ 

まだ 飲み 食べてもないのに 店に愛着を 感じてしまう

店外の石畳は オープンテラスで
何組もの テーブルと椅子が セットされていた
その先は 広い草原で 海辺に続いている



 

ゆっくりと歩いている老人
また 座っている人も いれば
病人のように ベンチに 横たわっている人もいる

カタマランが 沖に停泊しているのが 見える
明日 カタマランに 乗ろう
真青な海と空 太陽のシャワーを 浴び
風に 自分の背中を 押してもらおう

席が埋まれば カウンターで立ち飲み 

立ち飲みの 利点は
自分が どれほど酔ったかを 把握できる
立ったまま「ぐでんぐでん」には なれない
「べろんべろん」も「へべれけ」も 酩酊も泥酔も
立ち飲みでは 無理っぽい

ほろ酔いぐらいでないと 立って 飲んで いられない

「ぐでんぐでん」と「べろんべろん」は どう違う? 
どちらが 酔っ払っているのか? 
それは 酔っぱらっての お楽しみ

「へとへと」と「くたくた」は
どちらが 疲れている?

 

「ごくごく」と「ぐびぐび」は
どちらが 勢いよく 飲んでいる?
この擬声語は 老人の 得意とする ところ
 
moltoは「極めて 非常に」と ある
ということは ビアスタンド・モルトは
「ビアスタンドの極み」って ことか 

 

クラフトビールが 楽しめる 
ボトルも豊富 テイクアウトも できる
生の終着駅にある ビアスタンドの極み
行き着くところに 行き着いた

宿泊する 水上コテージに 案内された
部屋には TVも ない
部屋の真下は海 海水は透きとおり
海底の白い砂が 見える



 

コテージを つなぐ 海上の廊下を歩き 浜に戻る
痛くない 心が 何も痛くない 元気だった
何にも 縛られない時間が 
痛みから 自分を 解き放ったのだろうか

ビール飲みながら 菩薩たちの お迎えを 待つらしい



 

説教やグチは 聞こえない
セクハラやパワハラも ない
陽気な印象が あるせいだろう 居心地よい
冥土に渡る前 知らない者どうし 最期の飲み会


初恋の女性を救えなかった事で悩む 居酒屋店主
生き残った身を恥じる 特攻隊員
少年時代の罪を ひきずる 刑事
患者の癌画像診断を見落とした 医師



 

此処に降り立った人は それぞれに 屈折を抱える
ここは それらを 洗い落とす 時間と空間だった



 

桂文楽という 落語の師匠が いました

彼が 女性と浮気をしていて

ふすまが開いたので 振り返ると

そこに 女房が立っていたというんですね

そのとき 彼は 思わず、「俺じゃない!」と 叫んだ と

 

本人にとっては 大真面目で 悲劇ですよ

だけど 長い人生からから 見れば すごい喜劇 

そういうことが 描けるのが 高級な人生だと

愛しき人生 イヤな 印象を持っていた 人生でも
言い表せない 魅力が 詰まって いたのだ
僅かな 運の悪さに お互い 笑いを 交わした
冥土に送り出される街で 教えられる なんて・・

まだ 迎えは こなかった
夜は 毎日のように 飲みに出かけた
列車から 降り立った老人たちも 集まり
記憶を絞り出し 好きな女性 大切な女の話などを した

ビール片手に 徹夜で ポーカーを 楽しむ人も

酔ってから 数人で遊ぶ
三分で 「き」の漢字 幾つ書けるかに 興じる
ペンを持ち き き き あぁ き き き 喜 気 期 騎 木・・
出てこない はい! 時間で〜す
あっ その「樹」が あったか

癌に 冒された老人は 穏やかな 顔をしていた 
ビールを飲み 医療用 マリファナタバコを ふかす
痛みを 緩和させている 
煙から 微かに ゴムの焼ける匂いが 漂った

何千年もの あいだ
人類は カンナビス[大麻 マリファナ]を 医薬として 
精神をトリップさせるものとして 用いた
カンナビスは 多くの病気の治療に 用いられてきた
効用を 科学者が 証明している

曲がりくねった 苦しい 病の旅も ようやく
核心的真実に たどり着いた カンナビス
それは 人間を苦しめる 病気を治す 強力な薬

ふわっとした 独特な食感の ハムカツを 頼む
ビールも お替わりした
なんの 心配事も無い おだやかな時間を 楽しむ
なんとも言えない 心持ち

 冥土に向かう 老人達と 一緒にいれば
悲しく感じずに 済んだ
なんだか おかしくなって
フッと 一緒に 笑うことも できた
気分が 落ちそうな時も 仲間といると
不思議なパワーが 生まれる

誰かが
「俺たち もう 死んでいるんじゃない? 
   ここは 冥土に渡る前の 魂の慰安所だろ」



 

従業員は 笑っていた つぶきに 何も応えない



 

自分は ソーセージの盛り合わせも 注文し
きちんと 4杯目を 飲み干した



 

そうか「死んだ人の 魂の安息所」
じゃ 自分も 死んで 此処に 来ていたのか
人間の形をした殻を被った 魂たちか

よくよく 話し込んでみれば
過去の仕事 楽しみや苦しみを 共有し
共感し合える 仲間たちだ

人間の負の部分を ここで はぎ落としていく
極楽に持ち込まず そう言う事か

冥土に向かう 歓送飲み会
明るくて おかしくて でも 少しかなしい
年老いた者たちが 人生の最後を 過ごす場所

ふと目にとまる 一人 本を 読んでいる人
あの人は どんな本を 読んでいるのだろう
読書と お酒を愛する人 人生最後の 一冊

 


 

藍色の海の水の向こうに オレンジ色の太陽が 顔を出し
海の彼方から 一筋の赤い線が 

私たちのいる 岸に向かっている
海の上に 太陽の道ができた 神々しく光る
菩薩に先導され みんなが 一列で 

ゆっくり 太陽の道を 歩いていく



 

老人は 極楽の夢を見ていた
夢の中の情景は 目覚めても 鮮明な記憶だった

脳内で描くドラマが 

現実と非現実世界とを つなげる
不思議な ビアスタンド・モルトに 導かれる