今週も、外国にルーツがある子供たちに日本語や勉強を教えるボランティアに参加した。
前半50分を担当した小5の女の子は、日本語が既にペラペラで、コミュニケーションには特に困らなかった。持ってきていた塾の中学受験用の算数の問題は、私にとっても結構難易度が高く、うまく教えられるかひやひやした。図形の辺の長さを求める問題で「わからない」と質問された一問は、「立体に組み立てた時、この辺はどことくっつくと思う?」とヒントを出し、円周を求めるよう誘導して解けたが、もう一問はわからなかったので一緒に回答を読みながら勉強した。展開図から立体を思い浮かべることができないと解けない問題だった。
国語は算数より得意とのことだけど、漢字は塾の問題なので学校でまだ習っていないものが出るため難しそうだった。わかるものだけ先に解き、知らないものは答えを赤字で書いて、家に帰ってから練習帳に書いて覚えると言っていた。見たことはあるけど思いつかなかったと悔しそうにする場面もあり、私も次回はもっと本人の力を引き出せるヒントを考えたいと思った。来週塾のテストらしいので、今日の時間が少しでも役に立っていたらいいなと思う。
イラストを描くのが好きとのことで、描いたものを少し見せてもらったり、「その定規可愛いね。変わった形だけどどう使うの?」と聞いたら、学校でその定規をルーレット代わりにおにごっこの鬼を決める話など、色々話せて楽しかった。この子の出身地には旅行で行ったことがあるので、その話もちらっとすることができた。
後半担当した小1の男の子は、まだ来日半年くらいで日本語があまり喋れなくて、最初隣についてくれた別の先生から「もう少しやさしい日本語で話してあげて」とアドバイスをもらった。算数が得意で「足し算引き算がやりたい」とのこと。ミニホワイトボードに自作問題を書き、一問ずつ解いてもらうことにした。小1なので最初は一桁足す一桁を出したけど、「簡単?」と聞くと簡単すぎたようで、徐々に難易度を上げていき、最終的には本人の希望もあり3桁引く3桁に挑戦することになった。
私自身が筆算しないと解けない問題なので「できるかな?」と思ったけど、何度か不正解になってもめげずに、最終的には必ず自力で正解まで辿り着く姿を見て、本当に算数が好きなんだろうなと思った。「すごいね!こんなに難しい問題なんで解けるの?」とこちらが驚くと得意げな様子で、まだ学校では習っていないけど、お父さんに一度教えてもらった筆算を思い出しながら、独自に“秘密のやり方”でやっているのだと教えてくれた(隣の席の女の子が通訳してくれた)。35分くらいは集中してできたけど、その後の15分は疲れて眠そうな様子。学校での話を聞いたら図工も好きとのことで、気分転換に色鉛筆で絵を描いてもらった。
どちらの子も正解したときの得意げな顔や、悔しそうにしながらも諦めずに考える姿が愛らしくて、もっと一緒に考えたくなるような時間だった。学生の頃の職場体験で保育所に行ったとき、自分になついてくれた2歳児に思い入れがあり、「可愛さのピークは2歳」という勝手なイメージができていたが、今回違う年代の子どもたちと関わってみて、また別の可愛さがあることに改めて気づかされた。
小学5年の女の子は大人と同じように会話ができるので、イラストやキャラクター、クラスの男子の話など、生徒というより友達感覚で素直に楽しい(大人より話しやすいかも…)。もし赤ちゃんの頃から育てた我が子が、将来こんなふうに友達みたいになれたら、本当に素敵な経験だろうなと思う。
また、父親に“秘密”で教えてもらった筆算が、小1の男の子の、きらきらとした誇らしげな目に繋がっているのだと思うと、やはり親の力は大きいと感じた。私も、子供が生まれたら、その子の「好き」を見つけて、そっと伸ばしてあげられるような母親になりたいと思った。