CVRから-羽田緊急着陸に関する交信部分の修正案


              

フライトデータから大月旋回の解析をした後に、流出CVR中にこの区間の記録が殆ど欠落していることを疑問視するようになった。

元々マスコミにリークされた流出CVRはオリジナルではない。事故調査報告書の文字起こしの順と時刻に合わせてマスコミ等機関によりACC録音分等も含めて再編集されたものである。日本標準時の音声案内は、ACCの録音用磁気テープに記録された報時信号に沿って後から挿入されたものである。


羽田緊急着陸に関する交信が断続的に広範囲に散らばって前後が繋がらないものを、フライトデータ解析に沿って入れ替え、大月旋回前半に集中させるという作業をしたので以下に示す。


18: 38′54″ [CAP:羽田へ帰ろう]

18: 39′20″

CAPAh,request radar vector to HANEDA ah, KISARAZU

 ACCJAL 123 roger understood understood and ah -  はい了解しました スタンバイ お待ち下さい

_ _羽田と調整中_ _

【ACC】Roger, 了解しました ランウェイ22なのでヘディング090をキープして下さい

CAPRoger      

18: 40′15″ [CAP:羽田へ戻ろう]

_ _磁方位約90° ほぼ東進となり_ _

ACCJAL 123 go ahead 

[CAP: このまま まっすぐ行くと. ハネダ]

↑47′36″の文言 [119.7 ラジャー]


18: 42′20″

ところが羽田へ向かえない事情が生じて.360°の旋回に切り変えつつ目標を横田に変更.  


_ _以後交信がすっぽり抜けて不明区間が長い.


18: 46′06″

ACCJAPAN AIR 123 羽田にコンタクトしますか?

CAP】このままでお願いします

ACC】コンタクトしますか?

[ACCコーディネーター] 聞こえないだろう. 羽田リクエストするぅ…

CAP】こ、このままでお願いします


18: 46′36

CAP】これはだめかもわからんね

18: 46′44

CAP】ちょっとわからんなぁ

COP】はい

CAP】まだどうなるかね

COP】はい

(この機長の声色に余裕のあるやり取りは. 操縦性を心配するよりも、むしろ横田の受け入れ体制の可否に懸念をもっているような印象を受ける)


後半は羽田を諦めて横田へ緊急着陸するために最終アプローチしている最中の交信であり、ACCは羽田から急に横田へ変更したことを知らない様子である。ACCコーディネーターの発言は、123便は羽田へのレーダー誘導を要請しながら何処へ向かうんだろうと訝しげな口調に聴こえる。


大月旋回の前半と旋回後暫くの区間が羽田に向かう航跡と推測すると、文言や交信のやり取りはこの順並びにすると意味が繋がると考えた次第である。