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ダバオ通信 ヤン爺のラストライフ・ダバオ
Last Life Shift In Davao Philippines

フィリピン社会に戸惑う ダバオ隠居物語
「団塊 百年の孤独 老いの抗い」
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「日本って 素晴らしい」外国人が 絶賛する
日本文化や 日本の技術 おもてなしの接客など
日本が 誇る内容に 驚きの目を 向ける
確かに 日本には 誇るべきものが 数多くある
しかし そんな素晴らしい国に 生まれ 住んでいる
日本国民が どうして なんだ
日本が 誇らしい と 自分の国に 胸を張らない
将来が 不安で仕方がない と 異口同音に 言う
国の外面は いいが 内部が 病んでいるからか
フィリピンの下層は 貧しく 何んにも無い
希望も ないかわりに 不安も 持ちようが ない
もはや 右か左かも 老人か 若者かも
富める者か 貧する者かも 関係ない
日本の国が いつまでも 存続して欲しいと思う 人にとって
この国や この国で生きる人が どうなっても
自分だけ 儲かれば・・ という 悪魔みたいな人間も いる
悪魔は恐ろしい そこに引きずられる人間も 愚か者よ
それとも 自分や 家族が 生きるだけで 精一杯
騙されていることすら 気付いていない人が
かなり 多くいるのかも しれない
そういう 人たちも
華やかな東京五輪や 大阪万博
消費増税 入管法のニュースの裏で
利権亡者が なにを 行おうとしているのか
悪魔の目論見を きちんと 知れば
拳を振り上げる…… まで いかなくても
眉を ひそめると思う
多くの国民の 目覚めが 必要
そのためには メディアが 動かなくちゃ
記者魂を 揺さぶらないと
新聞だけじゃなく TVニュースでも
何日も何日も報道せざるをえない 悪事を暴く
野党の日本魂ある 議員たちは
そこまでやらないと やれるはずだ
報道ジャックするつもりで
真実が 伝われば 国民は 正しい方に
ついていくしか ないじゃないか
誰も見ていない 壊れた国会で
正義を主張しても 通じなかったじゃ ないか
いつかは 国民が わかってくれる 日が・・
そんなの 絶対に こない
今の野党が 腰砕けだとは 思わない
ただ 相手が悪すぎる 嘘がバレて 恥ずかしいとか
ズルをして 良心が 痛むとか
そういう 人間らしい感情を 持たない人たち だから
国民の生活や命 議員バッジ 共に重い
考えるまでも ないでしょう?
辺野古沿岸部への土砂投入を 開始した
日本の美しい国土を
日本人が 日本のためでは なく
日本人の手で アメリカという 他人のために
自分たちの海を 汚染していく 蛮行
岩屋防衛相は 記者発表のとき
日本人として 心が 痛んだんだろう
国民の一人として 正しくない事をしている
そう思うから 俯き加減で 自信なさげに
声明を 読み上げたのでは ないか
今日 忠臣蔵 討ち入りの日だ
同じ日本人として あまりに 魂の拠り所が 違う
私は 沖縄で 間違った事を したくない と
防衛大臣を辞任し 議員バッチを 返上する
そういう処し方で アメリカと対峙する
自分の志を 貫き立てる できなかったのか
アメリカ第一の トランプが
日本の利益になる事を してくれたか
便利な女のように 日本を扱っているじゃないか
それでも すり寄っていく みっともない
私たちは そんな時代を 生きていくのか
泣きごとを 言ったり わめいたり
突っぱったりしたって いいじゃないか そうだろ
日本 この夜の時代を その 果てまでを
見るまで 生き抜いてやる
ふるさとは 遠きにありて 思ふもの
そして悲しく うたふもの
よしやうらぶれて 異土の乞食と なるとても
帰るところに あるまじや
ひとり都の ゆうぐれに
ふるさとおもひ 涙ぐむ
だからだ どうしたって 元気ださないと な
「楽しいー!」は イェイ!
「うまーいっ!」も イェイ!
「やったぜっ!」の イェイ!
「大丈夫さ……」と イェイ!
空に向かって差し出す 親指に
いろんな 気持ちと力を込めて イェイ!
ごきげんよう
みなさんの心と躰 お変わりありませんか
ヤン爺です 今日も ダバオにいます
過去の yahooブログのアドレスは 以下です
https://blogs.yahoo.co.jp/konobukonobu2000/18642110.html
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いろんな事の おおくは スーパーで 学んだ
自分は 時に そうつぶやいて みたくなる
外務省が 注意喚起する テロ警戒地域
フィリピン・ミンダナオ 戒厳令下の南の島
マニラ セブに 次ぐ ダバオで
独居の自炊生活を 続けている
貸家の拙宅から ジープで 10分の距離
行きつけの SMモールのスーパーでは
ある時から レジ係が 言うべき 文言が 増えた
以前は お金を払うと 「○○ペソから」と 受け
お釣りを渡すときは「○○ペソと レシートです」
釣り銭を 放り投げないだけ これで 十分だと思う
それが あるときから 最後に
「有り難うございました また お越し下さいませ」
お辞儀しながら 言うようになった
上から指示が あって 言わなければ ならなくなった
みんなに 嫌われているだろう 性格が悪くて
安香水の臭いが キツすぎる 中年デブの上司が
無愛想に そう 下命したのだろう
もちろん その上司も さらに上の
もっと性格が 悪くて 腹が出ている
オカマの上司に 言われたのだ
そうに 決まっている
スーパーは 立地の良さも あって 繁盛しており
日によっては どのレジにも 列が できる
クリスマスが 近付き 殺気立ってきた
ふだんは 一人で こなしているところを
バーコード読み取り 笑顔のピッピ担当と
化粧 やりすぎてないかの キャッシャー担当
レジ袋に商品を詰めるだけの 下僕の青年
その三人の 分業体制となり 客を さばく
そうなると
今度は レジ処理のほうが 早くて
客のほうが もたもたして つかえてしまう
レジもお疲れだが お客のほうも いらいら
ちっ 前のじいさん
小銭早く出せさないと進まないじゃないか・・と
邪悪を背中に感じた え! 俺のことか
心中ひそかに そう思い にらんでいる人が いた
それを 察知し 気取ったババアを 睨みかえした
あんたら 行列には イラつかない 人種なんだろ
一言 毒づいてヤリたいが ここは 適地だ
年末の混雑に 現場は 苛立を見せる
こんな ときでも 清算を終えると
○○ペソのお返しと レシートです
有り難うございました また お越し下さいませ
心を込めずに 言い放つ
自分も 最後までなんか 聞いていない
「ま」のあたりで さっさと その場を離れる
店員も 客が 聞いてないことは わかっているから
「有り難うございました また お越し下さいませ」の
最後のほうは ほにょふにゃへにょと
フェイドアウトしてしまう 店員が 多い
なかには
何が 何でも 指示を まっとうしようとする
かたくなな 店員もいる
客が もう目の前にいなくても あくまで律儀に
「また お越し下さいませ」を 最後まで言う
「また お越し下さいませ」の 言葉を
振り払いつつも 逃げる客を 声が 追いかけてくる
「また お越し下さいませ」もはや 闘いだ
ある日 遭遇したレジ係は 少し違った
きりっと結い上げた ポニーテールが 似合う
色っぽい そのレジ係は タダの笑顔を 振りまく
「有り難うございました また お越し下さいませ」
その 途中で 自分が 立ち去ると
そこで ぴたっと 止めてみせた
「ありがとうございました ま」
おどろいて 振り返ったが
件のレジ係は すでに 次の客を さばいていた
ううむ これは……! おぬし やるな
フィリピンで バカになる修行
そうして 自分は ひとつの教訓を 得た
怠け者に 無理難題は 形骸化を もたらすが
いっぽうで 思わぬ才能が 発掘されることも ある
フィリピン人にも いろいろいるな 当たり前か
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自分が 行きつけの SMモールのスーパー
そこでは お互い 名前も知らないが
たびたび 出会い 顔は覚えてしまった
常連客が 何人かいる
仮称 A氏も そのひとりだった
在留邦人と見受けたが 声を掛けた事は ない
A氏は 一年くらい前から
どんな事情でか 突然スーパーに 現れた
色付き眼鏡 きちんとシャツを着込み ズボンに革靴
団塊と察したが 動きが とても きびきび している
彼を 10秒も 目で追いかけていたら
すごくきれい好きなんだな と 大抵の人は 思う
何故か 似合わない 緑の野球帽を
いつも かぶっていた
その特徴から 印象に 残っていたのだ
A氏は 昼前後に よくやってきて
買い物を 楽しんでいる様子だった
ワゴンには カップ麺や 缶ビール
袋入りのスナック菓子を 入れ レジに向かう
しばらくは そんな 感じだった
それが あるときから 変わった
ある日の A氏のワゴンには
白菜や 森永の豆腐や鶏肉 つゆの素が 入っていた
料理するように なったのか!
とは いっても「つゆの素」を 使えば
材料を ざくざく切って 煮れば 一応 鍋には なる
初心者レベルと いえるだろう
さらに 数か月後
自分は A氏と 同じレジの列になる
A氏のカゴには 野菜や 肉に交じって
削り節の小袋や 片栗粉が あった
ひょっとして レベルが 上がっている?
その次に 会ったとき
カゴには チーズや エキストラバージンオイル
ワイン スライスハムが あった
負けた
自分は というと
独り暮らしを 始めた頃こそ まめに料理を して
それまで 縁がなかった料理や 食材にも
挑戦していたが いまは すっかり飽きて
元に戻っていた
改めて 自分のカゴを見ると
中に入っていたのは カップ麺やパスタ
ジャンクフードのビールのツマミ
これでは まるで かつての A氏状態だ
テラスで 酒を飲みつつ 自分は つぶやく
スーパーのカゴの中身は
その人の人生 そのもの
それは また ころころ変わることも ある
と いうところが やはり 人生か
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もうひとりの 顔なじみを 紹介しよう
仮称・主婦Sさんだ 無論 フィリピン人
主婦Sさんは 推定年齢63歳くらいか
際立った 外見上の特色が あるわけではない
ごく まっとうな主婦に 見えた
主婦か どうかも 本人に確かめたことは ないが
あくまで 勝手な推理
Sさんの スーパーにおける 滞留時間は
そんなに長くない 買い物メモを手に
あらかじめ立てた計画に沿って きびきびと
買い物を こなしていた
自分のように
いきあたり ばったりで 買い物をしていると
気づくと 家に トンカツソースが 二つあったり
ケチャップやマヨネーズが 欠品していたり
という 事態になるが
Sさんには おそらく そういうことは ない
セール品の お買い得で あったり
おまけ付きで あったり しても
不要なものは 買わないはずだ
そういう 雰囲気が ある
ある日 Sさんは
顔見知りであるらしい 女に からまれていた
その女も 何回か 見かけたことが あった
Sさんの 知り合いであることは 初めて知ったが
その女のことを 覚えていたのは
しょっちゅう店内で 立ち話をしている からだ
通行の じゃまになるような ところでも
すぐそばで 検品が 行われていようとも
意に介さず 知り合いを 見つけては
平然と立ち話をする それが また長い
気の毒に Sさんも
あの女の 餌食になるのか
自分は Sさんに 同情した
しかし Sさんは そうは ならなかった
Sさんは 会話を続けながら
ごく自然に おしゃべり女とともに 移動した
そして 巧妙に冷凍食品のコーナーに いざなった
近隣の スーパーの中でも
この売り場の 冷凍食品コーナーは
ダントツに 寒い
すさまじい冷気が 絶え間なく 漂っており
5分と じっとしておれないという 場所なのだ
さすがの おしゃべり女も
それには 耐えられなかったようだ
やがて 何食わぬ顔で
ひとり 別のコーナーに 移動する Sさんの姿が
確認できた
Sさんは その日も さっさと買い物を済ませ
すがすがしい顔で スパーを 出て行った
さすがだ 自分は Sさんのもとに
弟子入りしたい 思いだった
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ある日 自分は 紅茶を買おうと 決めていた
今日買わないと 明日の朝の ミルクティーが 飲めない
すっからかん なのだ
紅茶のコーナーに 直行した
いつものティーバッグ 50個入りを
カゴに放り込む…… つもりが
そこには 先客がいた 背中の曲がった
人生の先輩というか 品のいい お姉さまである
お姉さまは 紅茶ではなく
そのそばの 日本茶を 物色しているのだが
お姉さまの 胸のあたりに
紅茶のティーバッグ 50個入りが あって
ちょっと 手を出しにくい
うっかり 手がぶつかったら
転倒して ケガでもするかも しれない
あとにしようか そうだ 牛乳も 切れてたっけ
そっちを 先にしよう
しばらく 経って
再び 紅茶のコーナーに 行ってみると
なんと お姉さまは まだ そこにいた
ほとんど 座り込んでいる
よくわからないが 本格的に 腰を据えて
棚の前を塞ぎ じっくり お茶を 選んでいる
仕方ないので もう一度
ほかのコーナーを まわることにする
そういえば 今日は パンが 安い日だから
パンのコーナーに 行ってみるか
パンのコーナーから 戻ってくると
まだ お姉さまは いた まじか!
そんなに 時間をかけて 一体
お茶の何を 調査しようというのだ
自分が 紅茶を買うと 決めた日に 限って
自分は 腹の底から 怒りがこみ上げてくるのを 感じた
ああ これは よくないぞ よくないぞ
こみ上げる マグマを抑えようと やっきになる
が それは もはや 自分の手に負えるレベルでは
なくなっていた
だめだ 爆発する
ええかげんにせえよ おおおおお!
そう口から 出かかったとき
向こうから いかにも 紳士然とした
初老の男が やってきた
仕立ての良さそうな 高級スーツが
スーパーの中で ものすごく 浮いている
「やあ たびたび お顔だけは 拝見してました!
また お目にかかれるとは・・
ササガキですと 名乗った」
それは 顔見知りだけで あった A氏
「そんな身なりで どうして ここに」
「いやあ このスーパーから
やや 遠い所に いたんですが
近々 この近くに 引っ越すことになったんです
このあたり 家賃の安い住宅も 多いと聞きまして」
「はあ」
「贅沢は できません 安いのが 一番です」
「そうですよね」
「それで このあたりを 見てまわっていたのです
にぎわってる 気に入りの このスーパーも 近いし
ここには 安いものも ある」
そんなに何回も「安い」「安い」と
言わなくても いいんじゃないか
「いや しかし お元気そうで なによりです
今度 ゆっくり つきあっていただけませんか
安い店で」
「はあ」
自分は その夜 ちびちびとビールを 飲みながら
見透かされたようで 自己嫌悪に陥っていた
久しぶりに A氏とあった今日に 限って
そろそろ 処分しようと 思っていた
Tシャツを 着ていたこと
そして 結局 紅茶を 買い忘れたことだ
自分は しみじみと こうつぶやいた
人生は 不意打ちの連続だ
Tシャツは さっさと 処分すべし





