天気が悪い中、ご来場いただきました皆さま、
誠にありがとうございました。

おかげ様で、大きな事故も無く無事、旗揚げ公演を終えることが出来ました。

また、ART THEATERかもめ座様はじめ、ご支援いただいた皆さまには
本当に本当に感謝しております。

皆さまの期待に応えることが出来たかは、微妙ですが、
今後は、さらにステップアップして、いつかご期待に添える作品を作ります。

今後とも宜しくお願い致します。


皆さまからのご感想に、意味が分からなかった。という指摘がありましたので、
簡単に概要というかコンセプトを書いておきます。

どこか病院のような施設の1部屋に入れられた、三人の記憶喪失者たち。
彼らは自分が記憶を失ってることに気付かずに、
状況に応じて、それぞれの役割を演じようとしています。
それも無意識に。
あるときは、夫婦になったり、親子になったり、恋人同士になったり、
他人同士になったり。
おそらくそれは、永遠に続けられ、終わりがありません。
きっと、自分が死んでも気付かないのかもしれません。


と、そんな感じでした。
わざと解りにくく、正解も出さなかったのは、
ストーリーとかオチとかの面白さじゃなく、
迷う面白さを提示してみたかったからです。

迷路はゴールすることが目的ではなく、迷うことが目的なのです。
人生も死ぬことが目的ではなく、迷いながらも生きていくことが目的なのです。
迷いながら、自分と言う人間を自分だけの主観で固定せず、
もっと自由に自分を変えていけなければ、自ら死を選ぶ人もいるでしょう。

と、そんな感じのテーマもありました。

僕がやりたいことを詰め込みすぎて、中心がぶれていた気はしますが、
今後も人生とか命とかを真っ正面から考えていけたら良いなと思っています。


なんといっても今回は役者さんに恵まれました。
僕の勝手な想像の世界を疑いもせず演じていただいた三人には本当に感謝しています。

ケーダイ!ゆうちゃん!KENさん!
本当にありがとうね!
これに懲りずに、今後とも一緒に芝居作りができたら嬉しいです。


演劇集団ブラックオニキス 代表 石川満