かんしゃくやこだわりが強く、

先の見通しを持たず、

自分の行動で問題が起きることを想像できない。

周りが見えなくて、自分中心の世界。


普通に過ごしていれば問題はないけど、

なんなら授業なども、好奇心の旺盛さが幸いして

前のめりに話を聞き、

怖いもの知らずだから自分の意見も言う。

立ち歩いたり騒いだりなど人に迷惑を掛ける行動はなし。


普段は大丈夫だから。

これは生まれ持った特性だから。

少し凸凹が大きくて、落ち着きがなくて、

知的には定型のタイプの子と変わりないし

生活で気を付けることもないし

診断や療育が必要なわけではないらしい。



それでも突発的に起こる、対人的トラブル…

悪気がなくて、自分が楽しいことを最優先して

何が起きるか、相手がどう感じるか

考えが及ばなくてやらかしてしまう。

「悪意がないから」では済まなくて

親として、対処しないわけにはいかない。


外の世界には悟られなくても

生活の中でも、親子バトル。

一度思い通りにいかなくなると

毛布をかぶって2時間でも泣き叫ぶ。

トイレに籠って壁を殴っていたり

寝室に閉じこもって床を蹴り鳴らしたり


なるべく穏便にすませたい私は、

寄り添ってみたり

理解を示したり

理論的に説き伏せたり

黙ってハグしてみたり

手をつないで目が合うまで待ってみたり

背中をトントンしたり


…と、ベストな方法を考え手探りでやってみても

なにもよい方法が見つからないことが多く。

3歳差の次男のことや、仕事との兼ね合いなど

長男だけに手を掛けるほどの余裕もなく

譲歩して工夫して我慢すればするほど

最終的に私も爆発するパターンが定番化。

(のちに自分も特性があると気付くようになる…

…そういえば私自身、無理して人に合わせるのが苦手なのだ)

(致命的だわ)



そんな風に、人の手を借りないと

自分自身無理だ…もう駄目だ…というメンタルで


ちょっとは解決策が得られると期待していて、

ここまでやって来て、

「中学受験した方がよい」…とは??



頭の中はハテナだらけ。



なにしろ、私も夫も中学受験をしたことがない。

それどころか私は、中高大、私立とは無縁で

「うちは国公立しか無理」

と言われる家庭で育ってしまったので、

大学受験でも滑り止めで私立を受けることも

しないくらい(どうせ行かせてもらえないなら

受験料がもったいない、とまで考えるくらい)

エコノミー育ちすぎて、将来設計もかなり甘々。

教育費も国立大の学費貯めればいいよねっ

くらいでしか考えたことがなかったのだ。



今、例えば専業主婦家庭だとしたら

収入アップすることは難しくないけれど

すでに私も切れ目なく仕事はしていて、

子育てと両立するのにキャパ超えない程度には

働いているので、劇的に稼ぎを増やせる見込みもない。


ローンも35年のうち、まだまだ2/3以上

残り期間があるし、引っ越すのも非現実的…




問題解決… どころか

私たちが住む地域について

《公立には行ってはいけない》

というくらい強い意味を持ちながらの言葉だった。