原発を叩いたり

原発を叩いたり

「そういうのもアリな

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哲の耳がどうも聞こえてないみたいだ、と気付いたのは数か月前だけれど、このところ、本当に聞こえてないんだ、と解った。
キッチンでお菓子の袋をちょっとガサガサいわせただけで、足元にとんで来たし、ピンポーンというチャイムの音でワンワンと吠え、訪問した相手と話し始めた私の傍で、この人は大丈夫と、納得すると引き下がった。
そんな哲が、静かな世界に出かけてしまった。
近くまで行っても気付かず、身体に触れてびっくりしてこちらを見る。
散歩で、哲、さくらちゃんがいるよって、仲良しの犬の名を声掛けしても、聞こえないから、前を向いたまま。
亡き私の父も、だんだん耳が遠くなり、補聴器を嫌がったので、会話は耳元komyu-m.netで大声を出すか紙に書いていたけれど、哲は犬だから、こちらが思い測ってあげなければならない。
今は目や手で話しているけれど、その目も少しづつ弱くなり始めた様子がある。
年齢を重ねて、あんなやんちゃで可愛かった哲が、老いて、寝てばかりいるけれど、暑い夏が過ぎ、涼しくなったら沢山歩けるようになり、散歩大好きが復活。
先々、いろいろなことがあるかもしれないけれど、生後20日で我が家の家族となった哲と、年老いて頑固になった哲と、いつも家の中でお留守番係及び癒し担当の哲と、これからも変わらず一緒に暮らしていきたい。
健やかで、穏やかで、楽しい毎日を。