深夜ほろ酔いでくつろぐAの首に、
戯れに紅色の革をまきつけてみた。
白い首にそれはよく映えたけど、でもなんだか違和感。
Aには首輪は似合わない。




久々に会ったAがいきなり言い出した。

「そう言えば、縄はどうなったの?」

うまく仕上がったけど、自分から使ってと持参するのは浅ましい気がして気が引けるの。とこたえると。
それもまたかわいいとA。

縛ってみたいよと呟きながら、お尻に唇を押し付け、強く吸われる。
また薔薇の花びらみたいなキスマーク。
これが消えるまでに、また、会えるかな。
そのときは。









この時期、街歩きや電車に乗るにはマスクが欠かせない。
風邪やインフルエンザには罹りたくないんだもの。

でも…マスクしてると、「ちょっと物陰でキス」ができないんだな。
ちぇ。大誤算だ。

ということで、最近は「マスク越しにエスキモーキス」で我慢がまん。









Aにあった一昨日の夜、首輪とリードを持っていった。

リードをひっぱったり身体に巻きつけたり、
Aは随分と楽しんでいた様子。
ただ、そこにいつも以上の「欲情」や「昂ぶり」はないみたい。
元々そういう嗜好がないから当然と言えば当然。
いつもと違ったことをする目新しさを楽しんでいただけのよう。



それでも私は、首輪をつけてもらうときの
あのなんともいえない切なく盛り上がる感じが好きだ。