更新の間が開いてしまいましたが、前回の続きです。
 
 
寝台の同じボックスの人達と雑談しながら食堂車に並ぶこと二時間が経過したあたりで、やっと予約客の食事が終わって、席へ案内されました。
 
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▲北斗星の食堂車です。テーブルや天井の照明といった内装だけをとっても、日常の列車の旅にはない非日常が感じられるように思います。
営業終了後の撮影のため、テーブル上の電気スタンドは消灯されています。
 
“模型鉄”のおすすめはハンバーグとのことで、ハンバーグセットを注文しました。
 
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▲下手な写真で申し訳ありません(今に始まったことではありませんが)。一つだけ言い訳させて頂きますと、携帯電話のカメラは普通のデジタルカメラに比べて、どうしてもズーム気味になってしまい、全体が切れずに入るようにするには席から立ち上がって、場合によっては後ろの席の人の協力も得る必要がありました。
 
ハンバーグの味は、さすが60回以上も北斗星に乗っている“模型鉄”のおすすめだけあって、おいしかったです。
また、食堂車の独特な雰囲気や、“鉄親子”や“模型鉄”との会話も楽しめたので、なおさら食事がおいしく感じられました。
 
“鉄親子(父)”や“模型鉄”は北斗星の常連のため、食堂車クルーの人達とは顔見知りになっていて、スタッフの人達とも色々な話で盛り上がっていました。
 
それから“鉄親子”と“模型鉄”は偶然、自宅の最寄り駅が同じで、彼等のローカルな話題でも盛り上がっていました。
その話題に加わることができなかったのは残念でしたが、旅には不思議な縁があるのかなあ、なんて思いました。
 
 
やがて、食事が終わりかけた頃に、ウエイトレスがラストオーダーを取りに回り始めました。
つまり、私のいたテーブルは次の客に入れ替わる前にオーダーストップとなってしまいました。
ほかのテーブルもほとんど入れ替わらず、食堂車待ちの行列の後ろの方に並んだ人は結局、入れなかったことになります(“模型鉄”の助言がなければ、私がその立場になっていたと思います)。
 
そして、午後10時を回ると、ハイケンスのセレナーデのチャイムとともに、その日最後の車内放送(いわゆる「おやすみ放送」)が流れました。
「既におやすみのお客様もいらっしゃいますので…」を枕詞に緊急時を除き翌朝まで放送案内を休止する旨、各駅の到着時刻や青函トンネルの案内などが伝えられました。
 
【次回に続きます】