私の名前はoku。

一介の鬱登山家である。

遂に本日、登山を開始した。


先日私の担当医が書いた診断書が本社に届いたらしく、待たざる着信が私のスマホを鳴らした。

ええい!この際、着信拒否をしてやれば良かったかとも思ったが、しっかりと明るい声色で電話を取った。

通話アイコンを押す指は震えていたように思う。

要約すると、oku最近どうよ?ワッツアップ!

てなもんで、こちとらこの電話でテンションはガタ落ちである。

しかしながら数ヶ月に及ぶ休業により、

oku家は火の車である。

不承不承ながら社会の檜舞台に再び上がる決断を下した。

後日産業医との面談を行い、晴れて私の復帰は決まったのであった。

復帰日が決まってからの数日、それは精神的に地獄のような日々であった。

上がっては沈み、また上がっては沈んだ。

それでも私の砂時計は順調に残りの砂を減らし続けた。


そして本日、今しがた復帰初戦を終えた私は、

セブンイレブンの駐車場にてカフェラテを片手に筆を取っているというわけである。

遂に初戦は終わったのだ。

起床時から今の今まで、全ての時間において全神経を研ぎ澄まして過ごした1日であった。

新たな場所、新たな面々との邂逅、そして真新しさの欠片もない業務。

今の私は心身ともに疲労を隠せないでいる。


疲れた。

恐ろしく疲れた。


作り笑顔に作り声色、すべてが作りokuであったように思う。

しかしそうでもしなければ新しい環境に踏み込めない気がしたのだ。

ようやく訪れた復帰の機会である。

本来の私とはかけ離れていようが、ファーストコンタクトをワーストコンタクトにするわけにはいかないのである。


がしかし、私は今日勝った。

少なくとも負けはしなかった。

社会復帰における最初の山を越えたと言っていい。


新たな環境は大阪でも辺境の地にあり、奇しくも山々に囲まれていた。

規模はこじんまりとしており、働く方々もどこかゆったりとしている。

何かあれば私に言ってきなさいと70代の大きなお姉様に言われ、頼れる存在も得ることができた。

肝心な上司はというと、特別面白い上司でもなければ、少しパワハラ気質が備わった上司であると思われるが、何より年下である。

年の功でねじ伏せることはできそうである。

復帰をする環境としては良い環境であると思えた。

グッジョブである人事よ。


とにかくこの一日一日の積み重ねを続けることが当面の目標である。

明日も朝早くから私の戦いは始まる。

明日は上司が休みであるからして、

私が社員一人でキリモミしないといけない。

試練は続くのだ。


心のサイドギャザーを全開にして、感情がこぼれないようにしようぞ。