【前回の続きです】


「……朝食には和食と洋食がございます。……食堂車は7号車でございます。……」
食堂車の案内放送で目が覚めたときには、外はすっかり明るくなっていました。
ちなみに、夜行列車では「おはよう放送」と呼ばれるその日最初の車内放送は、残念ながら聞き逃してしまいました。

朝になってから最初の停車駅では停車時間に余裕があるので外に出てみましたが、機関車の周りには人だかりができていました。

その最初の停車駅を発車すると、また同じボックスの4人で食堂車へ行って、朝ご飯を食べました。
朝食はあまり安くはないものの、デザートまでついたしっかりとしたものでした(携帯電話やiPod touchのカメラの残りのメモリーが心もとなくなってきていたのと、前日の夕食の写真がうまく撮れなくて懲りたのとで、残念ながら朝食の画像はありません)。


食事のあと一眠りすると、次に目が覚めたのは最後の停車駅に到着するところでした。

北斗星の旅も残りが30分ほどとなると、やたらと列車の速度が早く感じられました。
列車がラストスパートをかける中、到着の10分ほど前、ハイケンスのセレナーデのオルゴールとともに終着駅到着の車内放送が流れ始めました。
各方面への乗り換え案内に続いて、昭和63年の青函トンネル開通にあわせて登場した北斗星が、登場からちょうど27年目の翌日に定期列車としての運転を終了し、4月からは臨時列車となる旨が放送されました。

そして、列車は定刻よりも1時間程の遅れで終着駅に到着しました。