前回の記事はこちら
前回の記事の中で高気密を狙いやすい施工方法は
・基礎断熱
・外断熱
・屋根断熱
って言ってきました。
それ以外に良い方法は?
でも高断熱高気密のパイオニア的存在のウェルネストホームがそのやり方をしていないのは何故!?
ウェルネストホームは床下断熱、外断熱(内外断熱)、天井断熱って施工方法です。
これは一条工務店も同じです
それは室内空間が狭くなるからだと思います!!
決して延床面積が狭くなる訳じゃなくて、床下や屋根裏も室内空間になることで延床面積が同じでも空調をする空間が増えると光熱費の無駄になってしまいます
下の写真を見るだけでも全然違うのが分かりますよね?
でも天井断熱、床下断熱だと気密ラインに配線などが通過するたびにキッチリとした施工をしないと気密が悪くなります。
それでも上記2社は0.2や0.6などのC値を出しています。
でも超高気密の方が光熱費が安いのでは?
空調の空間が広くなってもC値が0.1とかの方がいいんじゃ無い?って思いませんか?
それではフエッピーさんが無料で配布している「F式 住宅省エネ計算シート」があります。
これを使うと家の性能を入力すれば1年間の電気代を比較できます。
まずこのようなシートになりますが、我が家の床面積を入力します。
そして今回はAを参考に電気代を比較していきます。
※1年間の金額ってより金額の差のみ参考にします
①基礎断熱+天井断熱
②床下断熱+天井断熱(泉北ホーム)
C値0.3
136,731円 (96%)
①より4%の節約
③床下断熱+屋根断熱(ウェルネスト、一条)
C値0.2
128,529円(91%)
①より9%の節約
これを見るとウェルネストホームの施工は光熱費が安くなりやすいと言えるでしょう。
床下断熱?基礎断熱?
でも床下断熱にしてC値が悪かったら意味ないやん!!
ってことですが、先ほどのシートを基準に①と②を比較します。
①の基礎断熱でC値0.1の高気密だとしたら?
②泉北ホームの床下断熱と上記の①を同じような光熱費にしようと思ったらC値は0.65ぐらいだと同等と言えるぐらいになるみたいです。
この差が大きいか小さいかはその人の好みになると思います。
なので
基礎断熱 C値0.1≒床下断熱 C値0.65
が年間でほぼ同じ光熱費がかかると言うことが分かります!!
じゃあ最強の施工方法は?
床下断熱、天井断熱なのか!?ってなります!
なので似たようなC値でしたら
①床下断熱、天井断熱
②床下断熱、屋根断熱
③基礎断熱、天井断熱
④基礎断熱、屋根断熱
の順番になり、①が1番光熱費が安いと言うことです
②と③は同じような数値になりやすいんですが、その辺は次の記事で。
でも床下断熱にすると床下エアコンが使えない。
天井断熱にするも小屋裏エアコンが使えない。屋根裏が作りにくいって状況になります。
なのでその人に合わせたやり方で作るのが間違いないってことですけど、ウェルネストホームはエアコン1台で快適な空間を作れるようにしていたり、一条工務店は床暖房や床冷房などを使って快適な空間を使っています
間取りの制限ができたりするので何が良いか考えながら決めないといけないので大変ですよね
それより天井断熱になると施工が大変なんですよね。
まずダウンライトでもこのようにきっちり処理しないといけない
ウェルネストホームのダウンライトの施工費が高い理由が分かりますね笑
このように構造材などの断熱欠損などもあり得るので最新の注意が必要。
あとは床下エアコンとセットで考えやすい小屋裏エアコンも採用が難しくなってきます。(できないことは無いですが)
おまけ
ちなみに今時は温暖地で基礎断熱やのに床下エアコンを採用していないのに基礎断熱にする意味がある?って思ったりします。
北国などでは基礎外断熱するけどエアコンやと暖房能力が足りないなどあるみたいですが。
もしこれが気密良くする為だけの基礎断熱だったら無駄に光熱費が上がるだけやと思います。
まぁ床下を収納に使えるのは良いところなんでしょうけどね
でも床下エアコンも電気代が安くなるって思われがちですが、そんなことないんですよね〜。って感じの記事を次は書いてみたいと思います