GM、クライスラーが倒産したのは何が原因だったのか?
実は日本の企業は、あと数年で同様の事態になると私は予想している。
改革を声高に唱える、一流と呼ばれる企業の経営者達。
しかしながら、もっとも保守的なのは彼らだ。
ドラッカーが労働と資本から知識と資本へと革命的に産業が変わったと言った。
そのとおり、2002年より戦後最長の好景気に沸いていた頃、労働賃金はコストカットされホワイトカラーの経営者、役員達はこぞって自らの給与を引き上げていた。
また、知識階級に属する金融、コンサル業界など、物を作らない会社も同様であった。
そして物を作り出す労働者たちに光は当たらなくなった。
近年、知識だけのMBAホルダー達が経営に口を出すようになり、今の日本の惨状を作り出した彼らはなんと弁解するのだろうか?
もっとも今は、経営者自身もMBAホルダーであったりするのだが。
私が学生だった頃、私の恩人である大手電機メーカーの会長は、生前にこんなことを仰っていた。
「今の日本はものづくりが疎かになっている。ものづくりを大切にしなければ産業が駄目になる金儲けは二の次だよ」
私は、会長にこんなことを誓った事を覚えている。
「人を大事にする社会を作りたいボランティアでもいい、何か自分のできる事から始めたい」
そうしたらこんな事を言っていた。
「その言葉、大人になっても忘れちゃ駄目だよ」
今でもその言葉を覚えている。
ものづくりは、同時にひとづくりでもあると私は解釈していた。
いい物を作るには、心をこめなければ生まれない。
手が切れる程に優れた製品とするまでには、金銭の多寡では測れないほど大変な努力が必要だと思う。
一朝一夕では出来ない、卓越した職人の技術。
そういった人達を、コストカットなどと称して人員整理してしまったり、あるいは高齢者雇用給付金を補填することで実質賃金の引き下げを行い、安く雇用するなど、軽薄なコンサルが思いつきそうなやり方だ。
本当の競争力は、SWOT分析などで導き出すもんじゃない。
必死にあがいて、走り続けて生き残る事ができるかどうかだ。
今の日本の大企業にそういったハングリーさが無い。
良くも悪くもサラリーマン根性と学閥主義だ。
最悪なのがホームページで社員のプロフィールに学歴が書いてあるような会社である。
低脳なコンサル会社などもこの傾向が強い、結果が出せなくても肩書きという後ろ盾で食ってく輩だ。
真っ先に倒産したGMのパートナーはどこの会社だっけ?と考えれば直ぐ分かる事である。
今、日本が不況なのは俺達経営者の責任だ。
と言い切れる奴がいないのが日本の経営者なんだよな。
言い訳ばかりの若者と言えば2ch世代などと言うが、実は日本の経営者達も2ch世代なんじゃないかな。
上場企業においては経営目標が達成できない、会社都合で社員を解雇する、こんな経営責任者達は給与を返上させるぐらいの責任を取るべきだ。