その性格良しの男性はほどなくして現れた。


背は決して高くなかった。むしろ低い?20代後半か。
顔立ちも美男ではない。かといって醜男でもない。
骨格は悪くなかったが、足が長いとかウエストが締まっているとか
取り立てて魅力的な部分があるわけではない。
よく居る普通の青年だ。


「はじめまして。リリオです」


彼はよく響く声で挨拶した。
堂々としたその態度は、仕事のできる営業マンによく居るタイプ。
好印象だった。


「はじめまして、Bハンターです。
さっき店員さんから聞いたけど、2回目のご来店だそうで」


こういう切り口で話すから、店員くさいとか言われるんだろうか。


「はい。この間も楽しかったです。お話だけでしたけど」


彼は朝方現れる女性の常連の名を口にした。
僕もその女性は知っていたので、
しばらくはちょっとエスっぽい
その彼女の話をして過ごした。





僕は彼を観察していた。
花織の言うとおり、なんとなくいい男だ。
遠慮がちでありながら卑屈さは無い。話していて違和感がない。


しかし…誘って来んな。あ、そっか。この人こないだデビューしたばっかだ。
誘い方がわからないってことか。


「あのさ…」


僕は慎重に口を開いた。彼の爽やかさというのは
ハプニングバー的では無い。

形に気をつけなければなんとなく浮いてしまいそうだ。


「ええと、りリオ君がもし嫌じゃなかったらだけど…
今日はあたしと遊ばない?
ダメかな…?」


僕の申し出に一瞬彼は硬直した。
それからその間を埋めるように慌てて言葉を詰め込んだ。


「ぜんっぜん、ぜんっぜんそんなこと無いです。いや、嬉しいです。
俺、ハンターちゃん可愛いなと思ってたし」


「あ、ほんと?良かった。断られたりしてと思った」


「断らないスよ」


「んじゃさ、脱いで」


「は。」


「暑いし、脱いで。ビール飲んだら遊びに行こう」


明るいところで彼の艶のある肌を鑑賞しよう。
お楽しみはそれからだ。




(そのいい男本物か? 2へ続く)




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