仕事でのストレスが極度に溜まっていた。そんな僕を見かねたのか、相方が温泉旅行を提案してきた。山登り後の温泉はさぞ気持ち良いだろう。山登りの後、有馬温泉に宿泊すると言う贅沢を実践に移すことにした。泊まる旅館は(あまり選択肢がなかったので)簡単に決まったが、登る山については最後まで迷った。有馬三山か六甲最高峰か・・・・結局「白石滝を見たい」ということで有馬から六甲最高峰に登り白石滝を見ながら下山するコースをセレクトすることになった。


 9:30頃宿泊先の旅館に到着。車を預け登山口へ向かう。「かんぽの宿」の向かいにある有馬温泉虫地獄・鳥地獄で準備を整え入山する。実際準備をしているのは相方だけであり、僕はそれを待たされている形だ。車での移動中に十分出来た作業なのに・・・短気な僕はいつももどかしく感じる。

 スタートし整備された魚屋道を快調に登る。途中小休止している年配の夫婦と会話する。彼らの話では夏場は表六甲より裏六甲の方が日射が少なく快適とのこと。確かに静止していると気持ちが良い。
 年配夫婦と別れ先に進む。道は整備されすぎ歩きやす過ぎるため物足りなさを感じたが、その分周囲の展望を見る余裕があった。所々感動的な眺めを楽しみながら高度を上げていく。

魚屋道 魚屋道からの展望


白石谷への分岐を「帰りはこっちだな」と思いつつ通過し中途半端な舗装路を登り六甲最高峰山頂へ。ドライブウェイを走る車の音が聞こえると山頂に近づいているのに山から遠ざかっているような感じがし、気持ちが萎えてくる。

 六甲最高峰は山頂付近まで自動車でも登ってこれるため人が多い。こうした山頂を踏む事に価値を見出すことは正直言って難しいが、自分の足で登った事に意義は感じる。
 埋もれた三角点を確認した後、展望のよい場所へ移動し食事休憩をとることにする。ストーブで六甲の美味しい水湯を沸かしカップヌードルを作る。いつもの事だが、このカップヌードルの美味しいこと・・

六甲山頂展望 六甲の埋もれた三角点 六甲の蝶


 食事を済ませ下山を開始する。間もなく先程の分岐へ差しかかる。これを「熟練者向き」と書かれた白石谷方面へ進む。上りが楽すぎて物足りなかったので、どんな道かワクワクしたが、経験の浅い我々にとってはとんでもなく難しい道だった。
 まず初っ端から地図が全く役に立たない。本来は谷を降りていくはずなのに、その道は途中で消滅してしまっていた。仕方なく地図に載っていないトラバースする道を進んだところ、本来のルートの先に出ることが出来た。道は不明瞭、足跡・テープを頼りに慎重に進む必要がある。崩落した跡を横切ったり、岩場を降りる場面も多く苦戦を強いられる。あまりにも道っぽく見えないので「誤っているのか?」と疑い、不安でイライラしてくる。悪路に対してイチイチ「えー、こんな所行くの?怖い」と言う相方にもイライラする。「怖くねーよ!」と強い口調言ってしまった。この時有馬側から登ってきた人と出会い、このルートで正しいことを確認できた。これで安心し二人の間には明るい雰囲気が漂い始めた。感情的になったことについては今も反省している。


 小安滝の石碑では石碑手前の西側が崩落しておりスリル満点。落ちたらタダではすまないであろう。木の根っこをつかみながら石碑の所へ渡る。

 悪路を苦戦しながら進み、やっとの思いで白石滝に着く。

六甲白石谷への道 白石滝


白石滝から先のルートが見つけ難い。滝の下流の堰堤を東に巻くルートを見つけ進んでくとようやく自然歩道へ出る。うそみたいに歩きやすい。雨が降り始めたので傘をさして有馬温泉の宿へ。金泉につかり体を癒した。


【コースの感想】

魚屋道往復では面白みに欠ける。よって今回の逆ルート上り白石谷・下り魚屋道が良いと思われる。


9:57 有馬温泉虫地獄・鳥地獄より入山
10:53 見晴らしの良いベンチで小休止
11:32 六甲最高峰山頂
昼食
12:08 下山開始
12:22 分岐を白石谷方面へ
13:06 小安滝の石碑
14:07 白石滝
14:24 ようやく自然歩道へ出る
14:50 有馬温泉