14:30~17:00頃
~17:30頃 送迎
今日は児童エリアの見守り担当となった。部屋に入ると男の子が二人それぞれに座って遊んでいた。一人は穴の開いた木の迷路に銀の玉を順番に入れて落とす遊びをしていた。もう一人は椅子に座り、キッズスマホを耳に当てて何かの動画を見ているようだった。
遊び終わったおもちゃの消毒作業を進めながら二人に話しかけてみると、動画を見ている男の子は小3とのこと。「何の動画みてるの」と聞くと「電車」と答えてくれた。自分で撮影したらしい動画で、駅に電車が走って停車するところだった。「何てアナウンスされるか覚えてるの?」と聞くと、「まずは何番線に電車が来るかを言ってくれるんだよ」と再現して教えてくれた。リュックも靴下も電車柄で、「今度また電車見に行くんだよ」と嬉しそうに教えてくれた。
迷路で遊んでいる男の子は小4で、「僕は小4で一つ上なのに、まだ携帯を持ってない」「中3になったら買ってもらえる」と話していた。家庭により差があることに驚いたが、男の子自身もその方針を受け止めているようだった。
私が間に入る形となり場が温まったのか、男の子二人でクラッシュアイスゲームを始めた。中央のペンギンを落とさないように周りの氷を落としていく遊びらしい。消毒が終わったので二人と話しながら見ていると、「先生、ルーレット回す係をお願い」と頼まれ、三人で遊んだ。
小3の男の子が遊びで「ペンギンが僕のことつついてくる〜」と言うので、「くちばしがとがってて痛そうだね。小さい手でたたかれるくらいなら痛くないのかなあ?」と言うと、小4の男の子は「早く泳ぐのに適した形の羽をしてるので、めちゃめちゃ力が強くて痛いと思うよ」と教えてくれた。「なるほど、水の抵抗に負けないように腕力が発達してるんだね。アザラシとかと一緒かな」と言うと、そうだと教えてくれた。ペンギンが好きなのか聞くと、暇なので調べたとのことだった。携帯は持っていないとのことだったが、その分自分の興味のあることを自分で調べて知識を増やしていっているのかもしれない。年齢の割に、随分と大人びているようにも感じた。
その後、三人で人生ゲームをすることになった。ルーレットを回し、「タレント」「大学教授」などの職業に就き、給料をもらいながら家を買ったり子どもを授かったりして盛り上がった。お金の計算も発生するため、勉強にもなると思った。小4の男の子は強運で、他の二人に圧倒的な財力の差をつけて1番にゴールした。この年齢からお金儲けに対する興味が人一倍ある様子だったため、将来がかなり楽しみだと思った。
プラザ閉館まで少し時間があったため、次は卓球をすることになり、受付を済ませた。小4の男の子は「俺は2対1でも問題ないよ」と自信あり気に言うので、私は卓球経験があまりないと思われる小3の男の子とペアになり対戦した。小4の男の子は言葉通り強く、なかなかラリーが続かなかった。時折「先生、ラケットこういう風に角度をつけるといいよ」とアドバイスをくれたので気を付けてみると、少しラリーが続くようになってきた。
気づくと外がひどい土砂降りになっており、雷の音まで聞こえてきた。小4の男の子は歩いてすぐのところに家があるらしいが、小3の男の子は「どうしよう、僕傘持ってない。自転車で来た」と言った。キッズスマホを持っていたので「お母さんに連絡してみたら」と促した。その後母親と電話で話していたようで、「プラザで傘を借りられるか」「自転車をここへ置かせてもらってもいいか」と聞かれ、職員の方に確認すると構わないとのことだった。「ママ迎えに来てくれるって?それとも傘を借りて歩いて帰るように言われた?」と聞いたが「わからない」とのことだった。職員の方と相談し、男の子にもう一度母親に電話してもらい、次は職員の方と直接話してもらったところ、妹さんが帰ってくるため家を空けられず迎えに行くのは難しいとのことで、傘を借りて徒歩で帰るようにとのことだった。ただ、職員の方によると男の子の家は自転車で10分ほどの距離とのことだった。既に夕方になってきていたので子供一人で歩くのは少し危ないと思い、「私でよければ付き添います」と言った。男の子の家は私の仮住まいとは逆方向だったが、そこから徒歩10分圏内に別の駅があったため、送り届けてからその最寄駅から帰ることにした。プラザを出る頃には雨は小降りになっており、男の子に家まで案内してもらいながら、夏休みに北海道のおばあちゃんの家に行く話などをしつつ、徒歩2〜30分ほどの距離を歩いた。男の子は私が特に注意をしなくても意識して歩道のある道を選んで歩いており、感心した。無事に送り届けられてほっとした。
令和の時代でも、家庭の教育方針によってスマホを買い与える時期には結構差があることを知った。スマホを持っている子は使いこなしていつでも好きな時に好きな遊びができるし、持っていない子でも、自分なりの方法で興味のあることを調べ、知識をつけている様子は印象深かった。電車の動画を嬉しそうに繰り返し見ている男の子を見ていると、こんなに喜んでもらえるなら、親御さんも一緒に電車を見に行く甲斐があるだろうなと思ったし、私も将来は子供の興味に合わせて世界を広げてあげる手伝いができたらいいなと思った。
また、大人の目から見ると、まだまだ子供だけで徒歩2〜30分を歩かせるのは心配でもあるので、自分が親になった際はできる限り子供のために時間を作って隣を歩いてあげたいなと思った。同時に、万一子供だけで歩く場面になった時のためにも、交通ルールや歩道のある安全な道などを日頃から教えてあげる必要があると思った。ボランティア活動においても、子供が危険な目にあわないよう、今後も送り迎えなど子供の安全のためにできることがあれば、積極的に動くようにしていきたい。