ビジネスリスクの基本原則に
「予測し得るリスクを排除する」という考え方がある
先日、「第11天竜丸」が転覆し船頭と乗客計23人が流された事故

では、
県警は操船ミスの疑いがあるとみて、
業務上過失致死容疑で同社本社など3カ所の家宅捜索を始めた。
となっているが。船頭さんの運転ミスなのだから
家を捜索しても、意味がないと思う人もいるだろう。


しかし、現実は甘くはなく
会社はコース取り
ライフジャケットの使用方法について、誰がどう指示を出していたか?
という形で疑いの視点で捜索が行われる
つまり
企業が想定し得る事故に関して
どこまで指示を出していたか?が
問われてきます。


そんなことを言っても
実際は地方の企業なので賠償意識は恐らく低く
それらを紙で整備していないのではないかと考えれる。
結果的に業務上過失致死は免れないのではないかと思う。


つまり、どこまでやっていれば
偶然の事故で終わるのか?
企業の責任は問われないのか?

と考えると
どんな小さな企業といえども
予測し得るリスクに対してここまで対策をしていたんだ!という
証拠および実績が必要である。

例えば
船頭さんになるための研修マニュアルの整備

そこでの記載内容で
ライン取りの決定方法、
ライフジャケットの着用の仕方の説明およびデモを毎回やるとか
着用しない場合の例外規定の設定内容とか
その研修など


企業として、ここまで予測し対応していたのに
事故は偶然起きてしまったと
いう形である。


今回のニュースをみると
ライフジャケットは暑いことを理由に
ほとんどの方が着けていなかったというが
春過ぎの映像も着けていなかた。


企業の責任は計り知れない。



身近な例でいうと
熱中症対策は企業としてしているだろうか?
クールビズの導入及び実効性
営業で外出する人への配慮として
水分や塩分の配布、休憩の強制など
どこまで徹底できているか?

たぶん、熱中症は想定し得るリスクなので
どの企業も必要だと思う。

これも、ビジネスリスク対策である
読売新聞の記事によると

津波で25人死亡した自動車学校を遺族が提訴した。

提訴内容によると
「学校側が、津波の際の避難マニュアルを用意していなかった」
「対応に危機感がなかった」とのこと


ここで気になるのは
通常の企業だったらどうだったのかという点である

「地震の際の避難マニュアル」を用意している企業は
少ないのではないか?


もし、今回のような地震で従業員がなくなった場合
企業に過失がなかったと証明でき、
訴訟に勝ったとしても
企業は訴訟費用と莫大なコストがかかるということである

これが上場している企業であれば
なおさら役員の経営責任が問われる。


普通の人はイメージできないかもしれないが
今後、こういう訴訟が増えると予想される

今回のソニーの個人情報漏えい問題について会見が遅すぎた対応で問題になっている
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110502/its11050210010000-n1.htm

私が思う問題点は2つある



1つ目は「対応」。
この手の賠償問題は公表のスピードが信頼回復の大きなポイントとなる。


そのために、もし第一報が入った場合
社内でどのような対応をするかをルール決めを事前にしていたか
そのための体制や社員教育をしていたか?
外部のコンサルにいち早く依頼をしていたか?



2つ目は「賠償コスト」。
賠償コストは膨大である。

また、このコストをどう
システムを開発した業者と分担していくかが
今後の課題となる。

大体の業者は請負契約時に賠償義務を負わない契約と
逃げの一文を入れていると思うが大きな事故の場合は
この一文は意味を持たない。



なぜ持たないのか?
特にすごいのは外資、上場企業、公官庁。

基本的には金額が膨大すぎて弁護士と話し合い
請求できる方法を検討する。
また、外部からの圧力である



①外資の場合(ソニーは外国資本も多いので実質的には外資)
外国とくにアメリカではこの手の案件を
集団訴訟を起こす業務を専門としている弁護士事務所が多い。
そのため、取締役の責任追及がものすごい

また、同じ理由で

②上場している企業
株主から開発業者へ責任追及しない理由が追及されるから


③公官庁
ここは株主からでなくオンブズマン等の市民団体。
国会招致などが背後に迫ることになる。


最後に
こんな問題に関する保険は下記のリンクから
漏洩させた会社向け(今回はソニーの立場)

http://www.proat.jp/pip/


システム開発会社向け(ハッキングに関してはオプション)
特に海外にシステム開発を投げているところは要注意!
(コストは削減できるんだけど・・・)

http://www.proat.jp/itbg/