どうやって生きてきたかを物語る柔らかな笑顔や、温かみと知性のある話し方。引き算と足し算を巧みに駆使して施した、ナチュラルで自信のあるメイク。そして、きっと成熟の域に達したその人のおしゃれ。そのすべてがないまぜとなって、「美しい人」をかたちづくる。
そして。これは、絶対に20代の「若いお嬢さん」には無理。このことに気づいたのは、私が35歳を超えたときでしょうか？主婦だからとか、シングルだとか、子供がいるとかいないとか。そういうことは関係なく、この年齢が、女性の分岐点。ここで立ち止まらず、美しさや女っぷりを積み上げていくことができた人だけが、「死ぬまできれい」でいられるのです。
おしゃれもメイクも、そして生き方もースタートラインに立てたことを20代で喜び、たくさんのトライ＆エラーを繰り返す。そして30代で、しっかりとした自分の土台を作り、そうして少し安心する。40代でそれに甘んじることなく、もう一度初心に返り、新しい挑戦をする。50代は、自信をもって、すべてのスキルを「詰めていく」。ここまできちんとこうしたステップを踏んでいれば、60代に、美しさのピークを迎えることができると思うのです。そして後は、「美しい私」を楽しんでいけばいい！こう考えられるようになったら、生きることがとても「楽」に、そして「楽しく」なりました。 だって、その道のりは決して短くなく、十分な時間があるからー。60歳で行く同窓会で、「自分史上」最も美しくあるために、私は、これから挑戦の40代を迎えます。あと20年、焦らず、ゆっくりと歩いていこうと思っています。
大好きな文でした