6年間間断的に強い痛みに悩まされている私。
色んな専門家を回って、ある愛媛の理学療法士さんを見つけることができました。
ただし私は愛知在住なので、愛媛まで通うのは非常に難しいです。
そして一定期間治療を受けるなら、毎回愛知から愛媛まで通うよりも、その間愛媛に滞在した方が体への負担が軽いので、そのためのお金を工面しようと思いました。
愛媛までの交通費や治療費、滞在費を考えると40万円ほどします。正直、手元の資金でも何とかならないわけではなりませんが、長年貯金を崩しながら生活してきましたし、それほど金銭的な余裕はありません。また愛媛まで行っても治らず、今後も治療にお金がかかり続けるケースも十分に考えられます。
そこで友人の力を借りようと思いLINE で相談しました。
以下の感じです。
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突然申し訳ないが、君達2人にご相談があります。
少し長くなりますが、最後まで読んで頂けると幸いです。
今も俺は健康に戻れていなくて、原因不明の全身の強い痛みに悩んでいます。
色んな病院を回って大学病院まで行き、痛み止めとして最上級の医療用麻薬まで試しましたが、残念ながら効きませんでした。
ただそれでも痛みを抱える当人として、治療を諦めるわけにはいきません。
とりあえず今は近所の鍼灸院に通い、ネットで見つけたオンラインで診てくれる医者から特殊な電磁波を使った治療機器をレンタルして様子を見ています。
ただそれでも、その人達は俺の状況を治すのにどれだけ時間がかかるか全く予想がつかないと言っています。
そして医療用麻薬も効かない俺の治療を引き受けてくれる人はなかなか見つからないのが現状です。
そうやって全国の医療の専門家の情報を探す中で、この深刻な症状でも1〜3か月程度でかなり軽減できる可能性があると言ってくれる理学療法士さんを見つけることができました。
この方はマシンピラティスという珍しい治療の専門家です。
ちなみに以下がその人のホームページです。治療内容などが載っています。
https://eslabopt.com/
実はこの方はオンラインサロンもやっていて、患者でできるセルフストレッチなどの映像を沢山紹介してくれています。それを見て、この人なら俺の深刻な症状を本当に治してくれるかもしれない、そう考えています。
ただもちろん動画を見てセルフケアするだけより、その人に俺の体を直接診てもらって治療を受ける方がより可能性が高まります。
ただ俺は今愛知に住んでいるので、この方の住んでいる愛媛県松山市に移動し、更に3ヶ月程度滞在するとなればかなりの資金が必要になります。
まず治療費で9万9000円、
松山での滞在費用は、格安のゲストハウスでも3ヶ月も滞在すると23万円ほどかかります。
更に飛行機代は、往復3万円です。
すると総額で必要な経費は36万円になります。
今収入源が障害年金で1ヶ月11万円ほどしかない俺には、かなりの大金です。
そこで申し訳ないのですが、君達2人からこのお金を貸して頂けないでしょうか?
全額とは言いませんが、例えば2人から5万ずつ10万円貸して頂けるととても助かります。
もちろん必ずお返ししますが、いつ痛みを完治できるという確実な見込みがないため、申し訳ないが正直今は具体的な返済プランは用意できません。
ただ、俺は今でも障害者向け労働施設に在籍していて、そこに復職できればその給料と障害年金だけでも月20万円は稼げるようになりす。
(今は痛みのため休職中です)
1ヶ月11万円の障害年金だけで6年暮らしてきた俺には十分貯金できる状態までもっていけます。
そうなれば毎月9万円ずつ、4ヶ月で返済可能です。
ですからこの話を2人で検討して頂けませんか?
低所得者向けの行政の融資制度もあるんですが、貸付金額は10万円程度、そして連帯保証人が必要なので、今の俺にはハードルが高いのです。
法学部出身の君達2人に相談するに当たって、この依頼を借用証書として残すために敢えて文章で送らせてもらいました。
長いこと連絡してなかったのに唐突なお願いで申し訳ないのですが、検討して頂けるとありがたいです。
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そしてそれから友人と以下のようなやり取りをしました。
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友人:
おはよう。私も少し考えますが、ご家族には頼みづらいんでしたっけ?そのあたりの話を以前聞いたかもしれないが、忘れてしまっており。
私:
おはよう。
こういう話は、もちろん先ず家族にするべきだとは俺も思う。
ただ今俺はもう家族とは疎遠になってしまってるんだよね。
うつ病になって最初に実家に帰った時に、俺を心配するあまり母親までうつ病になって寝たきりになってしまったんだ。
それから俺は家族の中ですっかり厄介者になってしまい、もう俺の携帯は家族全員に着拒されている。
転勤族の家庭で育ったということで、地元に残っている親戚とは元々疎遠で、他に頼れるような親戚もいない。
以前色々相談に乗ってもらっていた看護師の叔母もいたんだけど、多分俺の相手をするのはやっぱり疲れたんだと思う。
今の家を借りるとき、叔母に保証人になってくれないか頼んだんだけど、それを頼んですぐ叔母一家からも全員着拒されている。
この家は特例で保証人なしで貸してもらった。
そういうわけで本当に恥ずかしい話をして申し訳ないが、友達に相談させてもらったんだ。
友人:
事情は了解。ちょっと込み入った話なんで、Aくんとも相談します。
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そしてこの返信をもらってから半月後、以下の返信が来ました。
友人:
こんばんは。以前相談があった件だけど、Aくんとも相談して、5万円ずつ貸すということで了解です。ただ、事情は承知しているものの、こういう話は本来、ご家族や行政でサポートすべきなんで、我々がサポートできる範囲にも限界がある点はご認識いただきたく。
私:
どうもありがとう。
それでは時間のある時に俺の下記の口座に振り込んでもらえるかな?
(口座名は省略)
家族という単語が出てきたので少し話をさせてもらうと、
水よりも薄い血というのは大して珍しくもないんだよね。
俺の親父と弟と妹は全員銀行員で、正直全員が金融のプロってわけじゃないけど、ただ全員金銭トラブルの専門家ではあると思う。
だから金を貸し借りすることの怖さは知り尽くしている、それが俺の戸籍上の家族なんだ。
銀行で融資をやっていた親父にとって仕事というのはともかくリスク回避だったから、子供の頃から何かあったらいつでもお前らとは縁を切ると俺達兄弟は言われて育った。
俺が初めて読んだ青年漫画は10才の時の、かの有名なナニワ金融道(サラ金の漫画)だよ。
親父の本棚にあって、年子の弟も同じように読んでいた。
そして俺自身経理マンとして資金繰りの仕事をしてきたし、新入社員の頃は支払手形を作っていた。
だから借金の重みについては、正直法学部卒の君たちよりも体感としてよく知っていると思う。
そういうわけで、この41年間どんなに困っても俺は絶対に借金をしてこなかった。
F君の言う普通の家族というのは多分どんな時でも助け合う血縁関係というものなんだろうけど、そんなの全く関係ない、金の切れ目が縁の切れ目なんて家族も大して珍しくない。
逆にごくありふれた話だと思う。
ただ多分、俺達のいた大学にはそんなに多くはなかったんだろうね。
そして俺は後者の家庭で育ったけど、大学からの友人にお金を貸してもらえたことには本当に感謝しています。
どうもありがとう。
そしてもう君たち2人に病気で困ったからお金を貸してくれとはこれ以上お願いしないので安心して下さい。
なお行政には相談したけど、現時点ではこれ以上受けられるサービスは特になかったよ。
というよりすでに障害者手帳を持っているから、受けられるサービスは全て受けたけどそれでも生活保護以下です。そして何か新しく治療を受けたかったらどうにかして自力で資金を捻出する、それだけです。
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この借金を申し込んだ友人は、大学時代からの20年以上の付き合いです。
今私は41歳、同年代の友達はもう大抵結婚して家庭を持ち、普通に社会の一線で働いています。
そういった同級生に対して、今のうつ病で無職という自分の状況に引け目を感じ、長いことを連絡を取ってない過去の友人も多いです。
そんな中で借金の相談をした2人は唯一定期的に連絡を取り続けている友人でした。
この2人は私と同い年で、そのうち1人は年収1500万円の高級取りです。
それだけの経済的余裕があって、20年来の友人に5万円を貸すのに半月以上悩んだというところに何だか釈然としない思いを感じています。
一度金を貸すと、際限なく金をせびってくる可能性があるとでも思われたのでしょうか。
もちろんお金を貸してもらえたこと自体はありがたいのですが、所詮うつ病無職の社会的信用というのはこの程度なのだというのを改めて認識させられました。