私、肩幅広いわ。



学生時代に、そんな気がしたことはあった。


でも当時の私はガリガリに痩せていたので

「私、肩幅広い気がする」と友人たちに話したところ

「ガリガリ華奢女子のくせにわけのわからないことを言うな。喧嘩を売っているのか」

「黙らないと骨をへし折るぞ」

と猛反発に遭い、

「私の気のせいだったのだろうか…」と肩幅広い疑惑を封印してしまったんです。


気のせいじゃない。やっぱり肩幅広い。


少しでも肩にボリュームある服着ると戦士になる。


実測してみると43cmあった。

服屋のアプリで自分の体型を登録する時に「肩幅→広い」で設定すると丁度同じ数値になる。

標準的な肩幅広い女子だった。


世間の服は私より肩幅が狭い女子のために作られている。

マネキンが着ててオシャレな服は、私が着ると肩の位置が合わずに事故になる。





じゃあ私は何を着たらいいんですか!?



そんな時は骨格診断だ!!


パーソナルカラーは「どの要素も全部同じくらいあります」で参考にならなかったが、骨格診断の方は行けた。

ナチュラルタイプだ。


そんでこの骨格に似合う服を調べてみたら、まあどれもこれも「肩幅が広いので隠しましょう」と書いてある。


「今流行りのオーバーサイズの服は肩幅が隠せます!」

「ゆったりしたデザインの服なら肩幅が隠せます!」

「タンクトップは肩幅が目立ちますので避けましょう!」




…………




腹立ってきたな。




隠せ隠せうるせえな。何なの。


「あなたのその広い肩幅を活かして、コンクリートジャングルの女戦士になりましょう!!」



みたいな提案はないわけ????



もういい!

やってられるか!


狭い肩幅でキラキラしてるモノホンの可愛い女子たちに、私が擬態しようとするのがそもそもの間違いだった。


彼女らはファーベストを可愛くオシャレに着こなせる人間だ。

マタギにしかならない私とは違う。


縄文時代なら彼女らは

「男が立派な獣の皮を剥いで作ってくれたのぉ❤️」

とニコニコしながらフワフワの毛皮を着て木の実を集めているグループ。


私は…




泥に塗れて、自分が剥いだ獣の皮を被って槍を構えている。皮を被るのは防寒のためと、人間の臭いを消すためである。





そもそもの!人種が違った!!


木の実採るふりしてる場合じゃねーわ!!



狩のお時間だよ!!!!!




いやー見誤ってた…危ない危ない…

生き方を見失うところだった…


しかも上半身ガリガリ(下半身太りタイプ)で脂肪も筋肉もほとんどなくてこの肩幅だからな…

筋肉付いたらもっと広くなれるポテンシャルを秘めている。

可能性の塊。


いや全く、どうして普通の女子のふりをしようなんてトチ狂った考えに侵されてしまったのか。


私こそがコンクリートジャングルの戦士になるに相応しい。


私がならずに誰がなる。




というわけで、今後は戦士を目指すことになりました。

強そうな格好をするぞ。


出来たら泥と血と脂に塗れた汚ねえ戦士じゃなくて、近衛兵に選ばれそうな綺麗な戦士を目指したい。


とりあえず強そうなピアス見つけたから買ってきた(H&Mで)





アステカの女戦士って感じがして凄く良いです。

女王付きの戦士になれるかな?


いや待てよ、女王付きの戦士って同僚の女戦士や侍従と確執生まれそうだな…

軽快な女子トークに混ざれないと陰口言われたり持ち物捨てられたりするんだろうな…やだな…


やっぱり個人プレイで泥に塗れてる方が良さそうですね。


毛皮は自分で獲る!!!!!