こんにちは、3年後、粗利を2割アップするにはどうすればいいか社長と一緒に会社の未来を考える税理士 野口 万勇です。
「金融円滑化法終了後の金融機関対策と資金繰り」の第七回のテーマとして、「経営計画を登山に例えると」をお話ししたいと思います。
これまで「経営計画をたてよう」ということを何度かお話ししましたが、では実際どうやって作っていったらいいのでしょうかということが今回の話です。
難しく考える必要はないので、登山に例えてみました。
まず、一番大切な過去とは自社の目標を、決めることです。.
登山に例えると何を目的に山を登るかです。
頂上を目指す人、きれいな写真を撮る人、体力づくりをする人登山の目的はさまざまです。
でも、頂上を目指す人ときれいな花を取りたい人とは一緒に山を登ったらおかしなことになってしまいます。
花を取りたい人の目的地は、きれいな花が咲いているところであって、頂上でありません。
持ち物、ルート、必要な体力が違ってきますし、もし、知らずに一緒に登っても喧嘩になってしまうでしょう。
会社も同じです、目的は明確に社員全員が分かるようにしましょう。
次に目標が決まったらルート、経営戦略を立てましょう。
山も会社経営も使える資源【人(体力、能力)、モノ(装備、設備、技術、売店)資金】は、限られています。
そして、戦術です。これは個々の会社のノウハウや社員のテクニックです。登山でいうところの沢を渡るテクニックや崖を登るスキルなどがこれに該当するでしょう。
それでは、財務会計や経理の役割はなんでしょうか?
それは、作った経営計画が予定通り進んでいるか確かめるGPSです。
現在位置を確認し、もし、予定していたルートから外れていたらどうすれば予定通りに戻れるかそのための情報を隊長へ知らせることが役割です。
では、目的、戦略、戦術をまとめてみよう。
大事なのは
①優先順位が決まっていること
②一貫性があること、社内外に分かるようになっていること(視える化)です。
最後に今回の話を図にまとめ見ました。
次回は、「一番効果がある経営戦略を財務数値でみてみると」です。