映画「ホットロ-ド」

「紫さん イケメン見に行きたい」

お前さんの 目の前にいるだろうが

「昔のイケメン スケベオヤジじゃなくって

現代の若くてピチピチしたイケてるイケメンよ」

ただいまのお時間は業務中でございます

「残念でしたぁ私たち今日は お休みなんですよ

 みんなが帰るまで お出かけしません」

「昔も今もイケメンの紫さんよりも すこぉし点数が

 足りないイケメンが出てる映画見たいんですぅ」

 この お盆には憎ったらしい女どもを束ねている

『体調不良のお局さんと療養中のNO.2』の代わりに

本社と本店を毎日私は日帰り往復でしたが

業務がなく ブラブラしている本社の娘二人から

ヨイショされて 真昼間から映画鑑賞となった

「エンドロ-ルの尾崎豊の主題歌 しびれちゃった」

「登坂イケメンのような男 あ~ぁ私も欲しいぃ」

「忘れていたドキドキを想いだしたわぁ~」

「二人の衝撃の出会い 私もイイ女だから青春

真っ只中に戻ってみたい」

「あんたは無理ね」「どうしてよ」

「セックスアピ-ルが足りない もっと男が守って

やりたいと思わせるように華麗にならなきゃあ」

 二人とも「春山と和希」の出会いから恋が芽生える

関係ばかり話題にしていたのだけれども 私は一方で

この映画は「母と娘」との対立を通して 二人の

「心の動き」を描きたいとの狙いもあったのだと思う

ただの純愛物語ではないのだ

 仕事と生活を両立させながら

『青春時代のドキドキ感』という「女としての心」を

引きずりながら 一方では『母親であることの義務感』

という「母親としての心」・・

「一人の女の心」の内で蠢いている それぞれの心に

神が与えた役割を「一つの心にして大切にしたい娘」と

向き合っていくには どのようにしたら・・という

世の女たちが通り過ぎてきた 永遠に答えの出ない

神から与えられた試練に もがいている母親の姿が

この映画にはあった・・と。