以前、かなり前の話です。
友人が、猫を飼ってみないかと連れて来た。その頃の私は、犬派だったのだが、子猫の可愛さに、飼ってみる事にした。
初めての猫に戸惑いはあったが、すぐに慣れた。それは、猫ちゃんも同じだったと思う。
キンタと名付けた。毛が黒い👨の子猫。丈夫に育って欲しい、の思いで名付けた。
が、半年たった頃、ご飯を食べる量が減ってきたので、往診に来て頂いた。風邪との診断だった。
栄養注射をして診療は終わった。が、その後食欲は回復せず、さらに、水も飲みにくい様子に不安を感じ、違うお医者さんの病院へ飛んで行った。
結果、猫特有の病気で、2、3日持つかどうかですとの診断だった。その日から入院させて、私は家に帰った。
入院2日目の夜、友人と電話で話をしていると、友人が、"さっきからずっと猫の鳴き声が聞こえてる”と言う。明日朝一番に病院に行くと電話を切った。翌日、病院に行くとキンタは、冷たくなっていた。

火葬し、いつも1人だったので、鳥さん、猫さん、子犬さんたち合同のお墓に入れてあげた。

短い同居だったけど、キンタの存在は大きなものになっていて、思い出す度に、涙が止まりませんでした。

一周忌迄の間に、2回、キンタの夢を見ました。もうン十年経つのに、まだ鮮明に覚えています。

1回目
荒涼とした土地に、誰も住んでいないあばら家があり、その家でキンタは、雌猫と一緒に暮らしている様子。私が、キンタ、って呼ぶと、雌猫と一緒に家の中に逃げ込んだ。
ここで、夢終了

2回目
私は、空の高い所にいました。快晴で、地上の風景は、春の野原。レンゲソウ、白つめ草
蝶々が舞い、とっても気持ちいい。
クネクネと曲がった小川が見えてきた。見ていると、猫と子犬がワンニャン言いながら、小川に沿って遊びながら走って来た。と、その時、子犬の肩が当たり、猫が小川に落ちた。すぐに、子犬が川に飛び込み、猫を引き上げていた。素敵な光景にうっとりしていると、この集団から少し離れた場所に、キンタがいた。私を見上げていた。私は、何故かホッとして、そこで夢は終わったようだった。

一周忌の日
前日から、お供え物等用意し準備万端。が、朝起きようとしても、なんだか体がだるい。明日にしようと、横になった途端、私の耳元で、"ニャ~ン”と悲しげな鳴き声。ガバッと起きてお墓参りに行きました。

一周忌の後は、キンタの夢は見てません。
だけど、この何年か後、私は、ある人に出会いました。その人は、見えないものが見える方で、初めて会ったとき、"あなたの足元に、黒い猫ちゃんがいるのよ。その猫ちゃんは、いつもあなたの足元で、あなたを守ってくれているの”
その人は、私が猫を飼っていたことは知りません。
半信半疑でしたが、その人はさらに"猫ちゃんにも霊界はあるのよ。あなたは、その霊界を覗いたでしょ”

この話をベッドで書いている間、専務🐱は、私の胸で寝ています❤


末永く、一緒に居られます様に🎶