私の親孝行


 もう、この季節なんですね。


暑くて、湿度が高いこの梅雨の季節。


6年前のこの時期に、認知症で長年ふせっていた母が、危篤になりました。


そして、真夏の手前で、彼女は静かに空に還りました。





私と母の歴史は、一口には語りつくせません。


共依存でもあり、毒親と搾取子という関係でもあり、母ひとり娘ひとりの介護は長く、お葬式のときはなにか開放された感さえありました。


他の兄弟には無い、長女である私を長年チャイルドアビューズしてきた両親でしたが、母の存在は私にはとても重いものでした。


子ども時代、青年時代を経て、中年という時に、母と永遠の別離を経たことは大きかったと思います。


母の小さく白い遺骨を見たとき、「ああ、私はもっと頑張ろう。生きていかねば!」と感じたことを覚えています。


母とのことは、また、後々…


暑い、暑い、夏の日でした。


今年も、またこの時がやって参ります。



 

 

 

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