中学・高校時代、私はテストでカンニングする奴に敵意を抱いておりました。
ただでさえ私は及第点を取れるか再試を課されるか微妙なのに、奴らがカンニングで少しでも平均的を上げようものなら、相対的に私の点数が下がりかねません。
そんなこともありましたから、私はカンニングをするくらいなら、いっそのこと潔く零点を取った方がよっぽど立派だと考えている人間です。
とある再試験(これに落ちたら当然、また別のペナルティがある)で、試験監督がずぼらなのか、生徒を信用しきっているのか、解き終わったら職員室へ持って来るように、と言い残して教室を去ったことがありました。私以外のほとんどの生徒は、出題範囲の教科書を写したりしてさっさと提出に行く中、私は一人黙々と真面目に解いておりました(ちなみに私はそれで合格点を取りました。私の名誉のために念のため)。
このほかにも、要領が悪いと言われるくらい、私のアンチ・カンニングは徹底しておりましたが、実は一度だけカンニングに手を染めたことがあります。

小学校5年のとき毎朝、漢字の小テストがありました。
まず白紙が配られて、担任が5問を口頭で出題するスタイルでした。
当たり前ですが、最近習った漢字なんかの出題比率が高かったのですが、あるときなぜか「あかずきんちゃん」なんて言ったのでした。
教室は「えーっ!」「“ちゃん”も書くんですかぁー?」と騒然となりました。
私は、変な問題だけど楽勝だ、と思って答えを書こうとしました。……、書こうとしたんですけど、なぜかこんなときに限って「赤」を、ど忘れして書けなかったのです。この問題を解けなかったらクラス中の笑い者だ、と私は焦りました。
そこで、私は騒ぎに乗じてカンニングをしました。机の中にあった教科書の巻末漢字表を素早く調べて答えを書き、とりあえず表向きの私の名誉は守られました。
ちなみに、この漢字小テストにはペナルティがあって、間違えた問題の書き取り提出が課せられてましたが、その小テストも含めて私がカンニングをしたのは後にも先にも、この一回きりです。
確かに私は一度だけカンニングをしました。しかし、充分に反省しておりますので、これから先二度とカンニングは致しません。何卒、お許しを!
神様「バツ!!」
ザッパーーン!!
私「ひええぇーっ」

……古いテレビのネタ(オレたちひょうきん族「ひょうきん懺悔室」)で申し訳ありません。この漢字テストの担任の先生とは十年くらいお会いしておりませんが、今後お目にかかる機会に恵まれた暁には、このことを懺悔しようと思っています。

体調:△(昨日よりはマシかもしれない)
精神状態:△(とりあえずは小康状態)
【夢精から3日目】
オナ禁:○(35日目)
エロ禁:○(16日目)