「書籍部の話だと 今年から電子書籍を出すみたい」
「まず手軽だからね スマホとかパソコンがあれば
読めるし なんといっても安いし」
「街の本屋さんは 電子書籍が広がってきたので
経営の維持もタイヘンみたいよ」
おいっパソコンでも読めんのか・・
「あらぁさすが紫さま ご存知なかったんですね」
やかましい おまえらのような変人と一緒にすんな
「そうなんですかぁ アタシたちはスマホも持たずに
朝から晩まで街中ウロウロ若い女のデコボコ観賞に
ご執心で そのうち野垂れ死にして無縁墓直行するか
警察へ通報され社会から生きたまま抹殺されるような
どっかのスケベおやじこそ変人だと思いますけど」
「えっ どっかのって・・ひょっとして・・」
「あんたは新人さんだから そのうち解るわよ・・
セクハラすけべおやじの頭に『マジメ』がつく
言い方なんて聞いたことないでしょ」
あのなぁ それはだな・・
「解ってます 部屋にいないのは机がない飛行機は嫌い
手ぶらでも用は足りる・・自分で言い出しておいて
今更何言ってんの これは全員でお仕置きね」
・・・ ・・・ ・・・
「またダンマリですか 都合悪くなるとこれなんだら
今のうちに パソコン・スマホで読めるように
練習しといたほうがいいんじゃありませんか・・
業務に支障きたすことになりますよ」
うるさいんだよ いいかっ本ってのは・・
どんなことが詰まっているのか著者の知識・教養などに
思いを寄せながら まずはパラパラっと拾い読みして
おもむろに最初から頁を開く そのワクワク感が命だ
本を手にした時の重さで それらを感じ取るんだよ
画面を見ながら頁をめくっていく そんな軽いモンとは
わけが違う ゲームなんかと一緒にするんじゃねぇ
特にだ 美術書なんてのは電子書籍には不向きだ
「そうはおっしゃってもスマホに経営関係の電子書籍が
詰まってないと・・お客さまだって スマホ片手に
突っ込んでくるし それに本は重くて持ち歩き無理」
スマホに詰め込むかわりに 頭へ放り込め
「そんなの無理です 頑固なんだからぁ・・
そんなんじゃあ これからの時代に適応できないわよ
置き去りにされますよ」
「○○さんあきらめなさい 紫さんの頭の替りを
あなたたちがするしかないでしょう」(おしまい)