大企業の末端にいるただのIT技術者が、経営環境を変えることは可能だろうか?
私は思う。
可能だと。
例えばCMMIによる能力モデルで会社の組織能力を分析し、ABC分析で無駄な部分をあぶりだしていく。
IT部門の社員であれば内部情報は自由に手に入るので、より定量的に分析する事が可能だ。
何をどう変えればよくなるのかが、この時点で見えてくる。
だからといってCMMIの全部を適用する必要は無い。
足りない点は何なのかを見つけだせる事が重要で、そこからは補うための実用的な手段を、考え出していく事に使う為のツールだ。
例えばうちの会社はリスク管理ってやれているのだろうか?
じゃぁリスク管理って具体的に何をやればいいの?
これをCMMIでは、PDCAサイクルでいうとPlanにあたる部分があって、リスク・マネジメント計画、リスク識別、定性的リスク分析、定量的リスク分析、リスク対応計画が必要となっている。そして、これらは何の目的でどうやるのかが全て書かれている。
私はちっともリスク分析なんて専門外だったが、これを元に調べる事で、うちの会社では「このようにやっているが、ここはやれていない」という判断が出来る。
裏を返せば定量的リスク分析がなされておらず、リソース計画が吹き飛ぶ恐れがあることがわかる。
そして、どの役員より早く詳しく私は知っているのである。
ちなみにリソース計画が吹き飛ぶ根拠はABC分析でコストを算出してある。担当の人間がスーパーマンにならない限り生産性の限界に突き当たるので、増員、配転でコストの増加予測が立つのである。
しかし、それだけでなくIRによる経営計画や財務を確認し、この会社の経営戦略を理解し内部情報と照らし合わせる事で、費用対効果が算出できる。
業界内での動向などもインターネットに溢れている。
経営者でない私が、これらをリサーチして会社の経営戦略に対して客観的に評価可能だ。
そして・・・自分で経営戦略を立てることも可能となる。
その根拠と数字は、おそらく財務担当者が舌を巻くぐらいの精度で分析し、予測、対策を立てられるはずである。
それを役員会へ提案する事も可能だろう。
なんなら役員の誰か一人を味方につけタッグを組んで提案しても良い。
ということで、IT技術を持ってさえいれば+αでなんでもできるのである。