昨日から読み始めて読了。

横森 美奈子
私の介護days―仕事も、おしゃれも。

デザイナーさんで、ファッション関連の著書もあり、このところはテレビや新聞でも見ることが多いので、知っている人も多いかな。

もともとおしゃれな素敵な方だけど、このところとても素敵に歳を重ねているなあ、と注目していた人です。離婚した弟親子と親との三世代同居をしている、というのは他の著書でチラッと触れていたので知っていたのですが、内情は両親の介護のためとは知りませんでした。

この本はその介護の日々をつづったもの。今までの介護のイメージが少し変わりました。

私にも年老いた親がいて、いつかはそんな日も来るのかも、とおびえつつ、その日が来るまでは考えまい、としているところがありました。今もおびえとか怖さはあるのだけれど、こういう介護生活をした人もいる、というところに少し光が見えるような気がします。


介護をしているから、疲れて大変に見える、同情を買うのは絶対いやだ、という決意と持ち前の元気と気力で、明るく強く生活をこなしています。

もちろん、バリバリと稼げる力を持っていて、いろんな恵まれた?条件があったことは確かですが、同じ条件をもっていてもこの人のように考え、行動できるのはまだまだ少ないんじゃないかな。

実際に自分に降りかかってきたときに、どうできるかは分からないけれど、いろんな考え方、やり方があっていいし、おしゃれも絶対捨てない(この人はもともとデザイナーさんだから当たり前かもしれないけど)という生き方がある、というのは勇気がもてます。


一生きれいでいる、美しくある、という気概を持つのは大切なことですね。

女性としても人間としても。外見だけでなく、裏付ける中身も年とともにますます大切になっていくようです。