関西遠征 | 「はなぶさ」に集まる仲間たち

関西遠征

 所用が重なり、2週続けて大阪に行くことになった。関西方面に行くことはあまり多くなく、2週続けていくことは極めて珍しい。費用を安くあげるため、2度とも行きは近鉄、帰りはひかり・こだま自由席早得切符である。

 最初の11日は、用事は午後遅くからであり、それまでどこに行くか迷ったが、ちょうど五位堂と高安で近鉄電車まつり開催しているとのことなので、それを見に行くことにした。

 まずは、五位堂に向かうべく、大和八木まで近鉄特急に乗車する。到着した列車を見て、乗車する号車と編成があわないことを不思議に思ったら、なんと、大和西大寺行きを連結していた。


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 近鉄では、このような増結編成の号車に数字ではなく、アルファベットを使う、と聞いたことがあるが、実際に見るのは初めてである。大和西大寺行きの編成はA,B号車となっている。


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 大和西大寺行きは、降車駅の大和八木で分割されるので、外からその様子を見ることにする。かつて、京都行きの特急と難波行きの特急を併結した10連の特急が大和八木で分割していたことがあるが、現在はそうした併結特急はあるのだろうか。

 いずれにしろ、近鉄特急における営業運転中の分割をの様子を見るのは初めてで、貫通幌をしまい、前面扉を閉める様子を興味深く見ることができた。偶然か、狙ってきているのかわからないが、結構多くのギャラリーが、この分割の様子を見ていた。


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 さて、肝心の近鉄電車まつりであるが、訪れた11日は雨模様にもかかわらず、来場者はかなりあり、写真を撮影するには極めて条件が悪かった。

 ということで、五位堂ではお見せできるような写真がなく、高安で来年デビューする近鉄のデラックス特急「しまかぜ」を見ることができたのが、最大の収穫であろうか。

 「しまかぜ」はさすがにデビュー前とあって、車内には入れず、外に組まれた櫓から中をのぞき見るだけであったが、垣間見る内装の豪華さは、登場後に相当大きな話題を呼ぶであろうことが伺えた。


 その翌週は泊りがけで関西を訪れた。日曜の18日午前に時間が取れたので、どこに行くか迷ったが、モ161が動くという阪堺線を訪れることにした。


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 阪堺線を撮るとなると、どうしても雰囲気の良い住吉大社の横で狙いたくなる。この車両が整備を受けてデビューした時にもここで狙った記憶があり、再度の撮影である。


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 この日のモ161は、イベントの貸し切りとして運行されており、恵美須町で折り返してくる。その帰りを、通天閣を入れて撮影できる東玉出で狙うことにした。

 折良く、雲間から太陽が顔を出してくれたことは良かったが、美しい車体に白いクルマの車体が反射して、おかしな光かたをしてしまった。こういう時こそ、光っている部分をフォトショップで修正しないといけないのかもしれない。


 この日は午後から名古屋で所用があり、撮影もモ161を2箇所で撮影したのみでお終いである。時間がなかったり、天候に恵まれなかったりして、満足な鉄ちゃんはできなかったが、これだけを目的に来ることはないので、撮れただけでも良しとすべきなのだろう。あまり成果がなかったが、関西遠征のご報告である。(駅長)