モンさんの顔が浮かんだのは、何もリリオと別れるときが初めてでは
決してないけれども。


それどころか、僕はモンさんを思い出せば、メールを送った。
相変わらず、僕のメールに対して倍以上の長さのメールが返ってくる。


しかし…自分がまさか彼を諦めていないとは思っていなかった。

目の前で他の女性との交わりを見たのに、もう外では会わないと決めたのに、
未だそこまでの感情を彼に向けているとは驚きだった。


リリオとは、連絡先を交換しなくて良かったとつくづく思っている。
昔よく、「会話はキャッチボール」なんてフレーズが使われたが、
彼との会話は、キャッチボールにはならない。
僕が話題を振ってリリオが答える、いわばトスバッティング方式だ。
僕は、トスをあげ続ける趣味は持ち合わせていない。


モンさんとの会話が懐かしかった。
僕は都合が悪くなると話題をすり替えたり本題をねじ曲げたりするが、
モンさんはすぐにそれを見破ってのほほんとした口調でたしなめる。


「あれ、今、なんか話題すり替えたね」


「そんなことないよ、気のせいだって、次の話題をと思っただけ」


「いやすり替えたね、嘘言っちゃいけないよ?俺今気づいたね。すり替えたね」


くすくす笑いながら、いつもこんな調子だった。
僕は、二人の間に出来るその空間が愛おしかった。


また、メールしてみよ…。仕事、忙しいのかなあ…。
ハプバーに、来ないかなあ…。




れからリリオには会っていない。僕の心に手応えを感じたところで、
もしかしてハプニングバー通いを止めたのかと思った。
だが、つい最近掲示板を見ると来店予告と僕に宛てたメッセージがあった。


「○○ターちゃん、また遊んでね」


おいおい、誰だかモロわかりだろ…。
勿論…今のところ僕はその日にハプバーへ行こうとは思っていない。


そこには現在の事情があるのだけど、
それをお話しするのは限りなく最終話に近い頃だと思う。




(巫山戯るのもほどほどに 終わり)



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乙女心とハプバーと