「母親が家にいるってのは 子どもにとって大事なこと
なんですかねぇ」
バカヤロー お前はオフクロさんから何を教わって
きたんだ オフクロさんはなぁお前が中学終わるまで
働きにでなかったんだぜ それだけオフクロさんは
自分が家にいるってことが どんなに大切なことか
分かってたんだよ
そういうことはだな 親から子へと先祖代々連綿と
続いてきてるモンなんだよ
「でもねウチは貧乏だったから 自分が欲しいものは
買って貰えなかったし友だちが持っているのを見て
うらやましいって何度思ったか・・
けど学校から帰った時に オフクロが家にいると
何かホッとした記憶はありますね」
そうだろう それがどうだい今は専業主婦してると
肩身の狭い思いをしてるって いうじゃあねぇか
主婦も外へ出て働けってな・・
ソンなんはその家庭の問題だろう
ヨソんちの家庭の中に 手ぇ突っ込んでかき回すん
じゃあねぇんだよ
そんな奴らに限って 子どもの思いが全然分かって
ねぇんだよなぁ
家に母親がいる・いないで 子どもの心に
与えるものがどんなに違うかが分かってない
その違いは大人になった時に出てくる
明らかに心の安定度が違うんだよな
「でも どうして母親が家にいると子どもの心が
安定するんですかね・・
ジジババがいるのと どこが違うんですかね」
子どものためといいながら 親自身が背伸びした
生活をしたいがために カミさんもいち抜~けた
って外へでるようになった そうでない場合も
あるけどね・・
ウン~どういう場合かって舅姑と毎日朝から晩まで
一緒にいたくねぇからさ
ワケありのカミさんを除けば そんなんはカミさんと
しても母親としても失格だな
人にはね 人間の美学ってモンがある言い換えれば
生き方だ
一緒にいたくないから働くってのは 母親の美学に
反するよ 子どもはどうすんだよ・・
まぁそれはそれとしてだな そん時にジジババへ
子どもを預ける
確かに子育てのルールは 親子代々連綿と受け継がれ
てくるが ジジババにとっては孫だからどうしても
甘さが出てしまう わが子と孫の違いなのかなぁ・・
子どもは母親の子袋ん中で育つさ つまりはだな
母親と一心同体なんだよ
母親の女としての繊細な感情が 子どもの心に
しみこんで安心させるんだよ これはね
理屈じゃあねぇんだな
これが子育ては母親だっていう一番の理由だな
ダンナは外で カミさんは家にいて家族に美味い
料理を作り 家の中のルールはカミさん中心
これが一番だよ
「そうですよね~今思うとオフクロの作る料理の味は
プロと同じでしたね
それとね クチを開けばお嫁さん貰うんだったら
目が大きくって おいしい料理を作る女が
いいって・・」
そぉだろうそぉだろうお前のカミさんはオフクロさんの
眼にかなったんだよ それにさぁ~いかにも女だって
体つきしてるし誰が見たって美人で 料理の味付けは
最高だよなぁ・・
「先輩 食事だけにしてカミさんを引っ張りまわすのは
いい加減にしてくださいよね 町内のウワサに
なってんですからね」
何言ってんだ~他人の事を分かりもしねぇで
面白おかしくウワサして 食い物の種にしてんのが
人間っつうもんだわな ほっとけほっとけ・・
それにしても お前のカミさんにしとくのはもったい
ねぇよなぁ~同じ町内だからたまに出会うとさ
いっつも思うんだけど お前のカミさんひょっとして
俺にホの字だな
俺を見る目つきが違うぜ 流し目で色目を使って
くるんだよなぁ・・お前ねぇカミさんかわいがってる
ほっといてんだろう・・
まぁ俺にホの字になるのも あまりにも俺がイイ男
だから無理もねぇと思うけどさ どうだいそのうちな
カミさんさぁ俺に貸せ・・バカヤロー何言ってんだ
子どもができたら 中学終わるまでは家にいた方が
いいって 手取り足取り教えてやろうってんじゃあ
ねぇか ありがてぇと思え・・
「勘弁してくださいよ 家にいた方がいいという事を
教えるのに何で手取り足取りなんですか
先輩はスケベだから危なくってしょうがない
カミさんによ~く言い聞かせておかないと・・
ホントに料理だけにしてくださいよね」
人聞きのわりぃこと言うな~しっかりと甘えられる
ようなダンナになれってこと ンでなきゃあ
逃げられっちまうぞ
カミさんのようなイイ女 滅多にいねぇんだぞ
ところでさぁ~何の話してたんだっけ・・
「またこれだぁ~子育ての話ですぅ』
おぉっ~そうだったな 最近はいじめの記事も
増えたなぁ・・