塩野七生さんの本です。

「ローマ人の物語」シリーズが彼女のライフワークですが、本編があまりにも長いので(長いだけで面白いのですけど)ときどき周辺の話やダイジェスト版?(というと怒られるかな)がでます。とっつきにはこういうほうが読みやすいですよね。

ローマ人の物語もそうですが、基本的にはこの本はリーダー論、だと思います。

ローマの歴史は長いので、いろんなタイプのリーダーが現れます。それぞれに対する塩野さんの解説が抜群に面白い。

本当にこの世界が好きなら、ちゃんと長い本を読んだほうがいいのですけどね。この本の中でも何回も短く簡略に語れといわれてもできない。歴史の面白さはディティールにある。と言われていますし。


この方は本当に格好いい女性です。男前だよなあ。この人の書いている文章は基本的には歴史なんだけど、登場人物の血が通っています。こういう方にスパッと斬られたら立ち直れなさそう。。最後のほうに「古代ローマ 指導者通信簿」というのが載っていて、歴代のリーダーたちに塩野さんが点数をつけています。このつけ方も解説もまた笑える。いやあ、男じゃなくてよかった。

息子さんがいるのは知っているのですが、どんな旦那さま(現存か離婚しているかはわかりませんが)と下世話な興味を抱いてしまいます。日本の方ではなかったのは覚えているのですが・・


仕事でよく、リーダーとは、と考えることが多いので(私がリーダーなわけではなく、リーダーを見て)今日もいらいらすることがありましたし!そんなときにちょっとこういう本で和むのです。




塩野 七生
ローマから日本が見える