流露霧のように降りしきる雨を浴びればそのまま躯(カラダ)に染み付いた穢(ケガ)れを洗い流せそうな気がしていたもちろん無理だって分かってるただ濡れて足は泥だらけになるだけこんなんじゃダメ汚れたまま帰ったら怒られてしまうどうしようこのままじゃお家に帰れない濡れた重い躯を引きずってあたしは歩くしかないのかな?―――
Pierrotガラス越しに道化師は言う"あなたはかつて、大切なモノをなくされましたか?"僕は振り返る『そんなの在るに決まっている。人は得て失い生きていく、そんな生き物』"ではその無くされたモノとはこれですか?"道化師は何かを差し出してきた僕にはそれが分からない『違うよそんなんじゃないもっと曖昧で不確かで……それでも僕が欲しくて欲しくてたまらなかったあの日失ってしまったモノ―――』すると道化師はニッコリ笑って……僕にサヨナラを告げて千々に砕けていった
自由自由と孤独は類似しているホンモノの自由は誰にも縛られる事の無いものそのために僕らニンゲンは独りぼっちにならなきゃいけない孤独それはなんて寂しい世界なんだろうなんて苦しい世界なんだろう自由なんてそこら辺に転がっているでも僕らは縛られる方を選ぶだって自由の価値がデカいほどそれと引き換えに失うものもデカいからほら、今日も諦めて湿気た顔したニンゲン共が自分の中の何かを護るためにあるいは他人と繋がっていたいために転がっている自由を踏みしだきながら見えないふりをしながらいつもの場所に通ずる道を歩いている