モンさんはその一週間のうち3日ほど僕とバッティングした。
要するに僕が行った日は全部居たのだが、
それ以外にもっと来ていたかどうかは定かでない。
ある平日、仕事帰りにハプニングバーに寄ると、
カウンターに端に1人、スーツ姿の男性が座っていた。
「こんばんは」
と話しかけると、彼は少しはにかみながら「こんばんは」と挨拶を返した。
30代半ばといったところだろうか。
がっちりした身体つき、ハキハキとした口調、間違いなく体育会系。
更に細かく言えば武術・格闘技系だろう。
「はい。小学生から空手をやっていました」
やっぱりね。
冷やしたグラスを持って花織がビールを注ぎ始めた。
「そんでハンターちゃんにお願いがあるわけ」
「何、お願いって。花織のお願い恐いわ~」
実際恐い。彼女は僕より若いが、見事な手腕を持つハプバー店員だ。
何度コイツの思うように転がされて若干不本意な状況に陥ったか…
しかし、完全に嫌ではないというそのさじ加減がまた上手いのだ
この子にこれ以上似合いの職があるだろうかというほどの、
生粋のハプバー店員だ。
ナチュラル・ボーン・ハプバー店員と言って過言はない。
花織は、お願いの文言を続けた。
「あのね、セーラー服着て欲しいの」
そう言うと、体育会のその男性は「すみません」と言った。
ハ?どういうこと?
「あのね、彼ね、女子高生フェチなの。
それで電車とかでもめっちゃガン見してるし、
それならまだしも手を出してしまいそうで危ないって」
「恥ずかしい話なんすけど、欲望が抑えらんないっすよ」
「ここですっきりしとくと2か月くらい我慢できるわけでしょ?」
はい、と小さく答える彼の小山のような背中はずいぶんと小さく見えた。
切羽詰っているのがわかる。
可愛い顔をしているし、別に構わんか…。
「…はあ~、そういうこともあるかぁ~…
そんで、僕がセラ着てあなたをいたぶったらいいわけ?」
「テーブルの上でも登ってもらってさ、下着チラリで自分ででもいいよね」
「いや、俺もうほんと着てもらえるだけで嬉しいんで…」
「で、彼あまり時間が無いのよ」
花織がチラッと時計を見た。「9時半にはここを出なきゃね」
「はあ!?あと30分しか無いじゃん!」
「…すみません…」
なぜか男性が謝った。
自分の性癖を晒されて恥ずかしいのか、顔を赤くしている。
「いいよ、巻いてこ。すぐ、そっこーで着替えてくるからちょっと待っといて」
一見すれば、彼はものすごく真面目そうで、
どこにでも居るサワヤカサラリーマンだ。
しかし、ハラワタが偏った欲望に支配されている。
真面目だからこそその妄想は大きくなり、もしそれが実行されたら
多くの人が悲しむだろう。
ハプニングバーで人助け、とは少し大げさかもしれないけど、
応急処置かなぁ。
変態よ、とりまここで踏みとどまれ。
(応急処置 2へ続く)
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要するに僕が行った日は全部居たのだが、
それ以外にもっと来ていたかどうかは定かでない。
ある平日、仕事帰りにハプニングバーに寄ると、
カウンターに端に1人、スーツ姿の男性が座っていた。
「こんばんは」
と話しかけると、彼は少しはにかみながら「こんばんは」と挨拶を返した。
30代半ばといったところだろうか。
がっちりした身体つき、ハキハキとした口調、間違いなく体育会系。
更に細かく言えば武術・格闘技系だろう。
「はい。小学生から空手をやっていました」
やっぱりね。
冷やしたグラスを持って花織がビールを注ぎ始めた。
「そんでハンターちゃんにお願いがあるわけ」
「何、お願いって。花織のお願い恐いわ~」
実際恐い。彼女は僕より若いが、見事な手腕を持つハプバー店員だ。
何度コイツの思うように転がされて若干不本意な状況に陥ったか…
しかし、完全に嫌ではないというそのさじ加減がまた上手いのだ
この子にこれ以上似合いの職があるだろうかというほどの、
生粋のハプバー店員だ。
ナチュラル・ボーン・ハプバー店員と言って過言はない。
花織は、お願いの文言を続けた。
「あのね、セーラー服着て欲しいの」
そう言うと、体育会のその男性は「すみません」と言った。
ハ?どういうこと?
「あのね、彼ね、女子高生フェチなの。
それで電車とかでもめっちゃガン見してるし、
それならまだしも手を出してしまいそうで危ないって」
「恥ずかしい話なんすけど、欲望が抑えらんないっすよ」
「ここですっきりしとくと2か月くらい我慢できるわけでしょ?」
はい、と小さく答える彼の小山のような背中はずいぶんと小さく見えた。
切羽詰っているのがわかる。
可愛い顔をしているし、別に構わんか…。
「…はあ~、そういうこともあるかぁ~…
そんで、僕がセラ着てあなたをいたぶったらいいわけ?」
「テーブルの上でも登ってもらってさ、下着チラリで自分ででもいいよね」
「いや、俺もうほんと着てもらえるだけで嬉しいんで…」
「で、彼あまり時間が無いのよ」
花織がチラッと時計を見た。「9時半にはここを出なきゃね」
「はあ!?あと30分しか無いじゃん!」
「…すみません…」
なぜか男性が謝った。
自分の性癖を晒されて恥ずかしいのか、顔を赤くしている。
「いいよ、巻いてこ。すぐ、そっこーで着替えてくるからちょっと待っといて」
一見すれば、彼はものすごく真面目そうで、
どこにでも居るサワヤカサラリーマンだ。
しかし、ハラワタが偏った欲望に支配されている。
真面目だからこそその妄想は大きくなり、もしそれが実行されたら
多くの人が悲しむだろう。
ハプニングバーで人助け、とは少し大げさかもしれないけど、
応急処置かなぁ。
変態よ、とりまここで踏みとどまれ。
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