【正倉院文様の種類】
葡萄唐草文(ぶどうからくさもん)
葡萄の蔓(つる)を唐草文の主軸として、実と葉を組み合わせた紋様。唐草は蔓が絡み合って曲線を描いていく文様で、ギリシャやローマの連続文様パルメット(棕櫚の葉をモチーフにした唐草文様)から発展したとの説があります。
多くの種子を持つ葡萄は、古代中国では柘榴(ざくろ)とともにたくさんの果実を実らせる豊穣(ほうじょう)の女神とされました。日本には飛鳥時代に伝わりました。
蜀江文(しょっこうもん)
八角形や四角形で隙間なく構成され、斜め方向に繋ぎ合わせたものが一般的。蜀江という名前は、3世紀頃に中国で栄えた蜀(現在の四川省成都付近)の首都を流れる川のこと。古くから赤染めにすぐれ、そこで織られていた錦の文様を蜀江文といいました。中国では宋の時代に文様は形式化され、現代のような連続文様になったといわれます。
獅子文(ししもん)
獅子はライオンのことで、古代ペルシャでは太陽や王の象徴とされました。アフリカや西アジアの獅子文が中国を経て日本に伝わりましたが、ライオンを知らない日本人には中国風の想像上の動物として受け入れられ、唐獅子文(からじしもん)として親しまれました。百獣の王である獅子と百花の王である牡丹を組み合わせた「唐獅子牡丹」などが有名です。
鳳凰文(ほうおうもん)
正倉院の宝物にも多く見られ、法隆寺の玉虫厨子(たまむしのずし)には仙人をのせて空を飛ぶ鳳凰が描かれています。古代中国では、鳳凰は龍、亀、麒麟(きりん)とともに、四瑞(めでたいときに表れる天の使い)のひとつで、その姿は鶏のようなとさかに五色の羽、長い尻尾が特徴で、鶏とクジャクを組み合わせたような印象。鳳はオス、凰はメスです。時代とともに鳳凰の姿は変化していき、意匠化されてきました。
『本物の良さを低価格で』西陣織 通販ショッピングサイト B反ドットコム