【こんばんわ、ハンターちゃん元気にしてるかい?】


それは、僕がスーパーで豚肩ロース100グラム78円の破格の肉を手に
しているときだった。
メールの主を確認したとき、さーっと血の気が引いて、その後手が震え、
引いた血の気が心臓に集まってばっくんばっくん音を立てた。


それはモンさんだった。


カイとモン 初主演、以後ほとんど登場 モンさん≫

20代後半、体型はモデル並、心は純朴、どう見てもイケメンなのに
人見知りっ子のモンさんが、鮮烈にハプニングバーに現れたのは春のことだった。
(ちなみに記事現在は8月の末)
偶然バーで会ううちに僕はいつしか彼に恋をした。
外で会うのは付き合う人だけ…その覚悟で彼とホテルへ行ったが、見事告白を蹴られる。
しかし僕を嫌いというわけではないらしく、そのままダラダラと外の関係は続いた…。
彼の仕事が忙しくなり、会う機会が減り、お盆の休みにも会えなかったことで僕は
彼を諦める決意をした。


それがここに来てどうだ!
嬉しい!いや違う!なんだよ今更連絡なんて…。
僕はやっと君を諦めるって決めたんだぞぉぉぉぉ!?
若干の嫌味を込めて返信。


【おやおや珍しい人からメールが。元気だよ、モンさんも元気?】


即返返信。


【ふふふ、しばらくぶり。いやあ、ずっと会っていないし、ふとハンターちゃん
どうしてるかなあと思ってね。
俺は相変わらず仕事三昧だよ。ちっとも休息出来ないくらい次々仕事が入ってね。
ほんと心身ともに疲れ切ってます。
以前はちょちょい暇なときがあってそういうときにハンターちゃんと過ごしてたから
リフレッシュできたんだけどね】


ハンターちゃんと過ごしてたからリフレッシュできたんだけどね


ああ…これだけで僕、3日は生き延びられます…花畑って…綺麗だなぁ…アハハ…
いや、マテ。これで終わりか?スクロールせども、残酷にもendの文字。


…それで?ねえそれで?
今更だらだらとメールのやりとりなんて好まない。
モンさんは忙しいという割にメールばかりする。忙しいならさっさと要件を言えばいい。
この日はモンさんが絶対に休みの曜日だった。
諦めようとしたあの決意はドコサヘキサエン酸、僕はやんわりとクッションを入れ
彼を誘い出す。


【暇が出来ないくらい忙しいと休息を優先させちゃうもんね。ほんとしばらくぶり。
時間があるなら会おうよ。あたしこれから暇だし。でも無理はしなくてよい】


さァッ!どうだッ!いい女だろッ!釣れろッ!
1週間分の食材を詰め込んだ買い物かごの取っ手を握る手に汗がにじんだ。
返信。ああ…目を覆いたいほどの緊張が走る。


【うーん、明日は仕事だけど夕飯食べたら2、3時間なら大丈夫だし会おうか?
結構ハンターちゃんと居ると癒されるし】


ハンターちゃんと居ると癒されるし
ハンターちゃんと居ると癒されるし


ああ……モンさん……だから僕は言っとろーが……
ぼかぁ君のことを好いちょっおとおよ…… (インチキ)


【今出先だから。たぶん家に着くころ、君の御飯が終わるんじゃない?連絡して】


マイバッグがパンパンに膨れ上がってはちきれんばかり、重い。
でも家路につく僕の足は宙を歩いた。



(忘れ得ぬ日 2へ続く)



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乙女心とハプバーと