
自分たちの音楽、ライブの魅力を伝えたい!
韓国ロックバンド・CNBLUEが1月16日、Zepp Tokyoで『CNBLUE Zepp Tour 2011~RE-MAINTENANCE~』のツアーファイナルを行った。2010年の韓国音楽界で最も注目を浴び、多くの新人賞を受賞。日本でもライブは毎回チケットが即完売と、その人気を拡大し続けている彼らが激しく熱いライブを見せてくれた。
ライブの幕開けとともに割れんばかりの大声援が沸き起こったZepp Tokyo。ヨンファの「準備はいいですか?」のかけ声で「Let’s Go Crazy」がスタートすると、軽快なリズムに客席は最初から大盛り上がり。「Sweet Holiday」では、やさしいメロディーラインに、交差するヨンファとジョンヒョンの甘い声が合わさる。「voice」では、ジョンヒョンの伸びやかな歌声が、迫力あるギターに絡みつき会場中に鳴り響いた。まるで野外にいるような開放感と、爽やかな空気に満たされた。
今回のZeppツアーについて、ジョンシンは「昔、あるアーティストのライブを観にZepp Tokyoにきました。僕たちもいつかここでライブをやりたいと思っていましたが、こうやってみなさんと会えて本当に嬉しい!」と喜びを語り、リーダーのヨンファは「僕たちは走ります。みなさんも楽しんでください。盛り上がりましょう!」と流暢な日本語で熱く呼びかけた。
「Now or Never」「Never too late」と一気に走り抜けて中盤に差しかかり、ジャムセッションに突入。ミンヒョクの力強いドラムさばき、耳に心地良く浸透するジョンシンのベース、そしてヨンファとジョンヒョンのギターと4つの音が重なりあい、その迫力あるソロからセッションへと繰り広げられ、大歓声が沸き起こる。続いて、重厚なギター音が鳴り響く「Just Please」。いくつもの緑のレーザーが囲いのような形を作り出し、そのなかから浮かびあがったメンバーの姿に、会場中が異様な熱気で盛り上がる。一転して、切ないバラード曲「Teardrops in the rain」では、やさしく温かい空気に包まれ、観客は静かに歌声に聴き入った。
その後のMCでは、「1月14日に韓国でデビューして1年がたちました。韓国でも日本でもいろいろなことを経験して、1つひとつのことが大切な1年でした。まだまだ未熟なことばかりだけど、今年はみなさんの期待を裏切らないようにがんばります」(ヨンファ)と新たな1年への意気込みを語る。続いて披露した、韓国デビュー曲の「ひとりぼっち」、「Love」では大合唱が起こり、会場のボルテージは最高潮に達した。
そしてジョンシンから「1月9日に発売したシングル「RE-MAINTENANCE~」が週間ランキング14位(翌週12位)になりました!みなさんのおかげです」と報告。この日のライブでは、ポップな仕上がりでどこか懐かしさを感じる爽やかな曲調の「Try again,Smile again」など、新曲3曲を披露。さらに、アンコールでは、DJに扮したヨンファが登場し、会場がクラブに早変わり。「DJ+I don’t know why」をクールにきめ、ジョンヒョンとミンヒョクが出演した映画『アコースティック』から「High Fly」を披露。5曲を熱唱し幕を閉じた。
最後にメンバーは、「ライブは100回やったら100回全部違うから、毎回ドキドキします。CDで聴くのもいいけど、ライブでは、新しい色がつけられるから……。それがライブの魅力だと思います」(ヨンファ)。ミンヒョクは「日本に初めて来たときには、ストリートライブや小さいライブハウスでやったり……、Zeppは夢でした。こうやってみんなの前に立つと、夢に少し近づいた気がします。でも大きい会場でやるのが夢じゃなくて、CNBLUEの音楽を広く伝えることが夢。これからも楽しいライブをお見せしますので期待してください!」。彼らの夢、音楽に対する想いが、十分に伝わるライブだった。
【ライブ前の会見よりメンバーのコメント】
◆「RE-MAINTENANCE」の制作エピソード\r
ヨンファ「“再整備”という意味で、初心を忘れないで行こうという想いが込められています。歌詞にも注目してください。僕とジョンヒョンが作詞作曲をした楽曲が収録されています。日本のスタッフに編曲をしていただき、いろいろな楽器で華やかに奏でられていて、よくできていてとても嬉しいです」
ジョンヒョン「「kimio」は、映画『いま、会いにゆきます』を観て、その影響を受けて書きました」
◆隣のメンバーは、1年の間にどのくらい変わった?
(ジョンシン→ジョンヒョン)「ギターと歌が素晴らしく上達した。バンドを引っ張ってくれて、素敵な曲もたくさん作ってくれる」
(ジョンヒョン→ヨンファ)「忙しいなか、スケジュールの合間を縫って作曲している。努力が素晴らしい」
(ヨンファ→ミンヒョク)「ドラムのウデが素晴らしくあがった。ドラムはバンドを引っ張っていく中心になる存在なので、非常に華やかなステージにしてくれる。これからももっと成長してくれると思っています」
(ミンヒョク→ジョンヒョン)「自分と同じくリズムラインを奏でるベース担当ですが、ともに成長している感じがすごくします」
◆今年の目標
ジョンシン「作詞作曲に挑戦したい」
ジョンヒョン「いつも思うのですが、たくさんの目標を持つというより、いつまでも自然体で音楽を楽しんでいきたい」
ヨンファ「多くの曲を作りたい。ミンヒョクやジョンシンが作詞作曲した曲が入ったアルバムを作りたいですね。観客と楽しさを分かちあいたい」
ミンヒョク「作詞作曲でアルバムに参加できるようにがんばりたい。ドラムのウデをもっと磨きたいです」


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