美脚職人オーナー坂本久美子です!
最近ランチを外食することが多くて、シェフがお一人で切り盛りされる店が時々あり、ふと、昔の飲食店アルバイト時代に社員さんから学んだ、結構大事そうなことを思い出しました。
こちらは本日のランチ写真(文字だけじゃなく、写真を載せたかっただけです)
地鶏のグリル
さつまいもスープと私
少々長くなりますので、飲食店をされてる方、ご興味ある方だけどうぞ。
よく行く飲食店がある場合、皆さんは何を基準に選ばれますか?
また、身近に飲食店をされてる方がいらっしゃる場合、何をどうすれば上手くいくか、アドバイスしてあげれますか?
いずれも、個人でお店をされる場合に限ります。(個人的に、フランチャイズやチェーン店は苦手なんで、私は個人店が好きです)
私がアルバイトしていた飲食店は、80席ほどあったくらいなんですが、週末には1日で売上が100万円を超える日が珍しくなく、大人気のお店で、私も大忙しでした
一ヶ月の売上は、2000万を余裕で超え、かなり儲かってました多分。
社員さんも若いスタッフが多く、30歳には独立を目指してる方が多いので、「30歳で定年」と言われている位で、それだけ大繁盛の店の中で野心に満ち溢れてる人々なんで、夢を語ってくれる人もしばしば、その中で聞いた言葉です。
「美味しいものを作ってもそれをプロデュースする人がいないとその店は上手くいかない」
えなんで
美味しいもの作れば上手くいくに決まってるやん
と当時は思っていました。
そこの店は確かにキッチンが出してくれるお料理は美味しかった。
(まかないも頂きましたし、新メニューのお披露目試食もありましたし、個人的にも食べに行ってました)
+α
何があったかというと、
「提供しているものをいかにアピールするか」
に力を入れてました。
私はホールだったのですが、徹底して言われていたこと
時間があけば、お客様と話をする
お料理の説明は出来るよう把握しておく
聞かれても困らないように自分の中でオススメ料理をもっておく
テーブルの上にものが溢れないようコーディネートする
飲み物があけば次の飲み物をお伺いする
(いらなければ温かいお茶をお出し)
などなど、数知れずです!!
要は、お客様の目当てはお酒とお料理ですが、見せ方、売り方、店内で快適に過ごしてもらえるような工夫を頑張っていました。
実際、私も時間があればお客様と気兼ねなく話ができ楽しかったですし、その話がきっかけで、お料理お酒を追加で頼まれることもとても多かったです。
ただのアルバイトの私は日々の接客を指導されていただけですが、おそらく原価計算だとか、経営としての視点でいろいろチェックしている人がいました。
シェフとホール兼経営者の二人三脚といったところですね。
職人であるシェフは、お客様の為に美味しいものを作ろうとすればする程、手間ヒマをかけ、原価の問題はさておき、美味しいお料理を作ることに凝ってしまう。
大抵お店を開きたいのは料理人かと思いますが、空いた時間で経営に関することをしないといけないのですが、中途半端にしても二頭追うもの一頭をも得ずのような結末になりそうな予想図です。
だってお料理にかける時間だけでもだいぶかかりそうですもの。
できたらシェフはお料理に集中してもらい、他のことを客観的にまとめ、プロデュースしてくれるパートナーがいなければ上手くいかないということです。
飲食店は知り合いも来てくれるでしょうし、生活がギリギリできればよい、趣味でしている、そんな目的でされている場合は当てはまらないでしょう。
でも、ある程度自由がきき、生活に余裕ももたせたいのであれば、繁盛店になる為、料理を作る職人だけではなく、それをプロデュースしてくれる存在が必要です。
人を雇うにはお金もかかりますし、意見がぶつかることも少なくないでしょうが、この二人三脚は絶対だそうです。
このようなことは飲食店経営のノウハウ本にも書いてないと思います。
でも、成功されてた現場の貴重なお声です。
スポーツにコーチがいるように。
お仕事に営業がいるように。
そういうことでしょうかね。
実際、お料理は美味しかったけど、愛想が悪かったからリピートしなかったお店はありませんか?
メニューがわかりにくくてあまり頼まなかったお店はありませんか?
もしお一人で飲食店をされ、厳しそうな方がお近くにいらっしゃる場合、毎日じゃなくとも、たまに来てくれるようなでも、そのようなパートナーを持つことをすすめてあげてみてもらうと、何かヒントを得て頂けるかもしれません。
美脚職人
坂本久美子