【雑記】幻の将軍 ~徳川昭武 | Jazz@Saku

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会社員でジャズベーシストのJazz Man BSakuの日常を暴く!(笑)

今日の午後は仕事(昼間の)で松戸へ出かけた。

人生で初の松戸駅下車。


計画的な開発ではなさそうな東口駅前から、1Km

ほど国道6号方面に向かった。


緑の多い郊外に出る。


東京から江戸川をわたると本当に別の街に来た事を

実感する。


所要を終えて、帰り道に


「国指定重要文化財」という看板が目に入った。


これは見ておかねばいけない!


ということで、少々立ち寄り。


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戸定(TOJOと読む)邸 というらしい。


何でも江戸の水戸藩松戸別邸ということで、

15代将軍慶喜の弟昭武が住居として使用していた邸宅

らしい。

要するに廃藩置県がそのタイミングで行われていなければ

16代将軍になっていた人が住んでいた邸宅である。


豪華なつくりである。明治時代に自治体が譲りいて以来大規模な

修繕はしていないというから、すごい。

木造建築特有のきしみや曲がりが最小限である。


重要文化財であるが故の保守であろうが、もともとのつくりが贅沢

である。


庭も素晴らしい。
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奥に向かって丘になっており、その面積に比べて広く見える。

パースペクティブの技法を使っている。


梁や屋台骨には贅沢にも一本ものの丸太を使っている。

柱の木目もすごい綺麗だ。


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ただ、風呂は狭い。
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コンクリートと浴槽はあとからつけたものとのことだが、

解説には実際に使っていた浴槽も小さいものが多かった

そうな。


確かに、写真で見る徳川の方々は小さい。



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29歳の若さで水戸藩主の地位を捨て、隠居生活にはいり、

写真をはじめ、生きることを楽しんだというその生き方に一昔

前の日本のアッパークラスの様態や権力争いの渦中に生き

る方の生き様が垣間見れた気がした。


都会の喧騒を忘れ、さまざまに思いをはせた小一時間だった。