理科の勉強法
※理科に関しては、まだ、かなり未開拓なために一般論に留めておきます。また、今までの学習経緯は、『理解しやすい化学』『チャート式新化学』『はじていシリーズ』程度ですが、分りやすいと思った参考書レヴゥーを載せておきました。あくまで独学なので、基本的に解説が悪いものは参考書評価としては全科目低めになります。ご了承ください。
概要
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まず理科の科目選択から説明します。理科には物理、化学、生物の3科目があり、ほとんどの大学ではこのうち2科目選択します。一般的には物理・化学、あるいは化学・生物という選択の仕方をするので、問題となるのは物理と生物のどちらを選ぶかという事になります。まず予備知識として、理科のそれぞれの科目には一般的に以下のような性質があるらしいです。
【知識量】
化学>生物>物理
【数学的要素】
物理>化学>生物
【得点難易度】
生物>化学>物理
最後の項目は試験での点の取り易さという事ですが、これはやや主観的ではあります。物理は得意な人は安定して高得点が取れますが、一問の配点が大きくわからなければ試験終了という数学のような側面もあります。化学は基本的にどの大学も問題が簡単なので、比較的高得点で安定します。大失敗という事も普通はありません。生物は少し特殊です。まともに対策していれば大失敗する事はまずあり得ませんが、大成功するということもほとんどありません。これは2次試験でもセンター試験でもそうです。コンスタントに平均的な点数が取れるだけです。つまり物理の得意な人に比べると、明らかに得点率は下がります。
まとめると、物理と生物の違いは次のような感じです。物理は数学的な難しさがあるが、最終的な知識量は比較的少なく得点もしやすい。ただし失敗する可能性がある。生物は暗記量は多いが内容は簡単で、得点も安定している。ただし高得点は期待できない。こう見ると、どちらも一長一短です。しかし、一般的には医学部入試では物理が有利と言われています。個人的にも、総合的に考えるとそのような気がします。ただ物理は一通り勉強するまでが非常に大変です。科目としてかなり難しい。基礎事項の習得の難しさで言えば、個人的には数学より難しい気がします。つまり独学に向いていないことは明白です。
どちらを選んだとしても、それだけで医学部に合格できないということはありません。自分に合っている方を選択すべきだと思います。結論としては、独学する人には生物が、高校生や予備校生には物理がお勧めです。
理科3科目に共通した勉強のポイントは以下です。どの科目も英語や数学よりは知識量は少なく、また底も浅いです。その点では完成するのにかかる時間も少ないと思います。
毎日のノルマに入れる
よく、「初めは英語と数学を重点的に勉強して、その後で理科をまとめて勉強する」という方法が言われていますが、これは確実に効率が悪いです。「まとめて勉強する」というのは例外なく非効率的。分散して長期的に覚えた方が絶対に記憶の定着がよく、また精神的負担も小さいと思います。理科も少しずつでもいいので、普段からこつこつと勉強しておくべきです。具体的には、理科2科目のうち少なくとも1つは一日のノルマに入れること。出来れば2科目とも勉強した方がいいですが、そうすると各科目でこなせる問題数が非常に少なくなるので、2科目を1日交代で勉強するのでいいと思います。それが最低限です。
並行して勉強する
これは上で書いた「毎日少しずつ勉強する」というのとも少し重複しますが、「総論」の「多科目勉強する」の項目で書いたことです。やはり多くの科目を同時に少しずつ勉強した方が、頭が疲れにくく記憶の定着もいいということです。理科2科目を並行して進めるのは当然ですが、注意したいのは化学です。化学は非常に範囲が広く、理論、無機、有機の各分野もそれぞれ並行して勉強した方がいいでしょう。理論、無機・有機という組み合わせで分けても構いません。範囲が広い科目は分けて勉強するのが原則です。
紙に書く
これは数学と同じで、計算問題の場合です。つまり主には物理と化学という事になります。計算問題は一度は必ず紙に書いて実際に計算してみてください。解答は数学ほど犯罪つではないかもしれませんが、計算力をつけることと実際の計算に慣れておくという意味はやはり重要です。
補足を書き足す
これは物理の場合は計算過程の補足、化学と生物の場合は周辺知識の補足です。物理の場合は数学と同じく、計算過程を日本語に翻訳しておくことで理解と記憶の定着に役立ちます。化学の場合は完全に問題集主体で行っていると思うので、所々で知識漏れがあるはずです。その辺を補足しておきましょう。生物は参考書も併用していると思いますが、問題集にも周辺知識を書き足しておくと記憶の強化になります。わかりにくい表などをまとめ直したりすることも有効です。ただし、これは余白に書ききれる範囲で行うこと。それ以上の壮大な自作ノートは時間の無駄です。
語呂・イメージで覚える
語呂合わせが特に重要なのは化学です。化学には、覚えておく必要があるが、語呂合わせなしで覚えることはほぼ不可能という部分が結構あるからです。イメージが重要なのは物理と生物です。物理の場合はイメージすること自体が目的ですが、生物の場合は記憶の補助として活用できます。抽象的な用語や現象には必ず具体的イメージを伴わせて覚えてください。
物理
概要
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非常に難しい科目です。と言われています(「と言われています」というのは「よくわかりません」という意味です)。確かに難しいことは難しい。完成した後に維持する知識量としては少なく、その点では楽ですが、そもそも完成させるのが厳しいです。独学には相当厳しい科目と言えます。が、最近は講義型の本でいいのがいろいろ出ているので、比較的容易になったと言えるかもしれません。いい時代になりました。
勉強の基本的なスタンスとしては数学と同じです。ただし同じなのは完全に問題主体で勉強するという部分であって、物理の難しさは数学の難しさとは別のような気が個人的にはします。物理で最も大事なのは物理現象のイメージです。これは数学と明らかに異なる性質です。問題文が表している物理現象のイメージを正確に再現すること。それが出来れば問題は解けます。普段の勉強はその訓練であるとも言えます。また公式が表す意味を正確に理解しておくことも重要です。
まあ難しいと思いますが、頑張ってください。と人事のように言っていますが、東京大学は生物では勝負出来ず(生物で合格点を取るのが究めて難しく)物理で勝負するしかないようなので、わたしは必死こいてがんばりますけども。・・・ね。
教材
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【第一段階】
基礎レベルの参考書を1つ。
基礎レベルの問題集を1つ。
【第二段階】
標準レベルの問題集を1つ。
教材の使用法
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【第一段階】
参考書の場合はまずよく読み、その後で内容を思い出すだけです。例題は例の4つのプロセスの通りの方法でいいです。必ず少しは考えてみること。問題集も4つのプロセスに従って淡々とこなすだけ。少し考えてから解答・解説を読み、紙に解き直してから思い出す、といういつもの流れです。日本語で補足することも忘れないように。参考書の使用回数は2周程度、問題集は3周程度といったところです。
【第二段階】
問題集の使い方は「第一段階」と同じです。この段階では考える時間を少し多めに取るといいかもしれません。紙面上に実際に解答を書いてみることは必ずやってください。使用回数はありません。入試まで繰り返し解き続けてください。
化学
概要
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暗記量は理科の中で一番多いです。その点で「損な科目」とも言われています。しかしこの科目には教養として知っておいた方がいい知識が非常に多く、医学部に入った後でも必要となります。生物の知識は少し勉強するだけで簡単に得られますが、化学を一から勉強するというのは精神的につらい。受験生の内に学んでおいた方がいい科目です。また得点が安定しやすいというメリットもあります。
化学は理論化学、無機化学、有機化学に分かれます。理論化学は計算問題、無機化学は知識問題です。有機化学も知識問題と言われていますが、問題形式が独特なのでそれなりに練習が必要になります。この3分野はそれぞれ量が多く、並行して勉強することをお勧めします。また語呂合わせが最も役に立つ科目でもあります。必要な部分では必ず利用しましょう。
教材
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【第一段階】
基礎レベルの参考書を1つ。
基礎レベルの問題集を1つ。
【第二段階】
標準レベルの問題集を1つ。
教材の使用法
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【第一段階】
参考書はざっと読むだけでいいです。概観がつかめたとう程度で問題ありません。問題集は例の4つのプロセスに従うだけですが、これはちゃんとやってください。計算問題は実際に解き直し、細かい知識もちゃんと覚えてください。使用回数は参考書が2周程度、問題集は2~3周程度です。
【第二段階】
問題集の使い方はやはり「第一段階」と同じです。初めから自力で解く必要も特にありませんが、少しは頭の中で考えてみること。使用可数はなく、入試まで繰り返し解き続けてください。
生物
概要
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かなり簡単な科目です。基本的には知識問題だけと言われていますが、実は計算問題も結構あります。しかしそれも非常に簡単で、標準的な思考力があれば誰でも出来るような内容。中学生でも点が取れるような科目です。独学には最適の科目だと言えます。ただし高得点は期待できず、またセンター試験でまれに難問が出題されます。その点は注意が必要です。
生物の勉強で特に注意することはありませんが、一つ言うなら実験問題には注意が必要です。実際の入試で出題される問題は、純粋に知識だけがあれば解けるという問題だけではありません。多くの場合は実験問題という形式で出題され、これを解くには問題中で設定されている実験の意義を読みとり、何が結論できるのかを考える論理的思考力が必要です。つまり一対一対応的な暗記では対応できないということを普段から意識し、解答・解説の論理展開をよく理解しておくことが必要です。
また、生物の基本はやはり知識問題なので、問題集をこなすことが勉強の中心になってくると知識漏れが気になります。問題集の余白に周辺知識を書き込んでおくと頭の整理にもなり、漏れも防げて効果的だと思います。
教材
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【第一段階】
標準レベルの参考書を1つ。
基礎レベルの問題集を1つ。
【第二段階】
標準レベルの問題集を1つ。
必要に応じて発展レベルの問題集を1つ。
必要に応じて遺伝の問題集を1つ。
教材の使用法
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【第一段階】
参考書はただ読んで思い出す作業をするだけです。これは入試まで一定ペースで読み返し続けてください。問題集ですが、いい本がないので標準レベルの問題集に収録されている基礎問題だけをこなすことをお勧めします。やり方はやはり例の4つのプロセスの通りです。周辺知識も余白に書き込んでおきましょう。使用回数は3周程度です。
【第二段階】
「第一段階」とは別の標準レベルの問題集を1つやります。やり方は「第一段階」と同じ。必ず少し考え、その後で計算問題は紙に解き直します。思い出す作業も忘れないようにしてください。使用回数は2周程度です。後は必要に応じて発展レベルの問題集や遺伝の問題集をこなせばいいと思います。
第一段階――物理
理解
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どれか1つをやる。
ⅰ 『漆原晃の物理Ⅰ・Ⅱ[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本』『同[電磁気編]、[波動・原子編]』(中経出版)
ⅱ 『浜島物理Ⅰ・Ⅱ講義の実況中継・上』『同・下』(語学春秋社)
ⅲ 『橋元の物理をはじめからていねいに・力学編』『同・熱・波動・電磁気編』(ナガセ)
ⅰは最近出揃った講義型の参考書。3冊もあって負担が大きいが、公式、例題ともに解説が丁寧でわかりやすい。この本が一番いいと思う。
ⅱ、ⅲも丁寧な解説で、内容としては悪くはない。分かりにくい分野はⅰと併用するのもあり。
はずれA 『橋元流解法の大原則1』『同・2』(学研)
Aは全くはずれではないが、完全な初学者向けではないため位置づけが難しい本。『はじめからていねいに』をやる場合に併用するといいかも。
演習・標準
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どれか1つをやる。
ⅰ 『物理のエッセンス・力学・波動』『同・電磁気・熱・原子』(河合出版)
ⅱ 『漆原の物理・物理Ⅰ・Ⅱ明快解法講座』(旺文社)
ⅰは演習の定番本。解説はそれほど詳しいわけではないが、問題の選別と網羅性が非常にいい。
ⅱも人気が高い本で、解説が詳しいのがいい。ⅰが嫌ならこっちでもいいが、まあⅰを使っとけば間違いないと思う。
はずれA 『為近の物理講義ノート最頻出問題50』(代々木ライブラリー)
Aは全くはずれではなく、むしろ解説がわかりやすくていい本。だがやはり問題数が少なすぎる。これだけでは足りない。
辞書
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調べ物用にこの1つを持っておく。
ⅰ 『物理教室』(河合出版)
ⅰはいろいろな事項が詳しい辞書本。困ったときだけ見ればいい。普段は必要ない。
第一段階――化学
理解
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この1つをやる。
ⅰ 『岡野の化学をはじめからていねいに・理論化学編』『同・無機・有機化学編』(ナガセ)
ⅰは講義型の本で、読みやすくていい。化学も数学や物理同様、問題主体で暗記していくべきなので、初学者はあまり分厚い本をやる必要はない。他にいい本がないのもあるが、これくらいで十分。
はずれA 『理論化学の最重点・照井式解法カード』『同・無機化学、有機化学』(学研)
はずれB 『大宮理の化学[理論化学編]が面白いほどわかる本』『同[無機化学編]、[有機化学編]』(中経出版)
はずれC 『坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかる本』シリーズ(中経出版)
はずれD 『新・化学入門』(駿台文庫)
はずれE 『新・理系の化学(上)』『同(下)』(駿台文庫)
はずれF 『原点からの化学・化学の理論』『同・無機化学、有機化学』(駿台文庫)
A、Bともに量が多すぎる。特にAはわけのわからない文章が大量にあるので全く使えない。「解法カード」だけはいいという意見があるが、それも特に必要ない。それだけのために本を買う価値はない。Bも例題の解説がよくなく、分かりづらい事項を参考程度に見るだけでいい。
C、Dは読みづらく解説も雑なので特に使う必要のない本。
E、Fは高校範囲外の事項が多すぎるので完全に不要。Fは読みやすくはあるが、読んでも役に立たない。
演習・標準
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どちらか1つをやる。
ⅰ 『鎌田真彰化学・理論化学〈必修知識編〉』『同〈計算問題・解法編〉』『福間智人の化学・無機化学』『鎌田真彰の化学・有機化学』(旺文社)
ⅱ 『化学Ⅰ・Ⅱ基礎問題精講』(旺文社)
ⅰはどの本も解説が詳しくていい。特に無機化学がよくまとまってる。少し量が多い気もするが、このレベルで他にいい本がない。
ⅱは解説の出来が非常にいい本ではあるが、やはり問題数の少なさに難がある。
はずれA 『らくらくマスター化学Ⅰ・Ⅱ』(河合出版)
はずれB 『目良の理系化学Ⅰ・Ⅱ頻出問題解法』(学研)
Aは問題自体は悪くないが、解説がよくない。基本的にこういうサイズの本で勉強しない方がいい。
Bは練習問題の解説が雑すぎ。それ以外の部分は悪くはない。
辞書
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調べ物用にこの1つを持っておく。
ⅰ 『化学Ⅰ・Ⅱの新研究』(三省堂)
ⅰはどうでもいいことがいろいろ載ってる本。初学者は敢えて使わなくてもいい。重箱の隅をつつくような問題用。
図説
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暗記補助用にこの1つを持っておく。
ⅰ 『視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録』(数研出版)
ⅰは持っておてい損はないが、大して使わないと思う。無機化学でちょこちょこ見るくらいか。
語呂合わせ
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必要に応じてこの1つをやる。
ⅰ 『風呂で覚える化学』(教学社)
ⅰは語呂合わせがいろいろ載ってる本。化学は語呂合わせが有効な科目だが、基本的なものはどの参考書にも載ってるので特に必要ないかもしれない。いろいろ知りたい人用。
第一段階――生物
理解
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どちらか1つをやる。
ⅰ 『生物Ⅰ合格39講』『生物Ⅱ合格33講』(学研)
ⅱ 『山川喜輝の生物Ⅰが面白いほどわかる本』『同・生物Ⅱ』(中経出版)
ⅰは文章、構成、網羅性の全てにおいて完璧な唯一無二の参考書。普通は最後までこの本だけで十分。初学者で分かりづらい場合も、分かりづらい部分だけ他書を参照すればいい。主体はこの本でいくべき。
ⅱは講義型で、すごく苦手な人用。明らかにⅰよりは劣るが。
はずれA 『田部の生物Ⅰをはじめからていねいに・生命の連続編』『同・環境と生物の反応編』(ナガセ)
はずれB 『新・図と表で見る生物』(駿台文庫)
はずれC 『鞠子・医歯薬獣・生物講義の実況中継1』『同・2,3』(語学春秋社)
Aは『合格39講』を講義調にしただけの本。基本的に書いてることは全く同じなので、『合格39講』で分からなくてこっちで分かるというのは考えにくい。『合格39講』がどうしても読みづらいならこの本を使うのもあり。
Bは文脈とか完全無視のひどい文章の本。使ってはいけない。そもそも図と表で見ない生物参考書なんてあんの?
Cは試験に出ないようなどうでもいい内容を詳しく解説した本。内容のバランスが悪いし、使う必要なし。
演習・標準
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どちらか1つをやる。
ⅰ 『生物Ⅰ問題集・合格139問』『生物Ⅱ問題集・合格133問』(必修問題・標準問題のみ)(学研)
ⅱ 『理系標準問題集・生物』(A問題のみ)(駿台文庫)
ⅰ、ⅱともに解説が非常に丁寧な良書だが、ⅱは若干網羅性に欠ける。どちらをやる場合でも、この段階では簡単な問題のパートだけでいい。
はずれA 『らくらくマスター生物Ⅰ・Ⅱ』(河合出版)
はずれB 『生物Ⅰ・Ⅱ基礎問題精講』(旺文社)
はずれC 『大町尚史の生物・生物Ⅰ・Ⅱ明快解法講座』(旺文社)
Aはほとんどが穴埋め問題。基本的に穴埋め問題は参考書を読んどけば出来るので、これをやるくらいなら少しでも多く参考書を読み返したほうがいい。
Bは薄さの割に問題が多すぎ、そのため解説が非常に少ない。使うべきではない。
Cも解説が薄いので不要。敢えて使うような本ではない。
辞書
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調べ物用にこの1つを持っておく。
ⅰ 『チャート式シリーズ・新生物Ⅰ』『同・Ⅱ』(数研出版)
ⅰは詳しさでは一番だろう。フルカラーで見やすい。持っていて損はないが、あくまで辞書。
図説
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必要に応じて暗記補助用にこの1つを持っておく。
ⅰ 『視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録』(数研出版)
ⅰは図説だが、使う機会はそれほどない。高校生物では実物を見ないと分からないようなものがあまりないから。『チャート式』を持っとくだけでいいと思う。
第二段階――物理
演習・標準・補助
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必要に応じてどちらか1つをやる。
ⅰ 『良問の風物理Ⅰ・Ⅱ頻出標準問題集』(河合出版)
ⅱ 『漆原晃の物理・物理Ⅰ・Ⅱ応用実戦講座』(旺文社)
ⅰ、ⅱともに問題の選別も解説もいい良書ではある。だがレベルが中途半端なので特に必要ないと思う。入試レベルの問題が厳しく感じたときのみ橋渡しとして使えばいい。
はずれA 『精選物理Ⅰ・Ⅱ問題演習』(旺文社)
はずれB 『新体系物理Ⅰ・Ⅱ』(教学社)
Aも問題のレベルが中途半端な本。別解の多い解説は決して悪くはないが、上の2冊よりは劣るので特に必要ない。
Bは問題は悪くないが、解説が不親切なので不要。
演習・発展
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どれか1つをやる。
ⅰ 『名門の森・力学・波動』『同・電磁気・熱・原子』(河合出版)
ⅱ 『難問題の系統とその解き方・物理Ⅰ・Ⅱ』(ニュートンプレス)
ⅲ 『為近の物理演習Ⅰ・Ⅱ』(代々木ライブラリー)
ⅰは入試レベルの演習本として、最近ⅱに取って代わった本。問題の選別は『エッセンス』と同様素晴らしく、解説もいい。と、言われている。ぶっちゃけよくわからない。
ⅱは定番の本だがかなり難しく、例題の解説もあまりよくないと思う。問題自体はいいが、ⅰを使っとくのが無難。
ⅲも悪くはない。解説は丁寧でいい。問題数が少ないので時間がない人向け。
はずれA 『実戦物理Ⅰ・Ⅱ重要問題集』(数研出版)
はずれB 『物理Ⅰ・Ⅱ標準問題精講』(旺文社)
Bは解説があまりよくない。紙面も見づらいので敢えて使う必要はない。
Cはすごく難しい本。難しいのに解説は分かりやすいとは言えない。特に使う必要はない。
微積分を使った物理
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必要に応じてどれか1つをやる。
ⅰ 『新・物理入門』(駿台文庫)
ⅱ 『理論物理への道標・上』『同・下』(河合出版)
ⅲ 『入試物理プラス』(東京出版)
ⅰ、ⅱ、ⅲは全て微積分を使った解き方を解説してある本。ⅰを使うのが定番。ぶっちゃけ全くわからない。が、難しいということはわかる。普通の受験生は全く必要ない。微積分を使った物理なんて高校じゃ教えてないし、入試問題も微積分を使う事なんて想定していない。人と違う事をして成功しようとしても、ほとんどの場合上手くいかないのでやめた方がいい。
第二段階――化学
演習・発展
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どれか1つをやる。
ⅰ 『化学Ⅰ・Ⅱの新演習』(三省堂)
ⅱ 『精選化学Ⅰ・Ⅱ問題演習』(旺文社)
ⅲ 『照井俊の化学・理論化学問題の解き方がよくわかる本』『同・無機化学、有機化学』(学研)
ⅳ 『化学Ⅰ・Ⅱ標準問題精講』(旺文社)
ⅴ 『実戦化学Ⅰ・Ⅱ重要問題集』(数研出版)
ⅰは難関大志望者御用達として有名だが、それほど難しい問題はない。解説も丁寧だし網羅性も高く、この1冊だけで、ほとんどの大学で合格点がとれるレベルになる。
ⅱは有機が不足気味ではあるが、解説も親切だしレイアウト的にも使いやすい良書。ⅰが難しいと感じる人向け。
ⅲも解説が丁寧な本で、問題を解く方針が明確でいい。
ⅳは解説が素晴らしい本。問題レベルはⅰとほぼ同じで難しいが、理解につまることはほとんどない。かなりのあたり本だと思う。だがやはり問題数不足は否めない。これだけでは足りない。
ⅴは言われているよりも解説は充実している。問題数も豊富だし、ⅰの代替本としての選択肢にはなり得る。
はずれA 『化学Ⅰ・Ⅱ[理論分野]の点数が面白いほどとれる問題演習』『同・[無機・有機分野]』(中経出版)
はずれB 『二見の化学Ⅰ・Ⅱ問題集・理論化学編』『同・無機・有機化学編、ハイクラス編』(ナガセ)
はずれC 『新・理系の化学100選』(駿台文庫)
はずれD 『有機化学演習』(駿台文庫)
Aは問題のレベルが低く問題数も少ないので、これだけでは明らかに不足する。
Bは全体的に解説がよくなく、『ハイクラス編』が他に比べかなり難しい。バランスが悪すぎる。
Cは難しすぎ。実際の入試にはまず出ないような問題も多く、使う必要は全くない。
Dは解説があまりよくない。有機単独の本をやる必要は特にないと思う。
第二段階――生物
演習・標準
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どちらか1つ(「第一段階」で部分的にやった方)をやる。
ⅰ 『生物Ⅰ問題集・合格139問』『生物Ⅱ問題集・合格133問』(全ての問題)(学研)
ⅱ 『理系標準問題集・生物』(全ての問題)(駿台文庫)
ⅰ、ⅱは「第一段階」でも書いたように、どちらも解説の丁寧ないい本。この段階では全問理解できるはず。
はずれA 『生物Ⅰ・Ⅱ標準問題精講』(旺文社)
はずれB 『実戦生物Ⅰ・Ⅱ重要問題集』(数研出版)
はずれC 『生物Ⅰ・Ⅱの点数が面白いほどとれる問題演習』『同[考察問題]』(中経出版)
はずれD 『生物重要テーマの攻略53』(代々木ライブラリー)
Aは問題と解答しか載っていないびっくりするような本。一人で使う事はほぼ不可能。
Bは最新問題が載っているが、解説がよくないので敢えて使う必要はない。
Cも解説がよくない。文章の解説が少なく非常にわかりにくい。
Dはほんどの問題が他の問題集と被っているので不要。
演習・標準2
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どちらか1つをやる。
ⅰ 『医学部攻略の生物』(河合出版)
ⅱ 『ハイレベル生物Ⅰ・Ⅱ問題演習50』(代々木ライブラリー)
ⅰは発展的な内容の問題を集めているが、トピックも面白いし解説も丁寧でいい本だと思う。
ⅱも同様の本で、問題の内容や分野間のバランスがいい。解説も悪くはない。
演習・発展
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必要に応じてどれか1つをやる。
ⅰ 『生物考える実験問題50選』(駿台文庫)
ⅱ 『生物合否決定問題攻略38』(代々木ライブラリー)
ⅲ 『お医者さんになろう医学部への生物』(駿台文庫)
ⅰはかなり難しいが解説が非常に詳しく、理解できないということはまずない。余裕がある人には一番お勧め。
ⅱも難しい問題集。だが問題の質がよく、解説も悪くない。
ⅲはほとんどの問題が動物分野の本。問題は難しく、見慣れないトピックも多い。解説はどうも的を射ていないような気がするが、こういう問題が出される大学ではいいかもしれない。
はずれA 『生物考える問題100選』
Aは古すぎ。今の入試では出ないような問題が大量にある。解説もひどい。
遺伝
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必要に応じてどちらか1つをやる。
ⅰ 『田部式パターン分類法・遺伝』(学研)
ⅱ 『大森徹の生物・遺伝問題の解法』(旺文社)
ⅰは田部さんの遺伝の本だが、網羅性が高くこれだけで遺伝の問題は全てカバーできる。解説も丁寧でいい本。
ⅱもわかりやすい解説が魅力の良書。どちらでもいいので、好みで選べばいい。
はずれA 『生物[遺伝]が面白いほどわかる本』(中経出版)
Aは内容もよくないが、何より全体的に文章がわかりにくい。この著者は口語で書きさえすれば分かりやすくなると思ってるのか?自分で「俺の本はわかりやすい」と言ってるから始末が悪い。
計算・グラフ
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必要に応じてこの1つをやる。
ⅰ 『大森徹の生物・計算・グラフ問題の解法』(旺文社)
ⅰは計算問題、グラフ問題をまとめた本で、解説はわかりやすくていい。しかし他の問題集でカバーできるので普通は必要ない。どうしても苦手ない人だけやればいい。
論述
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必要に応じてどちらか1つをやる。
ⅰ 『茂木勝の生物Ⅰ・Ⅱ論述問題が面白いほどとけるスペシャルレクチャー』(中経出版)
ⅱ 『大森茂の生物論述問題の解き方』(あすとろ出版)
ⅰ、ⅱはどちらも微妙な出来。ⅰは問題が豊富で質もいいが、解説があまりよくない。ⅱは入試に出そうもないような問題が結構ある。どちらかと言えばⅰがお勧め。
※最後に教材に関しての記述について。
英語では、教材を段階ごと、科目ごとにまとめました。以下では基本的に、強くお勧めする本ほど上に書いてあります(ⅰが最もお勧め、ⅱがその次にお勧め…)。また、各項目にある「どれか1つをやる」などの説明の「1つ」は、ⅰやⅱそれぞれに書いてある全ての本を指しています。
基本的にはお勧め教材をまとめましたが、一応「はずれ本」も書いときました。参考までに。
それから、今後も英語、数学、国語、社会、理科については随時新たな知識体系が構築され次第、教材等具体的な内容を補足更新していきます。
よろしくちゃん。